虎の子の1点。勝ちは価値。

 出発前の気象情報では熊本県は雨。確かに現地に向かう途中の飛行機は雨雲の上空を飛び、少しばかりの揺れも。


 静岡と熊本はわずか90分。昨年はもう来ることがないだろうと思っていたKKウイング。


 天気はあにはからんや、九州の紫外線を強く感じる暑さ。時折さす日差しもまぶしいもの。


 


 ゲームといえば、さすがに無敗のロアッソ。ゲームの運び方が巧いです。どちらかといえば甲府の拙攻が目立ちます。勝ちたいという気持ちが空回りするのでしょうか、中盤でのパス廻しで躊躇する場面が多々。サイドチェンジで、広くピッチを使えばと思う時も狭いところで廻して結局つぶしてしまいます。(つぶされるではない)


 


 熊本は、空いたスペースを上手に見つけロングボールをほかりこんできたり、セオリーどおりのカウンターを仕掛けてきます。組織だったところでは熊本の方が一枚上手。


 


 得点はまさに技ありの一点。大西のクロスをよくぞ合わせたといわんばかりの養父のボレー。


 ただ、それ以後追加点が奪えないのが最大の課題。井畑が下がり藤田が登場してから、秋本の裏をとられたりと、熊本優勢となり防戦しきり。


 信泳、松橋がでて、攻撃に幅が出てくるかと思ったが、結局個人プレーに頼らざる得ない


単調な攻撃に終始しました。


 それでも、何とか勝利。養父の虎の子の1点を守り切った試合。勝つことが今のチームにとっては最大の良薬であるものの、見ていて物足りなさを感じるゲーム。まだ動き方がぎこちないし、暑さで、熊本の動きが止まった時こそ信泳・松橋で追加点を奪うことができたはず。


 今、中盤で、スペースを作ったり、作ったスペースに対して、他の人が入ってボールを受けるというそんな当たり前のことができていないチーム。


 


 来季は、開業間もない新幹線で来熊し4年連続暑いさなかゲームをするのか、もう足を踏み入れることがないのかはチームの頑張り次第。


 


 でも、6000人ほどの観客であの渋滞はなんとかならないものか。


 

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