【サッカー 甲府】おもしろうてやがて哀しき鵜舟かな(甲府0-岐阜0)
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太田町見付
2010年12月07日 23:11 visibility113
ホームゲーム最終戦、目標いやノルマである昇格を達成してからはグダグダなゲームしかできな我が甲府。ここできっちり勝利し2位を確定させるとともに、賞金1000万円をゲットし、来季につなげたいこの一戦。
ゲーム開始前、サポ仲間が作成した横断幕で戯れるとともに、スタジアム内で準備していたシンガーソングライター(公式応援ソング歌手)にも気に入っていただいた様子。一応ブログに掲載してもよいとの御返事。(無断禁転載)
<写真>
さて、肝心要のゲームといえば、ある程度の緊張感はあるものの、見せ場のないゲームであった。玄人好みと言えば誉めすぎであろうか。それぞれの攻撃が単調過ぎたきらいもあろうが、良くも悪くもない論評しようのない展開。
それこそ松橋のバーに嫌われたシュート、そしてそれを拾ったパウリーニョが決めさえすればまた違った展開になったであろうにそれも叶わず、結局マイク頼みの攻撃を再認識した次第。
始末の悪いことに吉田がボールを持ったまま自分が決めるでもなく、パスコースをある選手に定める如く探す仕草は醜悪。それはその者に渡したいと強く思う心情はわからぬでもないが、それは、まず1点取ってから。
藤田のFKはもとより、養父、パウリーニョ果てはマラニョンのシュート、すべからく決まらず、これで、課題であった得点力不足が解消したとは聞いてあきれる。結局攻撃の引き出しの少なさが他に追随を許さぬ引き分けの多さを生んでいる。
ゲーム終了後のセレモニー。えも言われぬ寂寥感。
花火が上がり、ジェット風船が飛び交うにもかかわらずなぜかしら、高揚感のない最終戦。
いつもならゴール裏の第一ブロックに陣どるのに、今回はゴール裏、メインスタンドよりのスロープに。それも、なぜか、仮設の柵を押さえる役回りであったことから、選手のあいさつを観ることも聞くことも叶わず、片桐に肩車される藤田なぞ夢のまた夢。
翌日は、甲府市内舞鶴城公園でパレード待ち。稲荷櫓側でユニホームフラッグを拡げる。5年前の曇天の肌寒い中でのパレードとはうって変わって心地よい小春日の中。富士山も甲斐駒もはっきり見える。
ただ、5年前の昇格報告会と違って観客の少なさが気にかかる。会場内で大量に余った山日の昇格特集号がそれを物語る。えも言われぬ寂寥感。
午後は午後とてサポ感。ここでも会場内でユニホームフラッグを拡げる。
ただ、到着が2時過ぎに。この時間から会場入りするものとてなく、入口では会員証を提示することなく顔パスで。入口のボランティアスタッフも顔見知り。これとて5年前と何ら変わらぬ現実。ボラサポに支えられている事実。
結局、昇格と浮かれているもののJ1は厳しい世界。6年前は勢いで昇格しその勢いのまま残留してしまった。今回はそのような勢いがない分、余程足腰を鍛えておかないと湘南の二の舞になり変えない。
♪J2はつまらない ここは俺らの場所じゃない♪そんな唯我独尊思い上がりもはなはだしい応援チャントがあるが、J1は貧者にとってはある意味つまらない戦いをしなければ生き残ることのできない世界。それにサポーターが耐えられるかが心配。
おもしろうて
やがて哀しき
鵜舟かな
岐阜戦ではないが、この芭蕉の句を思い出した。おもしろうてやがて哀しきに来シーズンなるのであろうか。それこそ、芭蕉の句の下敷には謡曲の鵜飼があるのは周知の事実。J1という舞台で法華経の石を積み成仏してしまうのであろうか。
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