
★走者の心得★
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鷹乃廉
2009年05月22日 09:59 visibility277
第1回
★走者の心得★
ここでは走者の心構えについて、独自の見解を基に解説していきたいと思います。
まず、走者の役割について。大きく分けて2つあると思います。
1:塁からリードを取り、相手投手及び野手にプレッシャーをかける。
2:一つでも先の塁に進塁し、得点を目指す。
どちらも重要な役割です。
まず走者は、塁に出たら必ずベースに触れながらベンチからのサインを確認します。
安全地帯である塁上からサインを見ることが重要で、リードをしながらサインを見たりしていると、牽制球に気づくのが遅れてベースに戻り切れず、タッチアウトになる可能性があります。特に試合に慣れてきた初級者がランナーの時に、このようなシーンをしばしば見かけます。
サインはベースに触れながら確認すること、更に『サインを確認した』と言うシグナルをベンチに返すことも重要です。これは帽子を触るとか、胸のマークに触れるとかどのような形でも構いませんが、徹底しましょう。うっかりサインを見落としてしまったのに、わかったふりをしてプレイを続けるのは良くありません。
大事な場面でのサインの見落としは試合の勝敗に大きく影響しますので、時にはタイムを取って、もう一度サインを出してもらうことも大切です。
実際の試合では、送りバント・盗塁・ヒットエンドラン・スクイズ・バスター等、細かい作戦をとることも多いです。ベースに触れながらサインを確認し、リードを取り始める前に野手の守備位置を確認するくらいの余裕がなければいけません。
走者として塁に出たら、どの塁でも安全にリードを取り、常に次の塁を狙う姿勢を相手に見せます。大きなリードを取ったり、機敏な動きで1球毎にスタートを切ったりして、相手投手と野手を牽制します。1球毎に「盗塁するぞ!」「次の塁を狙っているぞ!」といった動きをするだけで、投手は打者に対する集中力を分散されコントロールが甘くなったり、精神的に消耗するものです。
盗塁ができるとか足が速い選手が走者に向いていることは間違いありませんが、リードの取り方一つで相手に与えるプレッシャーは大きく変わります。野球を知っている選手が多いチームはこういった基本のプレイができている選手が多いので、結果的に強いチームが多いです。走者としての基本のプレイを全員が理解するだけで、チームの力は大きく向上すると思います。
盗塁とか華のあるプレイに目を奪われがちですが、足が早い人が良い走者とは限りません。「彼を塁に出すとどうも投げにくい」「彼が塁にいる時はなぜか打たれやすい」と相手から思われるような走者になって下さい。大きなリードの取り方、相手に足を早く見せるテクニックを次回書きたいと思います。
次回、第2回 『リードの技術』 の予定です。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。ここでは走者に必要な技術や知識について扱いたいと思います。御意見・御要望がありましたら、お気軽にコメントやメッセージをお書き下さい。
可能な範囲で最大限期待に添えるようにしたいと思います。
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