【サッカー 甲府】 結果が出なければ‥

 終わってみれば、シュート数16本、そのいずれかが決まりさえいればどう転んだかわからないゲーム。対戦相手のフロンターレは前節エスパルス戦で17本のシュートを打ちドローに持ち込んだのだから(実際そのゲームを等々力で観戦している)、これ以上の反面教師があろうはずがない。


 


 主導権を握っていたのは甲府。マイクやパウリーニョが打つも枠をとらえることができない。ここで決まりさえすれば、当然勢いがつくものの小瀬のサッカーの神様は気まぐれ。


 チーム全体が前に出ていいると当然の流れとしてのカウンター。中盤で簡単にボールを奪われると、一気に空いていた小林悠に回され先取点を奪われる。中盤でボールを奪われるプレーもいただけないが、その後のDF陣が後手に回る、いやまったくマークしていないことが問題。やはり前しか見ていないと甲府の守備はザル。


 


  ただ、この後、なんとなくの安堵感が流れる。それは、その前までいい形でフィニッシュまで持っていく攻撃が続いたから、得点が早晩うまれるような匂いがしたたからに違いない。応援に力が入るものの、きっとまず同点に持ち込んでくれるであろう根拠のない安心感。それは徐々に焦りに変わる。


 


 


 当日の小瀬中銀スタジアムは、選手入場の際に青赤のボード(紙製:宝くじ提供)を掲げたことから、ビックフラッグは、ハーフタイムの選手入場時、ユニホーム型をゴール裏で広げる。当初負けてたらやらないと決めていたのだが、点の入るような感じもしたし、それこそ良い感じがスタジアム全体を包んでいたことから実行。


 


 後半もシュートまで持ち込む、カウンター攻撃を仕掛けるなど、ゴールを狙うものの、得点には結びつかない。


 最後は、途中交代の市川がミドルをはなつも、GK正面。イチのミドルをみるのも久しぶり、これが決まりさえすればと臍を噛むも万事窮す。


 


 結局のところ、調子が上がっていない川崎を勢いづかせるだけの結果に終わった。


 ゴール裏すべてが相手チームに開放されるのを見るのは久しぶり。大挙して押し寄せた川崎サポーターに10月最初の週末、お土産は収穫の始まったブドウだけでなく勝ち点3も与える羽目に。


 自分たちの片づけが終わっても、ゴール裏に居残る一部の川崎サポーター。それは獅子ぶりに完封で勝てば楽しいことは良くわかる。中央線が事故で不通との情報を聴いたとき、「ざまあみろ」と心の中で悪態をつくのは、やるせなさのもって行き場がないから。


 


 未だ3連勝をする実力がないわけで、その実力のなさを呪うのが筋。


 桐一葉


  落ちて天下の


    秋を知る


 


 残留への状況は悪化の一途をたどっているわけで、どう考えても次回ホームゲームの11月までに事態が好転しているとは考えにくいものである。


 楽観から悲観へ。サポーターとは因果な商売ではある。

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