現有戦力評価2007 交流戦前終了時点
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DIME
2007年05月21日 08:53 visibility87
交流戦前までの日程が終了しました。
今年の日程からするとここまでが前半戦、交流戦+オールスター前までが中盤戦でオールスター以降が後半戦といえると思います。
この前半戦までを振り返ってみたいと思います。
【総括】
巨人は試合中止なく日程どおりの45試合を消化して27勝18敗の勝率6割。
4連勝もなければ3連敗もなく、3連戦を2勝1敗というペースをかたくなに守り続けた。
個人的な話になるが、他の場所とかでも私の発言をご存知の方は知っているとおり、
私が常々言っているプロ野球チームの理想的なシーズンの過ごし方は、『全ての3連戦を2勝1敗で終わらせ続けること』であり正直に言って今年ほど見ていて楽しいシーズンはない。
得失点に関しては45試合で得点は225、失点は144、それぞれ1試合平均得点5.00、平均失点3.20。
はっきり言えば得点も失点も出来すぎ。特に得点。
原監督がチーム目標として「1試合4得点以上3失点以内」を掲げていましたが、これはほぼ達成できている。
厳密にはもちろん失点は達成できていないが、実際のところ全試合で3点以下に抑えるというのは不可能に近く、また逆に全ての試合でいい投手をつぎ込むことになる。
また全体の数値として3点以下を目指すのと1試合3点以下という目標を目指すのは違うことに留意する必要がある。
なので達成できていない試合の失点は別物と考えれば実際のところ3.50ぐらいあれば実質的に達成できているといえる。
野手陣、特に攻撃に関して言えば、ここ2年で1シーズン通して1試合平均5.00を上回るチームは2005のロッテと阪神だけ、昨年は1チームもなし。
もちろんRelativityの問題があるので単純比較にはちょっと問題があるにしても、修正かけても1チームの成績としては出来すぎの部類に入るのは間違いない。
編成としても、レギュラー、守備固め、代走、代打とそれぞれの属性を満たす選手をうまく配置する事が出来ている。
特にレギュラー以外での属性をベンチ要員がうまくカバーしあっているのが素晴らしい。
問題があるとすれば離脱者・不調者の多い投手陣に比べて、それらの少ない野手陣にはここからの戦力の上積みがあまり考えられないということ。
今後は現在の1〜6番の何名かが同時に怪我or不調で離脱する可能性がある。
その時レギュラーに準じるだけの成績を残している選手が見当たらないので一気に得点力が低下する事が考えられる。
この点ベンチ要員がスペシャリスト揃いで準レギュラーor若手抜擢の枠を設けられない部分も影響しているだろう。
これまでの試合を見る限り6名中2名までが調子を崩す(実質的な離脱)までは許容範囲だが、3名抑えられてしまうと得点能力が急低下している。そこがデッドラインとなるだろう。
投手陣に関してはパウエルを始めとして離脱者・不調者が結構いるので彼らをうまく戦列に復帰させることが出来れば今後も好成績を望めるだろう。
ただし現時点で既に好調な投手のストックが底を尽き、1軍枠を全て好調な投手で埋めることが出来なくなっている。
戦列復帰にあまりに時間がかかるようだと、好調な選手に負荷がかかり総崩れとなってしまう危険性をはらんでおり決して安心の出来る状況にはない。
その為にもこれからかも大事なのは好調な選手に皺寄せが来ないよう『負け試合に好調な投手を使わない、好調な投手を使う時は勝ちに行く』という割り切りを徹底すること。
もちろんこれまでも徹底されてきたのでこの点は問題ないと思うが。
【投手】
■編成■
*****************
1軍登録選手(5/20時点)
先発 6名
内海哲也
高橋尚成
金刃憲人
木佐貫洋
福田聡志
姜建銘
中継ぎ 6名
林昌範
会田有志
上原浩治
豊田清
野口茂樹
西村健太朗
*****************
交流戦の間は、先発は5名でローテーションを組んで1名減らし、その分の枠を中継ぎにまわすと思われる。
