【巨人】 工藤投手に感謝を
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DIME
2007年01月10日 00:43 visibility84
体調最悪なまんまですが、さすがに書かざるをえないかなと。
いつもと違って推敲も何も無しで書いているので見がたい部分、重複はご容赦を。
ともあれ工藤投手の移籍が決まったようですね、今まで巨人に大きく貢献していただきありがとうございました。
とりあえず本当なら門倉獲得が決まったときにこの日記のように横浜Ver.を書いておくつもりだったんですがかけず。
ただ名簿自体は相手球団別に作成できるわけでなく1種類しか作れないので(ニュースあんまり見ていませんがこのあたりはたぶんマスコミ解説してくれて皆さん承知かと思うのでスルー)内容自体には日ハムVer.とあまり違いがありません。
違うのは1点、相手球団がどういうタイプを欲しがるかって事なんですがこれがまた見事に日ハムと横浜の場合は補強点が違うので非常に難しかったかと思います。
ただ逆を言えば「あえて外さざるを得ない中核選手」の部分はあんまりかわんないので、言葉古いですがまぁ想定の範囲内かなと。
とりあえず「28人枠」というのは「200%必要な選手をかばいきれないもらう側有利な人数枠」なんでしょうがないと思います。
このあたり吉武投手が巨人に移籍したという実例からも逆説的に明らかだと思います、別に巨人の選択がそれほど変なわけでもありません。
28人を選ぶのがどれだけ難しいか考えもせずに、安易に「工藤ほどの選手を出すなんて」球団を批判する人が特に巨人ファンにうずまいているのには本当に辟易としますが。
そういう人に限って「若手・若手」と大合唱するタイプでその若手育成の為にあえてベテラン外してるんだ、そうじゃなきゃ有望若手とられていたんだぞというのがわからないのかとほんと哀しいものです。
28人の枠には若手もベテランも入らないの、ベテランをしっかり外したということは若手もしっかり大事にしているということなのです、そこのところわかってください、せめて巨人ファンぐらいは。
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ついでに工藤投手が巨人にもたらしてくれた功績について感謝もこめて確認しておきたいと思います。
っていうのは巨人にFAでいった選手は活躍できないまま、使い捨てられて他の球団にいってしまうなんて欺瞞があふれているので。
別に巨人に関しては「事実を歪曲した目でしか見れない人がいるよ」と哀れんでおけば済むんですが工藤投手個人にまでそういう批評が及ぶのは忍びないので。
少なくとも工藤投手に関してはそういう批判が的外れであるということを指摘しておきます。
具体的な数字を語る前にまず一点、FA制度について確認しておきたいと思います。
そもそもFA選手とはその取得資格からして移籍するタイミングの時点で10年前後の選手生活を送っている事になります。
一部の例外を除いた一般的な選手生命や選手の能力曲線を考えればそのポイントは選手能力の頂上前後であることが予想されます(すみません、実例出す余裕がありません)
っていうことはFA移籍した後の球団でのその選手の能力は基本的に頂点にきて下っていくラインを描いている部分であることがほとんどです。
つまり現行FA制度では移籍した選手はその選手のパーソナルベストを残すのではなく、それほどではないにしろ比較的良い成績を残していれば十分想定された活躍であるといえます。
FA選手って言うのは、現行制度下においては獅子奮迅の働きをするような選手ではないのです。この辺一昔前の巨人首脳陣も誤解してきたところなのですが。
まぁそういうことでそもそも「FA加入してきた選手が目だった活躍もせずに」とかいうのはこの部分を差し引いて考える必要があります。過去の例をひもとけばわかりますが、10年以上の選手生活の後にそれでもなおタイトルを取るような選手というのは非常にまれです。
FA選手が「選手年数経過」という要素において非常に限定された選手であることを計算に入れずに評価するのはあまり賢い評価方法とはいえません。
さてそれを踏まえて工藤投手の巨人での成績を振り返って見ましょう。
