
アッパースイングとかの解答
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taka
2007年08月07日 18:21 visibility464
前回の日記に載せた写真の問題と解答です。
下が前回の日記
http://baseballsns.jp/member/5829/diary/17284/
写真の全てに共通するのは肩とバットのラインが
ほぼ平行だということです。
肩とバットスイングのラインが平行であることさえ
守っていれば(それしかありえないのですが)
どんなに低めの球を打ったとしても
アッパースイングにはなりません。
松井が外角を打っている写真を見てください。
バットスイングラインは地面と平行ではありません。
しかし、肩のラインと平行なため、変なスイングという
印象は残りません。
よく指導者の中にも、スイング中は肩を地面と
平行にすると言われる方がいるのですが、
そうすると低目を打つときなどに極端な
大根切りでもしないと対処ができなくなります。
想像すれば分かると思いますが
明らかにおかしいですよね。
脇を締めて最短距離で振るダウンスイングや
掬い上げるアッパースイングなど、初めから
存在しないということです。
特に脇を締めて振るとか
掬い上げるなどの表現が
バイオメカニクスの視点から見て
とてもおかしいのです。
百数十キロ以上の高速でスイングしている最中に
腕を意識して操作することなんてできません。
腕の力が体の中で発揮できるのは
全体の内のほんの10%未満程度です。
大半の人が下半身で打つとか言いながら
腕で操作するような表現を使います。
腕は脇を締めて最短距離を振るのではなく、
体の回転に合わせてベストなルートを
勝手に振ってしまうということです。
そのベストのラインが肩のラインということです。
肩のラインとバットのラインが平行なとき
最短距離を通ってスイングできていることになります。
結論を言うと、3枚の写真は全て肩のラインと
バットのスイングラインが正しい関係にあるため
正しいスイングという事が言えます。
これを手塚一志さんが言うダブルスピン理論で言うと
詳しくは説明を省きますが、コリオリ力が働いて
勝手に最適なルートを通ってスイングされてしまう
状態と言えますね。
この勝手にスイングされてしまうというのが重要です。
あたかも腕を操作してバットコントロールしているかのような
ダウンスイングとかアッパースイングという
変な表現を入れる必要がないということです。
このような表現をしてしまうと、指導される選手は
下半身主導でスイングしろと言われながら
脇を締めて最短距離で振れといわれることになり
脳の指示系統が混乱します。
指導に一貫性がないため、選手もなんとなく違和感を
感じてしまいます。
そんな状態でいくら素振りやバッティングをしても
効果は上がらないでしょう。
詳しくは本を読んで勉強してください。
写真は3枚とも正しいスイングだということです。
あまりおっつけるとか引っ張るという言葉を
使わないようにしましょう。
腕での操作を誘発してしまうので。
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- 事務局に通報しました。
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