もしかしたら捕手2人制に戻すと同時に投手13人制に戻して中継ぎをもう1枚加える可能性もあるが実際のところ次のカードは思い浮かばない。
DHもあることであるし、捕手2人制に戻すのであれば野手ではないかと思う。
以上から、交流戦に伴う編成の変更は
「姜建銘←→前田幸長」
ではないかと想定する。
■先発投手■
○先発履歴:45試合○
内海哲也 8試合
高橋尚成 8試合
金刃憲人 7試合
木佐貫洋 7試合
-------------
門倉健 3試合
姜建銘 5試合
久保裕也 4試合
福田聡志 3試合
GWの変則日程でずれはあったものの、6名を順番に起用しつづけた事は素直に評価できる。
そのうち上位の4名は開幕よりずっとローテーションを守りつづけ、残りの2名分(火曜日と土曜日)を下位の4名で埋めあった形となる。
○評価○
ここでクオリティスタート(QS)という指標を観点として振り返ってみる。
この指標はいくつかのマイナーチェンジ版があるものの、基本的には「○○回を自責点○点以下に抑えた試合」という指標であり単純だが非常に理にかなったものである。
ここでは(私は自責点よりも失点を重視しているため)【6回を3失点以内】をQS’とする。
その場合、結果は以下のとおり。
内海哲也 6QS'/8試合
高橋尚成 8QS'/8試合
金刃憲人 4QS'/7試合
木佐貫洋 3QS'/7試合
-------------
門倉健 1QS'/3試合
姜建銘 2QS'/5試合
久保裕也 2QS'/4試合
福田聡志 2QS'/3試合
高橋尚成、内海哲也あたりの成績は出来すぎ。
普通はシーズン通して7割もいけばリーグトップクラスとなるので、間違いなく下がってくるだろう。
金刃憲人、木佐貫洋に関してはあまり割合が高くないが、彼らの場合はルーキー&怪我上がりということで、首脳陣が早めの交代を仕掛けていることも影響している。
具体的に言うと、【6回を3失点以内】から【5回を3失点以内】まで対象を広げた場合(準QS’)金刃憲人は2試合、木佐貫洋は3試合が該当する。
これらの試合も考えると、先発3番手、4番手としては充分及第点の成績を残せたといえるだろう。
面白いのは、門倉健、姜建銘、久保裕也について。
姜建銘が再昇格後の1試合が含まれているのでそれを除くと、いずれも4試合以内での2試合の失敗で先発から外されていることとなる。
一部で門倉健だけ他の投手よりも優遇されている、或いは久保裕也だけ他の投手よりも厳しいと言われているが、
QS'で見る限り首脳陣は先発から外すのに一定の評価基準を持って判断していたことが伺える。
これも繰り返しになるが、勘違いしてはいけないのは先発がローテから外れた後に「1軍に中継ぎとして残る」ことと「2軍で再調整する」ことには優劣はないということ。
1軍に残ったから前者のほうが優遇というわけではなく、あくまでチーム編成や選手特性を見てどちらを選ぶべきかという戦略的な判断で選択肢が違ってくるだけに過ぎない。
ちなみに厳密に言えば、木佐貫洋も4試合目までで2QS'と条件は一緒だった。
しかしこの場合準QS’が1試合含まれていたこと、4試合経過時点(4/28)で姜建銘と門倉健が先発を外れそれ以上先発候補がいなかったことが影響したのだろう。
結果的にもその後の木佐貫の3先発では1QS'+2準QS'とこの選択は正しかったことを示している。
○今後の戦略○
まず交流戦の時期は週に5試合となる。
上記のようにこれまでも計算できる先発の数に関わらず週6試合に6名の投手を当ててきたので、交流戦の時期も5名の投手でローテーションを組むことが予想される。
となると、4名までは既に決定済といえるだろう。問題は5人目に誰を入れるかということ。
現時点ではそれは福田聡志という事になるのは想像に難くない。
福田は4/22の2軍戦でのインタビューで「1軍で50試合登板が目標」とキャンプ時点からの目標を重ねて言っていた。
となると少なくとも本人に1軍での先発が通達されたのはその後と考えるのが自然。
また中継ぎの糧として先発の経験もさせるのか、先発候補として先発の経験をさせるのかによって投球の組立てや目標が変わってくる。
