まるでピタゴラスイッチ!?全自動サーブ究極のコツ

 
 
 

まるでピタゴラスイッチ!?全自動サーブ究極のコツ


どんな緊張した場面でも、いつもと同じサーブが打てる!
全自動サーブ究極のコツ

 

 


■レイトコッキングフェーズがサーブ攻略の本丸
前回記事では、サーブ攻略の本丸、レイトコッキングフェーズについて検討して来ました。
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000009797

・参考動画:投球動作中のインピンジメント
投球時痛を認めた選手の71%がレイトコッキングフェーズでの痛みという調査報告も。

https://youtu.be/nlYtUe0uC9M

サーブの故障率DOWNのためにも、パフォーマンスUPのためにも、レイトコッキングフェーズ(上腕部の弾性エネルギーチャージ)攻略が本丸だってことが分かりました。

 

ランディ・ジョンソンのえげつない「しなり」を再現するヒントはコチラ

・参考記事:より深いテイクバック、より深いフォワードスイングへ

https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000006532

 

 

■重力を利用する 
レイトコッキングフェーズは最重要動作期なので、理屈やコツ、体験した人の声などをつうじて
も少し理解を促進したいと思います。

・参考動画:サーブレベルアップ(安定&回転&スピード)

https://youtu.be/RqPA5XQ5-OE

 

・参考動画:テニスの極意 サーブ&スマッシュ

https://youtu.be/gvNtdeoDY3U

 

みんな大好き井上邦夫コーチ、テニス動作解析の元祖的存在である松原雄二コーチらは「ひねりとひねり戻し」、「内旋と回内」と主張されてますが、
ここでは一歩進んで、ひねりもひねり戻しすらも自動で行います。反射を使った全自動です。

動作、動きのメカニズムは同じことを言っていますが、その動きの元となるエネルギーをどのように捻出するかが異なります。いわばサーブ動作の初動負荷理論的アプローチといったところ。

 

○エグザイルのグルグル+重力
上腕や前腕を「ネジる」のでなく「ネジり戻す」のでもない。
グルグル回せば重力らによって勝手にネジられてしまうように動かす。

 

・エグザイルのグルグルは、長縄跳びぐらいの軽~い力

・スピードも必要ありません。長縄跳びぐらいのゆるーいスピード

・回せば遠心力でグルグルし続けます。自分で動かす必要はありません

・ラケットは重力で落ちる力が働くから自分で動かす必要はありません

グルグル回り始めたら動きを邪魔しないだけ。

筋肉による随意運動でゴリゴリ回してネジるのではなく、グルグルっという動きの惰性で上腕部の弾性エネルギーをチャージする。

ま、普通にキャッチボールできる人なら誰でも持ってる感覚です。

 


勝手にネジられて→勝手にネジり戻される。ゴムのような筋肉の弾性エネルギーを使って、意図的ではなく反射でサーブを打つ。メリットとしては、

・筋力による恣意的な活動を極力排除して故障のリスクを軽減させます。

・反射を利用するため出力がほぼ毎回同じです。

 

参考にしたいのはビッグサーバーといえばこの人、イボ・カロビッチ。

(動画:中)ラケットを振り上げる力ですら力みでなく反射。

動画で確認すると手はパー。ロクにグリップも握ってません。

彼のキャリアに詳しくないですが、肩ヒジの故障は少なそう。

究極の脱力サーブ。究極の全自動サーブですね。

 

・参考動画:Ivo Karlovic's amazing Serve & Catch

https://youtu.be/SmmmGm9fAcU

※211cmあるカルロビッチより身長が低い方は、彼ほど直線的なスイングだとIN率は下がります。もっと右に振ることでナチュラルな回転を与えるサーブにしたほうがINする率は高まります。

 

・参考記事:触る場所を変えるだけで思いどおりに打ち分ける究極のテクニック

https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000007984

 

 

○「内旋させる」のでなく「回内させる」のでもないスパイラル・リリース

スイングはチャージされた弾性エネルギーによって自動(反射)で発動します。

筋肉で自分の意思で随意に「内旋」させたり「回内」させません。

弾性エネルギーの開放です。一部の筋肉が引っ張られて収縮する伸張反射ではなく、肩周辺の筋肉が束になって弾性エネルギーを蓄え、それを開放するのがスイングの正体。これを難しい言葉で回旋系伸張反射(RSSC:Rotator Stretch Shortening Cycle)と呼んでます。

 

弾性エネルギーが開放されると肩の根本から指先までスパイラルが駆け上がっていく。

運動連鎖というより 「回旋連鎖」 という表現がしっくりきますね。

「秘技プロネーション!」とか叫んで力ずくで前腕を捻ってるわけじゃないことを確認して下さい。

 

↑だからそんなわざとらしい「プロネーション」いらないから!

