【巨人】 小笠原移籍に伴う補償 つづき
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DIME
2006年11月24日 15:22 visibility119
んじゃ引き続いて人的補償が行われる場合の懸念材料、プロテクト枠について考えてみたいと思います。
まずこのプロテクト枠については前回の日記で書いたように私は「外国人選手」以外にプロテクト枠から無条件で除外される条件はないと考えています。この点に関して論議始めたら以下の話は進みませんのでとりあえずご承知置きください。この考え方が間違っていることをご存知の方は前回の日記にコメントいただけると幸いです。
28名というプロテクトの枠はちょうど1軍枠と同じになります。もちろん怪我人無しでシーズンを乗り切ることはないので「1軍クラス」って言える選手というのは28名よりだいぶ多くなります。また1軍に登録できる外国人選手は最大4名までなので4名は余裕が出来ますが、多くの場合この4名分の余裕も吹っ飛んでしまうことになると思います。
実情として28人のプロテクト枠というのは1軍クラスの選手が数名はあぶれてしまうような人数枠だと思います。
なので、私としてはこのプロテクト枠は必要な選手を順番に消していく消去法ではなくて、どういう選手をわざとプロテクトから外すかという攻めの方法で考えなければならないと思います。
考え方としてはまず外国人も含めてスタメン野手8名、控え野手3名(捕・内・外)、先発6名、中継ぎ3名、抑え1名の計21名をチームの中核と位置づけて除外します、これ以上増やすとそれだけで枠が埋まってしまうし、位置づけも人によって違ってくるでしょうからこのあたりが最低限の人数だとおもいます。
これ以外の選手を属性別に分類したうえで、日ハム側の重要度の高い属性順にプロテクトに加えていってひとまず28名を策定します。
ただこの28名じゃ絶対的に足りないのはわかっていますからこれではおわれません。この上で先に決めた21名の中から外したとしても日本ハムが指名に動かないだろうと予測される選手を外し、逆に28名から漏れた中で日本ハムが指名に動くだろうと予測される選手を追加していきます。
野手
○今年の打数順で上位10名とし捕手2番目の加藤を加えた11名。
二岡智宏
李承ヨプ
阿部慎之助
高橋由伸
矢野謙次
清水隆行
(小久保裕紀)
鈴木尚広
小坂誠
脇谷亮太
木村拓也
加藤健
投手
○試合当初登板数が多い順に先発6名
内海哲也
上原浩治
パウエル
グローバー
西村健太朗
工藤公康
○登板イニング順に中継ぎ・抑え4名
久保裕也
林昌範
高橋尚成
豊田清
以上21名をチーム中核選手と指定します。
このうち日本人として離脱しているのは小久保裕紀(だけなので(ここに小笠原が組み込まれるので小笠原のポジションとみなします。)がいるので打数次点の木村拓也をいれます
※1/11訂正※
改めて見直したら小笠原のFA移籍補償で当人が入る必要はさすがにありませんよね、お詫びして訂正します。打消しタグを使えないみたいなので上記のような訂正で勘弁してください
これに伴い、下記内容も一部修正してあります。
次に外国人選手がこのうち3名入っていますのでこの分を差し引いて18名とします。このうち李とパウエルは契約締結済ですがグローバーは契約が微妙なので姜建銘をあてて考えます。
以上からチームが機能するのに最低限必要な選手を除いてプロテクト枠に10名の空き枠ができました。
次に選手の属性を考えて行きたいと思います。ここでは2種類の属性「ポジション」と「金銭価値(=年齢&実績)」とを組み合わせて行きたいと思います。選手数が多いので各分類ごとにそれぞれ選手を区分けして書きません。
ポジション:右腕投手・左腕投手・捕手・内野手・外野手
年齢&実績:若手上位指名、若手下位指名、1軍実績なし(将来性)、1軍実績あり(即戦力)
※若手とは3年間で選手の見極めが起きる状況を踏まえ2年目までとします。
では日本ハムが必要とする属性はどこになって来るでしょうか。
まずポジションの方から考えていくと今年の日本ハムの解雇・移籍者は日本人10名+外国人3名、ドラフトで10名の指名がありました。
これをポジション別に分類すると投手は8減7増、内野2減1増、外野3減2増です。これだけを見る限りでは全てのポジションが1名減少しているだけなのでどこのポジションも補強可能性はあるということになります。