もし本格的に先発候補として考えていたのであれば、久保のように事前に本人に通達もしたうえで2軍で先発をさせていたはずだし、そうでなければならない。
そう考えると、首脳陣からしても現在の先発起用は他に先発候補がいないための緊急措置としての思惑だったのだろう。
あの時点では先発が絶望的に足りていなかったので、他に選択肢もなかった。
結果的に他の先発候補が不甲斐なく、同時に福田が他の投手よりも先発として結果を残すという状況になってはいるが、これはあくまで偶然の産物に過ぎない。
長いシーズンそういう“幸運”も必ず必要なのでそれ自体は特に構うことはない、むしろ幸運にはうまく乗っかった方が賢明と言える。
ただしあくまでそれが幸運に過ぎないという事を首脳陣に忘れてもらっては困る。
幸運は乗っかるものであって期待するものでも計算するものでもない。
今後、順調に進めば先発陣の駒が揃ってくることは充分考えられる。
その時には多少調子が良かろうとも福田は先発から外すべき。
まぁそうはいっても、そもそも誰かが復帰する頃まで福田が持つとも考えにくいが(笑)
目先の結果にだけ目を奪われて長期的な方向性を安易に変更してしまうと結果的に福田が振り回されてしまって、育成がうまくいかない可能性が高くなる。
そうやって自分の立ち位置を見失ってきた投手ははいて捨てるほど存在する。それだけは行ってはならない。
チーム編成の長期的な戦略として今後福田聡志をどう取り扱っていくべきかという点に関しては私は中継ぎとして育てていくべきであるという考えは変わらない。
理由は単純で先発より中継ぎの方が価値が高いから。
今後先発として復帰が望まれるのは、パウエル、姜建銘、門倉健、久保裕也、(上原浩治)、(西村健太朗)あたり。
交流戦終了までにここから最低でも2名、またローテの4名の離脱も充分考えらるのでできれば3名は計算できるようになって欲しい。
■中継ぎ投手■
○評価○
キャンプ時点で中継ぎ投手として考えていたであろう投手の中であまりにも不調の投手が多すぎた。
それでも結果だけを見れば、10名以上居た先発候補の中から中継ぎ適性のある投手を見い出して優先的に配したおかげで、
全体での成績は素晴らしいものとなっているが、現在の結果は綱渡りで落ちずに済んだだけに過ぎないのは間違いない。
会田有志、林昌範を中心にすえ、抑えには暫定的に上原浩治を配する。
暫定的なものではあるが“勝ち試合担当”中継ぎでのいわゆる「方程式」を確立したことは高く評価できる。
逆にそれ以外の投手による、“負け試合担当”のほうについては開幕からうまくいっていないのは明白。
開幕早々に吉武真太郎、前田幸長が離脱したのを始めとして、一時的に結果を出した山口鉄也や
開幕当初は“負け試合担当”のなかで随一だった真田裕貴の離脱などが続き、最終的に開幕から残っているのは野口茂樹だけ。
その野口茂樹にしても開幕当初のそもそもの役割はロングリリーフ、にも関わらず現在はショートリリーフもやらされている。
今のところなんとかこなしているが、間隔をあけていることがほとんどで連投に関しては未知数なところもあり安心はできない。
○起用方針○
中継ぎの起用方針に関しては、首脳陣の徹底が伺える。
“勝ち試合担当”と“負け試合担当”とをきっちりわけているこの起用方針が中継ぎ陣の結果に結びついている
のはほぼ間違いない。
たとえば直前の中日との3連戦。ここが山場だと思った人も多いはず。
私もさすがにこの3連戦に関しては負けていても総力戦でつぎ込んでもいいんじゃないかと思っていた。
しかしそれはやはり目先の順位や勝ち負けに目が眩んで「正しく負けること」から逃げた考え方だったと反省している。
ところが首脳陣はここでも負けてる試合では負けてる試合の中継ぎしか投入しなかった。
2試合目の最後に会田有志が出てきたがこれは“勝ち試合担当”の3人以外の投手をすべて使いきった後だったからにすぎない。
結果的に真田裕貴と西村健太朗が1点ずつ失ったが、中継ぎが試合を壊すことはなかった、それを信じきれた首脳陣の精神力には脱帽モノ。
今後もこの起用方針が続くのであれば、中継ぎが崩壊するということはそうそうない。
