【サッカー 甲府 清水】 上弦の月は、かなずや望月に変わる

 中2日のゲームでこれほどまでに動く選手、また、集中力を切らさない選手を見るにつけ、きっとこのチームはもう一段高いステージに行けるはずと確信したゲーム。勝負の世界、負けは負けであるが、良い負けと悪い負けがあるのなら、この負けは良い負けであろう。


 


 シュート数が14本もあればその、何本かがきまってもよさそうなものなのに、それが決まらないのがサッカーのサッカーたるゆえん。


 


 もし、清水が早く3点目を取っていれば、あれほどまでに甲府の必要な攻撃に合わなかっただろうに、甲府がアデッショナルタイムで失点しなければ、あれほどまでに追加点を入れるという労苦をしなくとも済んだに違いない。


 


 結局のところ、清水は相も変わらず、中途半端なミスが目立ち、それを、小野がキチンと修正していたにもかかわらず、その小野が下がると同時に、それが、片桐の投入があったにせよ、自身で墓穴を掘る形になってしまった。


 それゆえ、ケンペーの献身的ともいえる好セーブがチームを救った。ケンペーはゲームをこなすごとに成長している。若い彼は今が伸びしろを伸ばす時期。(だだ、どこかで躓くときっと引きづるに違いないが)


 


 いまひとつは審判の質の問題。審判については、いい時もあれば悪い時もあり、結果一年通せば帳尻があうとの考えもあるが、流石に審判に対するブーイングがあったのはスタジアムの多くの観客が疑問を覚えたに違いないから。


 確かに、清水サポである私から見てもそれはないだろうというシーンが多々。


 ことに、平岡や元紀が手が出てしまうさまを見るにつけ、それだけ甲府の動きがアグレッシブであった証。


 


 清水が守り切ったのではなく、甲府が攻め落とせなかった一戦。


 


 ハーフタイムの時、アウエイゴール上空には、雲の切れ間から、半月が見えた。半月はその形から上弦の月ともいう。これから、月は少しづつその形を変えて、満月となる。満月は別名望月。


 両チームとも今は上弦の月。これから、成長し、そして望月となるはず。


 


 


 そう、勝ちロコはみるものではなく中に入ってやるものだと痛感した。夏の夜のゲーム。

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