右打ちの鬼


僕は内角が得意だ。ミートポイントを思いっきり投手寄りに置いて、ヒザ元のボールを引っぱたいた日には「どんなもんじゃぁい!!!」 (by亀田興起)な打球が飛んでいく。
内角なら少々ボールだろうと引っぱたけば何とかなった。左手を返さないで三塁線の内側に落とすなんて芸当も出来る。
反対に外角はダメだった。特に高めにカーブのすっぽ抜けでも来た日にはかすりもしない。苦手と言うレベルではなく、前につんのめっているのではっきり言ってミートポイントが存在しないのだ。
それでもバッティングセンターでは何とかなった。ベースギリギリに立って何でも内角にしてしまえばいいのだ。そして前にポイントを置いて振り遅れないよう、いきなりトップから一直線にドカン。それがここ数年のバッティングだった。
135�打ちにハマってからは球威とフルスイングのケンカだった。空振りがなくなり4球に1球くらいドカンとすっ飛ばせるようになった時、草野球なんざチョロイと思っていた。

しかし、現実は違った。バッティング練習で内角攻めをしてくれるはずもなく、外角球が多く、むしろ気をつかってか高めのゆるい球を投げてくれたりする。そのハエの止まるボールに空振りしているんだからこんなヘタクソはない。
また、実戦ではボールを見逃さなくてはならない。初打席のボール攻めにダボハゼみたいに飛びついて補欠生活を長引かせているのも記憶に新しい。
http://baseballsns.jp/member/5285/diary/16767/

今までのバッティングでは確率が低すぎる。一日3打席とか貰えれば時には何とかなるかも知れないが、一打席の代打屋が四打数一安打では月に一本しかヒットがない事になる。それが3三振一安打だったりしたら、ヒットより三振の記憶がベンチには強烈に残るだろう。
「うめさんはバットに当たらない・・・・」
補欠生活が長引くと僕以上にチームも気を使うだろう。そうなった場合、自主退団と言う円満解決を選ぶのが大人気ってモンだろうか・・・・・。

いやいや、なんとかする。そこでオレは決意した。
右打ちの鬼になるのだ!!
引き付けるだけ引き付けてボールを見極め、きっちり叩いて一二塁間を抜き、ヘタクソライトの脇腹を掠めてフリーのグラウンドを転々としている間に、鈍足を飛ばしてランニングホームランを掠め取るのだ。
軽打でいい。バントができない僕も右打ちが出来るなら大きな問題にはならないだろう。それに区大会の準決勝あたりに来てもファーストやライトが穴だったりするのが分かった。

この二ヶ月、散々苦労した。バットやボールではなく体が流れるばかりでやがて「ボールを左から右に受け流す〜」存在になっていった。ボールと違う所をバットが通るのがはっきり見え、しまいには85�にも掠らなくなったりした。

今日、ようやく振り遅れるくらい待ってバットに乗せる感覚が分かったので記念にバッティングについて書いてみる事にしたのだ。
ミートポイントを意識では80センチくらい捕手寄りに近づけた事で、選球眼が格段によくなった。特に低いのが来るとマシンが投げた瞬間に「高」ボタンを押しに行くくらい引っかからなくなった。
好きだった内角は打てなくなったがほぼ確実にファールにしているので問題はなさそうだ。引きつける事で目の前のボールを打てばいいのだから空振りが無さそうだ。

問題はジャストミートの大半が一塁ベンチに飛び込む事である・・・・。

まあ、いずれ何とかなりそうだ。

(投球120球)






























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