【巨人】 仁志敏久←→小田嶋正邦+金銭 交換トレード
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DIME
2006年11月07日 02:11 visibility1647
ここで日記を書き始めた頃、まだシーズン中の9月半ばでしたか、最初にいろんな人に評価をいただいてありがたかったのがこの日記でした。
結局この時にの仁志敏久評が最後まで変わることはありませんでした。
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仁志敏久に関しては今年1年ダメなだけですが、放出もあるのではないかということで穴であげてみました。実力は言うまでもなく折り紙つきの選手ですがいかんせん、チームとの相性が悪いです。首脳陣とのではなく。
先日2軍での試合を観戦する機会があったのですが個人的に非常に気になることがありました、当時の観戦記を長いですが関係部分だけ抜粋して転載します。試合は8月31日のロッテ戦です。
(中略)
実力としてはまだまだ1軍でも活躍できると思いますがいかんせん、チームの方針と選手個性が非常にミスマッチしています。私としては無理に巨人で飼い殺ししたりせず、他球団でもう一花咲かせてくれるほうが彼のためではないかと思います。
彼の野球に取り組む姿勢はすばらしいですし、ファンに対する対応も非常にすばらしいものがあります、これでもう少し協調性があるのであれば将来の幹部候補としても見込みがあるのですが、現状ではなかなか厳しいのではないかと思います。
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その後に怪我があったため、トレードに出すのも難しくなったから来年も巨人だろうなぁと思っていました。
今回のトレードに関しても仁志敏久の年俸と噂される移籍金を合計すれば2億近いわけで、この額を仁志敏久に出せるほどの球団の中で2塁が弱いチームはいないと考えていたからです。
もちろん横浜にとってはセカンドは補強ポジションだったわけですが、横浜の場合は「若手育成優先」の名目の元に親会社がお金を出したがっていなかったからないだろうと思っていました。でもテレビ会社からすれば、巨人というチームの中で中核として活動してきた選手ならば十分広告塔としてペイできる、と判断してもおかしくなかった。
結果的にいま思えばそういう考えも出来たなぁと思うんですが、考えが足りなかったようです。まだまだですね。
とにかく仁志敏久にとってはこちらのほうが望ましかったと思います。
巨人ファンとして巨人を去る選手に塩をまいて送り出すような真似はしたくありませんし、いろいろ言いたい事もありますが頑張って欲しいと送り出そうと思います。
思っていました。
が、
11/6のフジテレビの番組内で仁志敏久の単独インタビューがありましたが、これがあまりに目に余るもので彼の人間性に怒りというよりも失望を禁じえませんでした。
インタビューで「自分が入った頃は巨人が一番だった、でも今は巨人が一番じゃなくなった」というような発言をしていました。これは現在の巨人を客観的に分析していますし正しい発言だったと思います。
しかしながらそれに対して「ジャイアンツ選手であることよりも野球選手であると考えるようになった」と平気でいえることが理解できません。
仁志敏久、「巨人が一番でなくなった」のはあなたが巨人の中で年間8人しかいない巨人野手のスターティングメンバーとしてずっと活動し続けていた時期の事だ。
どう考えてもあなたが「巨人凋落」に対して負う責任は現役選手の中で十指に入るだろう、五指でも入るかもしれない。その自覚は、自分がそれを招いている一人だという自覚はないのか?
打線が打線として機能せず大味なものになって魅力を失った、そんな打線の中でチームバッティングを心がけずに打順を省みずに長打狙いのバッティングを続けていたのは誰だ?
それを正し、修正できる能力があると、チームバッティングの出来る選手となれる素質の選手だという期待を持って起用されていたのがわからないのか?
