考えろ！（横浜DB＃２３）

中日１－０横浜DB（ナゴヤドーム）

○山本昌

S岩瀬

●ジオ

ジオを責めようがない。良ければこの水準の投球をしてくれるらしいので。

責めるべくは、チーム全体の取り組む姿勢。

ブルペンは木塚がいる分、多少、やることをやってくれていると思いたい。

メンツが足りないのは昨季のツケ。

先発陣はそこそこかと。

問題は打撃陣、野手のひどさで、

数値だけ見ると

１か月８完封負けなら、シーズン４８完封負けになる。

ついでに、今のペースなら９０敗越えペースになる。

となれば内部の問題で、

どこかで手綱を緩めている部分があるとしたら、

開幕前、

「相手投手のデータは首脳陣だけが把握、　

　選手はデータを積み込ませず、感性を重視して現場指示による対応」

という記事を見た覚えがある。

これまさか、本当にやっているわけではあるまいも。

少なからずラミレスなどは相手捕手研究から入ってきっちりやっているはずで、

他の選手もそうであろう。そうであったはず。

データ収集にスコアラー増量などを指示したのは前監督の尾花であり、

そこの不足を指摘できるほど幼かったはずのチームだったはずである。

ところが、緻密にやろうとすると足を引っ張ったのが前のフロントで、

だから首位打者や本塁打王がいても最下位ぶっちぎったらしいし。

そもそもが、投手陣の補強ミスもあったわけですが。

今季の場合は、その辺含めて、改善されたところをも含めて、

全体の風通しを良くされたものと

感心していたのですが、

ここまで打撃低迷は見たことがない。

１５０打点減を補う何かがあったはずとはいえ、

ここまでくれば、

打撃コーチ含めての助言なりチーム方針なり、

先発投手が予告されているのに、なぜにここまで打撃が落ちるんだかとなると、

野手が自らによる研究を怠った、

その怠る要因をベンチが作り出した、としか思えない。

とすれば、スコアラーからのデータ、細かいところ含めてを、

選手に与えなくしてしまえば、

そりゃ選手は楽するだけだから、

これはベンチの失態だろう。

ただ単に打てないだけじゃなかろう。

ましてや、荒波や梶谷といった、

ほぼ一軍実績に乏しい選手たちには、もっと細かなところまで

データだけでも与えなければ、対処すらかなわんだろうに。

我々もそうだが、期待しすぎてしまった。夢見てしまった。

考えられるのはこの一点に尽きる。

あとのベンチワークは、知らんよもう。

一輝から始まるオール右打線なんてのは、予告先発があるから決まる技であって、

その一輝も９回には送りバント用代打で黒羽根と変えてしまうんだから、

もう頭ひっくり返ったし、

８回に浅尾投手が出ると、渡辺直人には左の代打送るけど、

山崎には同じ右で小池さんを代打に送るという、

他の控えメンツ見るとそうなるけれど、

そもそもここでの吉村召集は緊急措置とみていましたが、

案の定というか、打つ気配に欠けるし、

一塁守らせれば、狙われてセーフティバント決められるし。

いいようにやられた。

聖域石川が守備固めのごとくセカンドに入ってくるとなると、

えっ！？ということになるのも含めて、いかんね。

こりゃ今季も先が見えたなという一戦で、

いまだに開幕三連戦が何だったのかということになるが、

おそらく開幕のど緊張で、わけがわからない状態だから、

みんな舞い上がっただけか、

という結論にしかならない。

ラミレスに至っては、４月０本に終わったわけで、

移籍後のズレータ臭が漂ってきている。

とにかく、まっとうなシーズンオフをここ３年送っていないわけで、

今から秋季キャンプの計画でも立てておくれ。

首脳陣がやりやすいような方法を用いてしまったんだろうが、

選手にも頭使わせて考えさせてくれよ。

中畑監督が新しい発想を含めて導入したかった思いはわかるが、

軌道修正するべきスタッフワークがあるとしか思えぬ、体たらくぶりには、

連休中のハマスタ、一部採用されているらしい返金システムチケットは、

負ければ軒並み返金になると思われ、

そもそも平日ナイターは、これじゃお客さん入らないよ、

言ってる私も行く時間ないよというのもありますが、

今季は中畑客寄せパンダで収入を得ているうちに、

来季にらんだ補強体制づくりと、

正しいトレードのために正しい大出血をにらむしかないかと。

GM動いてよし。これじゃ現場も言い訳できなかろう。

これでは中畑擁護もしづらい結果ばかりであります。