とりあえず投手に関しては何をもってして評価するのが難しい上に「打線」というファクターに揺れる部分がありますので(ex.巨人打線じゃなければ内海はもっと勝っていたろうに)その間同一チームだった上原浩治と高橋尚成と勝敗数で比較します。調子よくないんでこんなんで勘弁しといてください。
工藤公康:53勝40敗
上原浩治:82勝50敗
高橋尚成:47勝51敗
(山本昌:68勝56敗)
※山本昌は参考までに追加しておきました前述のように大きく条件が違ってくるので刺身のつま程度の参考と思っていてください。
まぁあとはこの数値をどう料理するかですけど、先の前提をさっぴかなくても十分「巨人で活躍してくれた」と思いますよ私は。
最近巨人からFA移籍してきた選手が放出されることが多いですが、この件に関して個人的な考えを言わせていただければ、たしか同じようなことを桑田のときにも書いた気がしますが
一昔前はたとえ余力が残っていようとも、その球団でいらないといわれたらユニフォームを脱ぐのが美徳とされていました。引き際の美学ってヤツですね。
今はどちらかというとどこにいってもどんな場所でさえも「要らない」といわれるまであがくことのほうが美徳とされてきた気がします
まぁつまり「巨人後」をそれでも追い求める選手が増えているのはただ選手の認識が変化しただけじゃないですかね。
個人的にはいい方向への変化なんだろうなぁとは思います、ただ自分は自分の生き方に対しては前者を追い求めたいと思って生きていますけどね(笑)
とにかく少なくとも工藤投手に関しては巨人に来たことで飼い殺されたわけでもないし、実力を発揮できなかったわけでもない。しっかり自分の力を出してくれたと思います。
横浜には素材はいいけど今ひとつ開花しきれていない左腕投手がいますので、そのあたりをしっかり仕立て上げてください。
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最後に、そもそも門倉獲得について散々バカだアホだとかっこ悪い罵りを見せてきたわけですが最終的に落ち着いてこの結果についての感想は「思っていたよりは悪くないところに落ちた」って事でしょうか。
もともと門倉獲得の部分に関しては余りいい選択だとは考えられませんので評価する気にはなれませんが、これなら「理解は出来ます」。いや、むしろ「うまくやられた」と感じます。
獲得するという選択はともかく、こんな落とし方をするのはまったく想定外でむしろまたも想像の上をいかれたと反省しています。
「外から(1ファンとして)論理だてて後追いできない選択」をしなくなった最近の巨人首脳陣に対して感じた、久しぶりの「理解できない」行動だったんで個人的には今回の発表はむしろ「なるほど」と思わされました。私には工藤を切るという選択はできなかった、またしても甘かった。
今まで日記で工藤に関して何度か書いてきてそのときに「成果は残っていないけど残すべき」としてきましたがこれはどっちかというと「将来性=コーチ」としての部分を意識した発言です。
報道みる限り今回の件においても良好な関係をキープしたままの移籍になっているようですので。工藤投手は非常にビジネスライクな選手(もちろんですが最上級の褒め言葉です、念のため)ですしね。
これまで指摘してきたように先発型若手が飽和傾向にある巨人において先発6人枠にあまりベテランが占めているとそもそも「篩いにかける」場すらなくなってしまうので大変問題があります。
単純化して考えれば若手・中堅・ベテランで2名ずつ入れ替わっていくのがもっとも単純ですが理にかなっています。
ところが巨人がこれまで持っていた問題としてその「篩いをかける場の不足」があったので今回の門倉獲得は、球団が抱えている問題の正確な認識とそれへの対策が行えていた最近の行動傾向への逆行に思えたわけです。
ただその点に関しても工藤を出したってことならわかります。枠を減らせはできなかったけど、増やしもしませんでしたからね。
まぁ普通にトレードと同等に考えて「門倉←→工藤+金銭」というのはあまり利口なトレードとは思えないことは変わりませんがね。
ただ「門倉←→○○+金銭」の○○の中に入る選択肢としては悪くないもんだったと思います。
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- 事務局に通報しました。
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