【サッカー　天皇杯】　年の始めのためしとて

新年早々いつもの通勤電車に乗る。ちょうど興津川鉄橋を渡った時写メを撮る。国道より上に太陽は昇っていたが、まあ初日の出ということでご勘弁。

沼津で、東海道線を打ち捨て、御殿場線に進む。今日も快晴。富士山は左窓いっぱいに姿を見せる。御殿場で特急に乗り換え。正月だしささやかなゼイタク。

わずかな乗客を乗せ発車。特急は秦野、本厚木、相模大野と停車し新百合で満席状態。後部座席の人たちの会話を聞くとはなしに、もちろん聴く耳をたててたわけではないが目的地は同じ場所のよう。

新宿で中央緩行線に乗り換え千駄ヶ谷に。アウエイは代々木門から。１１時２０分頃に到着するも、千駄ヶ谷門の入場は延々と続いていたが、代々木門はもうすでに待機列は消えていた。

中心部はまだ空席が目立つが、サポーターでもないことから若干離れて座る。

偶然甲府のサポさんと遭遇。また福島のサポ仲間とも顔を合わせる。新年の挨拶は国立。

最上段では甲府のサポ仲間が酒宴中。略して居酒屋ムサリクならぬ居酒屋国立。新年の御神酒、祝い酒のビールやワインは心地よい。遥か聞こえるマリノスのチャントに甲府のチャントを被せて歌う。いささか悪趣味にすぎよう。

ゲーム開始となる時間に自席に戻る。アウエイ自由席に陣取ってるのでお義理のタオマフを購入し、にわかサポーターに。中には臆面もなく青の瓦斯さんのタオマフを巻いてる人もいるがそれはそれで失礼な話。（そりゃ自分たちがこの場所に来たかったかもしれないが）

さてゲーム評。

準々決勝、準決勝ともに延長PKで勝ってきただけあって慎重になりすぎたのか、もう体力も持たないのかいつものキレのあるプレーが影も形もなかった。そう８月に我が甲府に競り負けたように。

前半最初の得点は愛媛ッシ。こぼれ球を押し込む。そして直後もCKを押し込まれて２失点。

後半、反撃のチャンスもあったのだが、いかんせん足元の球をスグ奪われる状況が続いている。

後半３０分頃からチャントがhirosima naight に変わる。♪さあ行こうぜ　どこまでも　走り出せ　走り出せ　輝け俺たちの誇り　広島　広島　オオオオー　オーオーオー♪

ってやつ。

２０年近くＪリーグを見ているので有名どころのチャントなら大体歌えるようになっている。

自由席に置いた身。にわかなれど応援するのはやぶさかではない。

そしてゲーム終了。

結果はご承知のとおり、マリノスが優勝。ちょっと広島に感情移入。広島も天皇杯戴冠したことがないと聞く。我がエスパも同様。そういえば、天皇杯の決勝でオータコースケの涙を見たのは一体いつのことやら。ナビスコでも勝ってないし、甲府は浦和とゲームし、Twitterで浦和のスタッフからホームと言われる始末。まさに国立は鬼門。

CKの時はタオマフをブンブン振り回していたが、結局私の周りに座っていた人は、持ってるタオマフを振るわけでもなく、レプユニを着ているのにチャントを歌うわけでもなかった。逆にhirosima naightを歌う自分が少し恥ずかしくなった。

自分の応援するチームでないからこそ見えること。それは中心部とその周囲の温度差が激しいこと。立って応援するサポがある一方で、通路を挟んで座って見ているだけ、中には私のようにタオマフ回したり、チャントをうたったりしていたがそれはごく一部。

中心から同心円のように緩やかに応援の輪が広がっていくのが理想なのに。

ゲーム終了後、コレオで使ったボードを回収していた。事前にボードは出口のボックスに戻していただくよう再三の呼びかけがあったが、自分のボードを片付けることなく帰路につく人も。

自分の周りのボードを回収して回る私は、広島と縁もゆかりもないエスパであり甲府サポ。

今日はこれくらいで勘弁してやらぁ、ゼロックス覚えていろよ、と捨て台詞。そう私は広島と縁もゆかりもないエスパサポであり甲府サポ。

でも国立は嵐の聖地でも、ももクロのものでもないよ。国立はあくまで競技場。そして球技場。