 

 

肩の根本から指先の末端を駆け上がるスパイラルの、肘から先っぽだけを抽出したのがプロネーションです。一連のスパイラルである動きを、肘から先だけ切り取って力ずくで再現したとこで、それは上っ面だけ似たように見えるニセモノなんです。

力んだら、回旋の連鎖が止まっちゃうよ~(泣)

 

・参考記事:プロネーションは使うな!~サーブは薄いグリップで~

https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000000051

 

・参考記事:勝手にプロネーションしちゃう!たった一つの冴えたやり方④

https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000005685

 

・参考動画:回旋系伸張反射(RSSC:Rotator Stretch Shortening Cycle)と束反射がよく分かる

https://youtu.be/U_u722DJu8w?t=295

 

過去記事からも分かるように、私は一貫して恣意的なプロネーション動作には反対派です。

ケガの原因となるため、ここは強く主張しておきます。

 

 

 

○地球上ならどこでも同じ力

日本でもウインブルドンでも重力は同じです。ラケットにかかる遠心力も同じです。

自分の意思で動かしたら精神状態に左右されますが、重力や遠心力に仕事をさせれば、どんなに緊張した場面でも地球上でプレーしてる範囲であれば同じ力が得られます。

 

重力や遠心力に委ねるためには脱力が必要です。

しかし闇雲に力を抜く必要もありません。エグザイルのグルグルする程度に力を入れる。長縄跳びでロープを回す程度に脱力する。自分の身体の中にすでに感覚が記憶された程度の脱力なので再現するのもカンタンだと思います。

※RSSCの元となるSSC(伸張反射)は、収縮した筋肉では出力が低下します。


重力、遠心力と反射を使うから、グルグルさえすれば、どんな緊張した場面でもまるでピタゴラスイッチのようにいつも同じ出力を得られる。「いつもよりプロネーション効かせて」とか「いつもより腕を振って」は動作にとってノイズ情報。「いつもと同じ力加減でスイングしよう」ですらノイズ情報。スイングはいつもと同じグルグルでいつもと同じ出力を得るだけ。いつもと同じだけ発生したエネルギーを、ボールの触る場所を変えることで回転やスピードに変換させることでサーブをマネジメントする(制御下に置く)。

 

・参考記事:触る場所を変えるだけで思いどおりに打ち分ける究極のテクニック
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000007984

 

 

■全自動サーブは2度振る!?

このサーブを体験した人の感想で多いのが

「2回振るんだね」とか「左目で見えるのかあ」とかが一般的。

 

○2度振る感覚

①エグザイルのグルグル→三枝師匠のえらっしゃ~い!までの一連のラケット操作

②インパクトまでのスイング動作

この2つがまるで2度振ってるように感じます。

(左):エグザイルのグルグルさせて、三枝師匠のえらっしゃ~い!

(右):実際にボールを打つスイング動作。

 

  

特にサーブやキャッチボールが苦手な方は、(左)画像の前に振る操作(マルかいて)に抵抗があるようです。

「これまでまったく感覚として無かった」という感想は多いです。

 この操作は、すでに古代兵器の記事で学んだ操作で、いわば攻略のカギになる重要な感覚なんですね。

https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000009795

ドラクエで言えば「ろうやのかぎ」ぐらい重要なカギなので必ず拾っておいて下さい(笑)。

意識高い系のひと向けにKFSとかKSFとか言っとこうか←どうでもええわ!

 

 

○左目の周辺視野で見える

こういう猫パンチサーブではラケットが見えるということはありません。

 

しかし、エグザイルのグルグルでサーブを打つとラケットヘッドが左目の端っこ(周辺視野)に入ってくる場合があります。

↑このとき

※人によって見えたり見えなかったり。あくまでその人の操作軌道によります。見えた方がいいとか悪いとかいう優劣もありません。「こっちに振ったことないし見えたことないから意外だった」という感想です。

 


■全自動サーブは手が抜けない!? 
自動化したら注意したいのが、手が抜けなくなること。
重力と反射で自動的にパワーを発生させるので初心者相手でも手を抜いたサーブが打てません。小手先の腕力で調整してるわけじゃないので、いつもと同じパワーが発生してしまいます。
「ゆっくり打ってよ」と言われた場合は、ボールの端っこを触ってスピードを落としましょう。
 ※ボディーターンのスピードを落とすのも、方法としてアリっちゃアリ


・参考記事:触る場所を変えるだけで思いどおりに打ち分ける究極のテクニック
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000007984

 

・参考:世界ランキング50位以内のテニスプレーヤーの国際大会におけるサービス回転量について - スポーツパフォーマンス研究

http://sports-performance.jp/paper/1018/1018.pdf

トップ選手においては、 2nd サービスは 1st サービスと同様のラケットスピードが認められると報告されている (Chowet al.,2003)ことを考慮すると、1st サービスと 2nd サービスの違いを生み出している一因が、回転量の違いである、と考えられる。

 

 

■「真下投げ」でもグルグルしよう! 

https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000009790

真下投げでは「弓を引くように右手を引く」ように指導されますが
キャッチボールでもサーブでも攻略の本丸はレイトコッキングフェーズです。
せっかく練習するなら右手は固定→振り出す動作ではなくエグザイルのグルグル。
1回でも多くグルグルさせて、「これだ!」という自分なりのコツに出会うチャンスを増やしましょう。

 

 

○関連リンク先:サーブは野球少年から学べ!コーチが教えてくれないマル秘テクニック集
https://labola.jp/blog/user/263055/9000000000009770

 

○関連リンク先:自分の書いた「テニス」に関するブログ
https://labola.jp/user/263055/blog?tag=%E3%83%86%E3%83%8B%E3%82%B9

 

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