中継ぎの崩壊とはそのほとんどが酷使から始まるのだから。
○今後の方針○
現時点でも不調で外れた中で復調傾向にある者がほぼおらず、2軍スタートの選手の中で結果を残している選手もいない。
復調傾向にあると判断できるのは前田幸長ぐらい。
なのでしばらくはこのまま先発候補を使ってでも陣容を揃えなければいけないだろう。
多少先発が足りなかろうとも。
とはいえいつまでもそんな状況では早晩限界が来るのは間違いない。
今の2軍の状況では2軍選手から抜擢をはかるのは難しく、
今シーズンに1軍経験のある吉武真太郎、山口鉄也、真田裕貴、西村健太朗などの復調をはかることが優先となる。
もしそれがうまくいってくれれば、より分業制を進めて、現在の勝ち負けの2分割から、“勝ち試合担当”とロングリリーフと“負け試合担当”という開幕当初の3分割体制への復旧をはかっていくべきだろう。
【野手】
■編成■
*****************
1軍登録選手(5/20時点)
捕手
阿部慎之助
加藤健
實松一成
内野手
李承ヨプ
小笠原道大
二岡智宏
脇谷亮太
古城茂幸
小坂誠
外野手
高橋由伸
谷佳知
ホリンズ
木村拓也
矢野謙次
鈴木尚広
清水隆行
*****************
阿部慎之助の負傷と言う理由もあって一時的に捕手3人制となったが、その後も阿部はフルイニング出場を続けており、リスクは低下したと言えるだろう。
それを考えるとまた以前のように捕手2人制に戻すことが考えられる。
となればDHもあることであるし、打力の伴った野手を一名追加するのではないかと考えられる。
現在の2軍の陣容で見ると、三浦貴が直近で結果を残しており、小田嶋が抜けたことで右の代打が手薄な事情もあることから、代わりの野手としては三浦をあげてみたい。
「實松一成←→三浦貴」
■レギュラー■
○評価○
1番〜6番にいずれも好成績を納めている優れた選手をバランスよく配置できているというだけでも特筆に価する。
特に2番に固定された谷佳知は、トレード直後から開幕直前までダメだと言われ続けていた前評判を覆し、今のところ首脳陣の手腕とフロント陣の眼力を見せ付けている。
去年の李承ヨプにしても、ロッテ時代に対左腕がダメだというレッテルを貼られ、実際昨シーズン序盤には評どおり左腕が打てなかった。
しかしそこで首脳陣が一貫して「慣れさえすれば克服できる」という考えを崩さず我慢して起用し続けた結果としてそれを克服した。
それも考えるとここ数年の選手起用には良い傾向が続いているといえるだろう。
問題点と言えばこれも明らかで、下位が固定できずにいること。しかもその守備位置がセカンド&センターのセンターライン。
ただ双方の守備位置ともまったく期待できない選手ばかりで誰がやってもどうしようもないというわけではない、頭抜けた活躍がないだけ。
○今後の戦略○
1つ目のポイントとしては現在の1番〜6番を維持すると言うことである。
調子を崩す、怪我をするなど維持できなくなる可能性は多く考えられるがその中でも回避可能な部分に関してはできるだけ回避しなければならない。
その中でも大事なのは疲労の蓄積を避けることであろう。
現在も試合の趨勢が決まったら積極的に守備固めの選手を使っているがこれは素晴らしい選択といえる。
外野からいろいろと言われることもあろうが、チームが目標とすべきなのはその1試合の結果ではなく、シーズン全体での結果である。
その為にもこの方針は絶対に守り続けて欲しいものだ。
次に大事なのは不調に陥った時の対応方法であろう。これは選手の特性によっても代わって来るが、基本的には安易に外さないこと。
打者の打率と言うのはパーセント表示で言えばほんの数%の中で推移している。
数学的に見ると、10や20のサンプルで評価を無理にしようとする方がおかしい(それぐらいのサンプル数では95%信頼区間でも10%を越えるばらつきが出る)。
少なくとも数字のトリックに惑わされない起用方針が必要であろう。
2つ目のポイントとすれば、やはり固定できていない2ポジションの固定だろう。
ただ防御率がリーグトップであることでも明らかなように
