惜しい方をなくしました。

加藤博一さんのご冥福をお祈りいたします。

ほんとに子供の頃は“巨人”にしか興味が無かったので、実際のところ選手としてはほとんど覚えておりません、“プロ野球”にまで興味が及ぶのはもうちょっと先です。“野球”そのものについては祖父からいろいろ刷り込まれていましたが（笑）。
それもあって、スーパーカートリオってのは完全に「歴史」の方に私の中では属します、９割方の印象は解説者としてのものです。そちらも含めて（と言うか私の印象はそちらばかりなのですが）、本当に惜しい方です。
フジのCSプロ野球ニュースなど、複数の解説者が一日に何度も見れる形態の番組をみる時、加藤氏の解説は群を抜いて素晴らしかった。
何処がよいとか具体的に例を挙げることもできますが、そうやって例示できる中身以上に、その解説そのものが魅力的でした、氏の人間性によるところなのでしょう。

これから、プロスポーツにおいてメディア露出と言うものの重要性はけっして下がることだけは無いでしょう。
その重要性にもかかわらず、“元プロ野球選手”という肩書きと、魅力的な話し振り、その両方を兼ね備えた方の絶対数はあまりにも少ない、たった今、世間で出回っている解説者さえ前者しか持っていない人のほうが圧倒的に多い。
間違いなくプロ野球と言う商売における、大きな大きな損失でしょう。

今はただ、あの特徴的な声が聞けなくなったのだなぁとしみじみ感じてしまうのが、残念でなりません。