【サッカー 福島】 天皇杯このチームのサポーターであることを誇りに思う
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太田町見付
2011年10月13日 22:24 visibility230
ゲーム終了後、スタジアムを包む拍手と、その後沸き起こる「福島」コール。ジュビロサポーターからの声援。
選手が整列し一礼した後、アウエイゴール裏から「声援してもらっているんだから、走って挨拶にいけ!!」「またせるな!!」の掛け声。私自身も同種の掛け声を放つ。
ひとしきり、ジュビロ磐田サポーターに挨拶を済ませた彼らがゴール裏に来ようとするとき、「無理するな!!」「走らなくてもいいから!!」その掛け声は選手への愛情。
やはりというべきか、結果から見れば当然の仕儀に相成ったわけで、終わってみれば3-0の大敗。いや、完敗。荒田のハットトリックを演出しただけかに思える昨日のゲーム。
それは、結果のみを速報や紙面でのみ知る者が抱く感想。ただ、現実にあの場面同じ空気を吸っていた者の目線で見る限り、もしかしたらどちらに転ぶかわかれない展開。
ゲーム開始からワンサイドの展開になっていたわけではなく、積極的に前に出ていき、それなりにプレスも効いていた。ある意味ゲームを支配していたのは福島の方であったかもしれない。チーム全体としてのまとまり、引いているだけでなく、面で展開し広く使おうとするさま、躍動感あふれるプレーはいつものことである。
ただ、如何ともしがたいのが、個の能力。ボールをキープできなかったり、セカンドを拾われたりとかは見ていて、それがサブ組がその多くを占める磐田であってもやはり一枚も二枚も上手。
だからこそ、ファーで折り返したボールがきっちりと収まり、得点に結びつけたのならそれこそどう転んでもおかしくないゲーム。その一瞬の判断ができるのか、できないのかが勝敗の分かれ目。失点も、処理ミスのみでの話ではなく、相手選手の動きを見ることができるか否かも能力の差として浮き彫りになってくる。
それだからこそ、単純にプレスをかけていく、無理にボールをつなげるだけではなく、いったん大きくクリアするなどの咄嗟の判断も必要になってくる。
後半に入ると、アグレッシブに動いたツケ、得点できなかったツケが徐々に選手を襲う。
まず、ジュビロの選手と錯綜したネモが倒れる。ここでキーパーを欠くのは痛いと誰しもが思った場面。幾分重苦しい雰囲気に包まれるもの、それでも何とか立ち上がる。
次に攻守の要清水が足を痛める。試合終了後バスに乗り込むさまは、両足をアイシングして痛々しい限り。
そして、攻撃の柱、福島・袋井の貴公子久野純弥もいったんピッチを出る。彼も足に違和感を覚えているようである。かれも、前半ピッチ内を駆け巡り得点につなげようとしていたのに。
ピッチに戻り、いい形で持ったボールをミドルで放つも、それはサポーターの頭上、ヤマハの事務所を超え場外に。
後半30分過ぎからは、完全にゲームの主導権を磐田に握られる。荒田の3点目は、完全片原も振り切らてしまっていた。
アデッショナルタイム、声援は続く。サポーターの「こっちでやろうぜ!」は偽らざる心境。
私自身「それじゃ白河の関こせないぞ!」はJFLを夢見るチームだからこそかけた心境の吐露。
そしてゲーム終了。福島ユナイテッドの天皇杯は終わった。ゲーム前、「来月もここに来るから」と、磐田のスタッフに掛けたジョークはジョークのまま。
文頭のシーン。磐田サポーターから沸き起こる「福島」コール、そして、「がんばろう福島」の横断幕。
私自身、根っからのエスパサポも兼ねていますが、今回ばかりは他のサポーターとともにジュビロ磐田コール。
ゲーム開始前、まだ、福島からの応援の主力部隊が到着していない中、アウエイゴール裏に来たジュビロサポ、出身がいわき市で平工業高校出。って人も。
日本サッカーの歌がかる中の撤収作業、出待ちの際も温かく見守っていただいた、スタッフ、運営ボランティア、そしてサポーターの方に改めて感謝申し上げたい気持ちでいっぱい。
それが、昨日、最後の最後までスタジアムに残っていた一ユナイテッドサポーターの偽らざる気持ち。
そして、足がつっても、相手がJ1チームだからといって怯むことなく最後まで戦った選手たちを誇りに思う。
月曜日にゲームをし、火曜日に10時間かけて移動した疲れもあろうに、だからこそベストな状態で戦わせたかったのがサポーターとしての気持ち。
木曜日また移動で、飛騨古川へ。そして、土曜日から全社が始まる。天皇杯は終わったが、JFLへの夢はまだ続く。
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