ただここには岡島を入れていないので彼の移籍が決まった場合投手がもう1名減少します。
ってことで正直なことを言えばポジションから考えればどこかに大きな穴があるというほどでもないので思考が見えにくいです。
強いてあげれば、主力選手が抜けた部分ということになって来るでしょう。新庄の外野、小笠原の一塁、 (仮定として)岡島の左腕ですね。どれもここ数年レギュラーとして君臨していたか元々あいていた穴を補強したかの所なのでチーム内でカバーできるかは不透明です。
次に年齢・実績の方ですが、これは日本ハム側がどこに魅力を感じるかということになると思います。
選手というのはまず獲得に伴う初期投資(契約金)が大きく必要でそのあと年数をかけてその投資を回収していく商品です。初期投資の回収に伴って投資以上の収支があればそれを選手へ還元する(年俸を上げる)ことになります。
そのような観点で見れば、もっとも「お買い得」なのはドラフトの時点で獲得資金をかけて、資金回収はこれから行う若手上位指名選手です、これは漏れていればよほどの理由(成長見込みゼロとかポジション被ってるとか)目をつけてくると思います。
そしてだんだん年数を積み、実績を積んでいくにつれて初期投資の回収が終わり、選手の稼ぎ出す価値がそのまま選手の年俸に反映されていきます、つまり「お買い得度(=バリュー)」が下がっていくわけです。
もちろんお買い得ではなくても、初期投資を回収できただけの(できる選手はほんの一握りです)実績・能力があるのは証明されていますから確実性は高くなります。
現在の日本ハムの姿勢を見る限りどちらかというと「バリュー」であることを重視する姿勢が強いと思います。 ただ必要であれば実績のほうに走ることのできる勇気を持っているので決め付けるのは難しいのですけど。
とりあえず即戦力がどうしても欲しいというチーム状況にはないので「バリュー」重視でいくのではないかと予想します。
って感じで考えているのですが、読んでいただければわかるようにあまりに不確定要素が多すぎるので日本ハム側の動向というのが今ひとつ自信がありません。
また今度じっくり考える時間が有るときに考えてみたいと思いますが、とりあえず日本ハム側の欲しがる属性を「左腕・3塁・外野」で「バリュー」な選手だとします。
となってくるとまず2年間のドラフト上位指名選手として、福田・栂野・辻内・加登脇・野間口・三木の6名。
左腕投手としては該当なし、3塁手として小田嶋と古城、外野手として谷と亀井で4名
この10名がとりあえず追加でプロテクトに入ってくるということでしょうか。
とりあえず28名の名簿は出来ました、この時点であぶれているなかで日本ハムが指名してきそうな選手をあげてみます。基本は先も書いたように外野、一塁、左腕、バリューの条件にあってくる選手です。
・三浦貴
・吉川元浩
・木佐貫洋
・深田拓也
ってところでしょうか。30歳以上選手に関してはバリューという観点からばっさり切り落としてみました。
今度は逆に日本ハムが欲しがってくるような4条件から外れる選手をあげてみたいとおもいます
・清水隆行
・小坂誠
・工藤公康
・豊田清
・木村拓也(1/11追加)
ってところでしょうか。これらの選手はもともと18名に入っている前提が「中核選手」なので、必要か不要かという観点で考えれば200%必要にしかなりません。あくまで相手が指名してくるかしてこないかという観点からの選択です。
ただ去年はこの「攻めのプロテクト」をした結果として江藤を失うことになりました。これに存分に懲りているはずなので簡単にこの選択をしてくるとは限りません。
やっぱりちょっと少ないですねえ、28人って。これじゃあ中堅クラスの選手がFAしても他球団が手を上げなくなってしまいますよねえ。
このせいで塩崎とか岡島とか声がかかってもおかしくないのに全然声がかからない。結局FAで自由に移籍できるってのは1軍選手の中でもほんの一握り。
もっとFAで多くの選手が自由に移籍できるような環境を整えて欲しいものです。
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- 事務局に通報しました。
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