「センターラインを固定する」ことがなくても、優勝争いをするには充分な“チーム守備力”を維持できる
ということは明らか。
どうしても「守備のミスで失点した」「守備のミスで出塁を許した」などという一場面だけを見てしまうと守備重視をと思ってしまうものであるが、
全体としての失点が少なければ「守備がよければなかったであろう出塁」がたとえあったとしても何の問題も無い。
現時点での巨人を見る限りあきらかにそういう状況である。
なのでここでは守備能力ではなく、攻撃能力をもってして改善を図ってもらいたい。
前述したように1番〜6番に固定されていた選手の離脱がもっとも危険なリスク因子である。
それが起きた場合にカバーできる選手を見極めておくためにも、この2ポジションの選手は、一時的にでも多少劣ろうとも攻撃者として彼らの代わりをできるだけの選手を見い出すことを優先すべきであろう。
その為にもDHでは優先的にセンターやセカンドを争う選手を起用し、その見極めの場として活用して欲しい。
○参考○
ちなみに参考までに谷佳知評価の一例として広岡氏の一連の発言でも載せておきましょうか。さすがは広岡氏ってかんじですが。
氏の一連の発言履歴からすると、こういう発言をしたっていうことは谷佳知が活躍している限りはなかったことにされ、数年後とかに谷の調子が悪くなってから、それまでの結果は別にして「それみたことか」と言い出すかと思われます(笑)。
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G若手を大安売り…広岡氏が断言「谷トレードは損」
“いい素材”鴨志田も“篠塚二世”長田も…
若手を放出して谷を獲得した巨人。失ったものは大きい?
谷のトレードで損をしたのは巨人!? 巨人は7日に右投手の鴨志田、二塁手の長田を交換要員にオリックスから谷を獲得。原監督は谷へ、自身が現役時代につけていた背番号8を禅譲するほど期待している。
ところが、巨人宮崎秋季キャンプで臨時コーチを務めている巨人OB会副会長の広岡達朗氏は「損したのは巨人の方ではないかな」とキッパリ。「谷は右ヒジがダメなんでしょ」と指摘するが、それ以上に失ったものが大きかったと痛感している。
鴨志田について広岡氏は、「昨年の秋季キャンプで見て、股(こ)関節がものすごく柔らかくて“これはいい素材だ”と思った。それを見ているだけにねぇ」と首をかしげるばかり。また長田についても「打撃センスがよくて篠塚二世と言われていたのに。何で(オリックスに)出したのか聞いたら“練習をやらない。怠ける”と言うんだ」と明かす。「でも練習をやらないのは、やるように持っていかないコーチが悪い。勉強だってそうでしょ。できないと面白くない。面白くなるように教えてやらないといけないのに」と育てられなかったコーチの責任だと口にする。
鴨志田は入団5年目で未勝利。今季は入団以来最多となる13試合に登板し、防御率6.08に終わった。しかし140キロ後半の速球が売り物で、ある巨人OBは、「他球団の編成担当の間で、一番人気があったのが鴨志田」と言うように、他球団の評価は高かった。
若手育成が叫ばれる巨人の中では、22歳ながら野手最年少だった長田は、入団4年目で無安打。今季は9月26日に一軍昇格したものの守備で1試合に出場しただけで打席に立つことはなく、4試合で二軍に降格と、チャンスも与えられなかった。
鴨志田、長田は12日からオリックスの高知秋季キャンプに合流。2人の活躍次第で、巨人が若手を育てられないのかどうかが、はっきりすることになりそうだ。
ZAKZAK 2006/11/13
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広岡氏が谷をバッサリ「使えません」
巨人の小笠原道大内野手(33)が23日、川崎市内のジャイアンツ球場で自主トレを行い、キャンプに向けて切ったという精悍(せいかん)なヘアスタイルを披露。これには新人合同自主トレを視察していたOB会の広岡達朗副会長(74)も大絶賛だったが、オリックスからトレードで獲得した谷佳知外野手(33)については「あんなの使えません」とバッサリ斬り捨てた。
