柔軟体操

  • taka
    2007年07月06日 19:53 visibility90

練習前に柔軟体操をする人・チームは多いと思います。
一つの体勢のままじっくり筋を伸ばすストレッチのことです。
いわゆるスタティックストレッチと呼ばれるもので、およそほとんどの人が練習前に取り入れているのではと思われるほど、浸透しています。
このストレッチ、傷害の予防にはある程度効果があると思われるのですが、やり方を間違えるとパフォーマンスを低下させる恐れがあります。

筋肉は伸ばされたときに、2つの機能を発揮します。
一つは弾性、もう一つは塑性(可塑性ともいう)です。
筋肉の弾性とは、「筋は伸ばされたら元の長さに戻る」という特性で、もう一つの塑性は、「筋は伸びたらそのまま戻らなくなる」という特性です。

矛盾していますね。
ストレッチするにしても、ある程度までなら筋は弾性を発揮して比較的すぐにもとの長さに戻ってくれるのですが、あまり長い時間やりすぎると、今度は塑性が発揮されて、筋が緩んだままになってしまいます。

この筋が緩んだ状態というのが曲者です。
想像してみてください。
ゆるゆるのゴムが強い力を発揮できるでしょうか?
ある程度のハリがないと、筋は力を発揮できなくなるのです。
ストレッチをしたほうとしなかったほうでどちらが高い筋力を発揮できるか調べたところ、柔軟体操を行わなかった方が確実に高い数値を残したのです。

緩みきったゴムは力を発揮できないことをしっかり覚えておきましょう。
では、ストレッチをしなければいいのかというと別の問題がでてきます。
ストレッチには傷害予防という側面があるため、練習前には絶対に行うべきです。
ただ、一つの箇所にかける時間は最大でも30秒程度にしましょう。
半分の15秒くらいでもいいです。

今日はここまでですが、次回は最新のストレッチ方法を紹介します。
現在、トップアスリートたちが取り入れはじめているストレッチ法です。

taka




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