【サッカー 清水】 やるせなさが募るスコアレスドロー

 バケツをひっくり返したようなとは、まさにこのこと。一転にわかに掻き曇り、その大粒の雨が街をスタジアムを包み込む。


 


 私事で、スタジアム入りしたのがキックオフから20分ほどした午後7時ごろ。雨も小降りになり、ポンチョもほとんど必要なくなったころあい。必要ないといえばそれこそ右翼の辻尾のプレイ。合わせて平岡のパス回し、おっかなびっくりとは語弊があるが、まったくもって攻撃を仕掛けようとの気概を感じないパス回しに終始している。


 単に横パス、バックパスに終始するのは、個々のポジショニングの悪さのせい。DFと中盤の距離感のなさ、そしてそれにつられて前線との距離がなくなり結局のところ、パスを出すところを自分たちで消してしまい、安易な横パス、バックパスを出すしかない状況に陥っている。まるで、仙台戦をデジャブで見ているよう。


 


 安易なパス回しは結果として、危機的状況に陥りやすい。それがゲーム巧者鹿島でなくとも、カウンターに狙い定めてボールを奪いにかかる。


 大敗を喫することがなかったのは、それひとえに鹿島のらしからぬ、拙攻のせい。普通ならゴールに吸い込まれるはずのシュートも大きくそれる。


 


 鹿島の決定力不足に助けられはしたものの、やはりケンペーは褒めてあげたい。


 今までであったなら、危なっかしい飛び出しも多々あったが、このゲームに関しては集中力を途切らせることなく、ゴールマウスを護り続けた。彼の好セーブがなければこれまた、負けていたであろうゲーム。


 


 修正点は多々ある。まさに、DFとボランチの距離感の問題。ここまでゲームを積み重ねてきたのだからそろそろ連携という言葉を会得してもらいたいもの。


 ホームであのような体たらくは2度と願い下げ。


 














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