広岡氏の口から、オリックスからトレードで獲得した谷に対し、衝撃的な言葉が発せられた。「谷?あんなの使えませんよ」。早くも“失格”のらく印だ。
目は笑っていなかった。「僕の情報ではヒジが悪いから投げられないし、バッティングもダメだと聞いている」。度重なる故障の影響で、05年、06年と不本意な成績に終わった。慢性化したヒジ痛もあり、もはや全盛期の姿を取り戻すのは難しいと同副会長は言う。
昨年12月には伊原野手総合コーチが谷に「監督もレギュラーを確約したわけではない。競争しないと」と厳しい注文をつけた。
谷本人は現在、極秘で自主トレを行っている。戦力的に軽視されている状況を返上するためには、キャンプで元気な姿を見せ、新外国人のホリンズ、若手の亀井、矢野らをけ落とすしかない。
左打者が多いチーム事情を見ても、右打者の谷が打線に加わればバリエーションが生まれる。
OBを見返すため、そしてV奪回のために-。1日でも早い復活が求められる。
デイリースポーツ 1/24
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■控え野手■
○評価○
守備固め、代打、代走というスペシャリティの役割がキレイに分担されかつ過不足もなく、
打順以上に「美しい」という表現をもって評価したいのが控え選手の陣容だった。
特に4月中の役割分担は見事なものであり、個人的には「それを崩してまでのゴンザレス、清水の戦列復帰はしなくても良いのではないか」
と思うほどであった。
参考までに当時の役割分担をあげていきたい。(ホリンズと木村拓也をそれぞれレギュラーと見なす)
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守備固め
小坂 → 怪我復帰直後の二岡のバックアップ
古城 → ショート以外の内野全般
脇谷 → 上記2名のバックアップ
鈴木 → センターを中心に外野全般
矢野 → ライト、レフトを中心に外野全般
代走
鈴木尚広、小坂誠、古城茂幸
代打
右:矢野謙次、小田嶋正邦
左:脇谷亮太、古城茂幸
その他
小田嶋 → 第三捕手を兼任することで登録枠の有効活用促進
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代打に若干の問題があったものの、前に日記でも書いたように代打と言う役割は勝敗に果たす役割はあまり大きくなく、
特にレギュラー陣の攻撃能力が足りていればますます低くなるもの。
それよりも
・守備固めを多く配することでそのレギュラー陣の負担を軽く出来る、
・俊足の選手が揃っていることで、攻撃的な走塁を狙おうとする今年のチーム戦術にマッチする
・第三捕手を廃する事で登録枠を有効活用できる
というメリットのほうが大きかった。
そういう意味で言えば、現在の陣容は捕手3人制を敷いているという所にまず一番の問題。
今後2人制に戻すことも充分考えられるがこの場合捕手離脱リスクが非常に高くなるので注意が必要だろう。
○今後の戦略○
「控え野手」としての課題ははっきり言ってほとんどない。
守備と走塁に関して言えば現時点で何の問題はなく今後も今と同じだけの力を発揮してくれれば充分すぎる戦力となるだろう。
問題があるとすれば、代打=攻撃能力であるが、これはむしろレギュラー側の問題とリンクしてくるので代打の質をあげるべきと結論付けるわけにもいかない。
つまり固定されていないセカンドとセンターの役割を、現在暫定的に勤めているホリンズと木村拓也と競わせ、出来るだけ早めに固定させることの方が重要だということ。
繰り返しになるが早晩必ず現在の核である1番〜6番に綻びが発生するのは明らか。
その時には低下する攻撃力をカバーしてもらわなければならない。
なのでもし仮に攻撃能力に長ける選手が出てきたとすればまずはレギュラー側にまわってもらう。
結果として代打成績が上向く事がなくてもそれはそれでかまわない。
まずはレギュラーの選出、それが控え野手の課題でもある。
- 事務局に通報しました。
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