あまりに「他人事」すぎる。 巨人という組織を批判するのであれば、当然その組織の中核にいた自分自身への自省があるものではないか。
悪くなったのは、首脳陣や球団幹部が招いた問題か?ファンが見ているのは首脳陣でも球団幹部でもない、ファンが見ているのは選手の行っている試合だ。
仁志のことを「球団にモノ言える選手」であると評することもあってそんな仁志を巨人が嫌ったというような風評もあるが私は決してそうは思わない。
「モノ言う人」というのはモノをいうための責任を果たしている人であると私は思う。モノ言う株主・モノ言う消費者、株を買っているから、商品を買っているから、はじめてその資格があるわけだ。
商品を買いもしないのに商品に対しての不満を述べるのはただのクレーマーに過ぎない。
そして、プロ野球球団の選手としての責任は「チームの戦力」になることであるだろう。
果たして仁志は「チームの戦力」になる努力を果たしていたか。チームに与えられた役割、期待された役割というものに対して努力をしたか、改善をしただろうか。
彼は「戦力」であることに対して大きく努力していたけれど、それはあくまで「自分の思う戦力」であったように思えてならない。
ただただ「チーム」よりも「自分」優先で、自分に合わない「戦力」を求められたときにはチームにあわせて努力するのでなく、自分はこんな選手だからうまく使えといっているように見えた。本末転倒である。
ほんとに巨人の凋落に対して責任を感じていないようならば正直言って、出て行ってもらって正解だったと思う。球団に対する忠誠心のない事が、批判者として必要な資質だとでも思っているのならば大きな間違いだ。
球団に対する忠誠心があるということは、球団のイエスマンになれということではない、球団に起きていることに対して当事者意識を持って行動せよということだ。
黒田の行動を見よ、彼の行動は「広島の選手である前に野球選手なんで」なんてものであったか。広島に対して要求したのは自分のことだけでなく、チームとしての強化方針や長期的展望も聞いて決断したわけだ。広島という球団がずっと優勝できていないということに対して選手として大きく自覚し責任を感じていたわけだ。これが球団を逆指名し、そこに入団した選手の球団に対する責任の自覚のあるべき姿である。
「ジャイアンツ選手であることよりも野球選手であると考えるようになった」なんて言葉を平気で言えるようなところに仁志敏久の人間性の浅さが透けて見える。
敢えて言わせてもらえれば、あなたのような生え抜きのチームとして模範とならなければならない選手が、自分優先でチームを省みないからこそ今のチームの体たらくがあるのだろう。生え抜きにチームリーダーが育たないなどと言われるのだろう。
今年の6月、小久保裕紀が欠けて一番苦しい時期にあなたは監督から代理キャプテンを任された。そこで結果を残せなかったときにいったい何を思ったんだ。それだけの立場を期待されている人間としてそんな発言をすることに恥ずかしさを感じないのか。
上記の発言は、どこのチームであってもいいから現役としての居場所を求めたいという発言だろう。しかしその表現方法としてどうしてそんな発言が出てくるのかが理解できない。自分が巨人で活躍の場を失ったのはチームが自分に見合った職場を用意しなかったからだ、などと思っているのならば勘違いもはなはだしい。
別に巨人を無条件に礼賛するような選手ばかりを望むわけではない、むしろそういう選手じゃないほうがいい。ただ巨人はその環境の特異性(アンチという哀れな人が多い)からどうも球団を批判するだけで正しいことであるかのように勘違いする選手が出てくる。
ただ無自覚にチームを批判するだけで、まるで大きな力に立ち向かう英雄であるかのように騒がれ、それが正しいことであるかのように錯覚してしまう状況下にある。その夢に溺れているだけだ。
実態は、自分の属する集団に対しての敬意と尊重が欠けているだけの行動に過ぎない。巨人というだけで批判することがいいことであるかのように誤解されている。他球団に置き換えてみて首をひねるような言動は巨人においてもおかしな言動なのだ。
彼はその批判の中に自分を含めていたか。批判した点をまずは自分だけでも正そうとしたか。自分と監督の流儀があいませんでした、で済ませていないか。
私から見れば彼の行動は「批判」ではない。当事者としての自覚の欠如と巨人という集団に生まれている経年劣化のひずみへの責任転嫁である。
繰り返す、出して正解である。
上のような事を書いた後で言うのもなんだが、私にとって仁志敏久という選手は人間性という点では非常に優れた人だと思っている。
今年2軍落ちした後も、非常に真面目に練習していたし、どんなにたくさんのファンがいても一人一人にサインをしていた。私が見ている限り、巨人選手の中でもファンへの対応はもっともしっかりしていた選手の中の1人だったと思う。
にもかかわらず惜しいのは「自分の野球」に対してあまりにこだわりすぎていることである。自分を評価するのは自分だけ、他人がどう評価しようとも自分はこういう自分でありたい、そういう気持ちが強すぎる。
しかもその「自分が目指す仁志敏久」がどう考えてもおかしい。前述の日記でも具体例をあげたわけだが、本当にわが道を行き過ぎてる。
彼のような人材は野球界全体にとっても将来にわたって残って欲しい人だと思う。だからこそこれを機にもうちょっと変わって欲しい。
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- 事務局に通報しました。
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