Last2「横顔のフィナーレ」

横浜DB１－８広島（８日・横浜スタジアム）

今季ハマスタ最終戦。

石井琢朗選手については、私が語るべき術を持ちません。

両軍で一つの応援歌を共有できたという

少ない事例がこの日結実したという事実だけで

充分でしょう。

横浜と広島だからだろうとも思います。

読売では成立しません。何故だかはよく考えてください。

ただただ、お疲れさまでした。それに尽きています。

その裏でひっそりと出場し、１回表の守りだけで退いた

新沼慎二の最終試合。

２回表から高城に替わってしまい、

えっ！？打たせないのかよ、ある意味「打力の新沼」だぜ、

かつての中日岩瀬からのサヨナラヒットなど、

弾丸ライナーでレフトフェンス直撃で

チームの雰囲気を変えた男なのに、

なんでまた非情な、と思ったものでしたが、

試合後に球団ホームページを見たところ、

新沼の思いが分かりまして、

帰りの駅で思わず涙ぐんでしまいました。

やはりいい男、できた男でした。

選手会長にふさわしかったわけです。

試合の方は、ううむ、継投の限界でやっていたのでしょう。

小杉を早々に替えたのも、前田健太投手を攻略するわずかなチャンスを

逃すまいとして、２回代打ノリ起用による交替だったのでしょう。

拓郎対決による、こっそりタクローDNA伝授も行われたうえで、

１点取っちゃったから佐藤を急遽変えたのでしょうけれど、

今季の貢献度による菊地ー藤江なのでしょうね。

前から書いている通り、この２人は今季もう終わっているわけですので、

２人で８点も取られちゃっても、ベンチがそう決断して賭けたのなら

それしかなかったということでしょう。

後はもう覚えていなくてねえ。

打線、筒香を４番打たせたけど、

１点先行した５回までかな。

ひっくり返されたら、再逆転に持っていく力は、もう無かった。

試合終了後、最終戦セレモニー、

何年ぶりか？きちんと、監督挨拶もありました。

報道の通りですが、

中畑監督が「仕事として」監督をやっているのがあらためてわかりました。

それを責める理由はありません。

むしろ感謝しています。

たぶん、嫌になっていると思います。

そこそこの成績でも「辞めたいくらいつらい思い」をしているのは、

中畑監督だと思います。

ベイスターズファンのいろんな球団に対する思いもわかっています。

ただ、もう少し、悔しさの度合いを引き上げてもいいのではないかと

思っています。

とりあえず、横浜から離れていかなかった、ということで、

ホッとしてしまっている部分もあると思います。

その調子で今のプロ野球興行と相対していると、

球団自体が、どこかに乗っ取られてしまいますよ。持っていかれてしまいますよ。

愛すべきベイスターズが、無くなってしまいますよ。

中畑が来季にクビをかけて、と言っているのは、そういう意味ですよ。

そのくらいひどい結果ですよ。

だから、セレモニー終了後の

「ベイスターズ私設応援団によるグラウンド内での応援」というイベント、

何故グラウンドを解放したか、

考えましょう。

例年、ライトスタンドだけ、背番号０からの全応援歌フル演奏二次会があるわけですが、

相手が広島です。

今季ビジターで一番入っているのは、広島です。

対戦成績も含めて、応援に至るまですべて圧倒されたのも、広島です。

日記にも書きましたが、ハマスタ乗っ取られた感満載でした。

昨日マエケン投手が投げた理由？

９分９厘、投げれば勝てると思っているからですよ。

だからですよ。

「ベイスターズ私設応援団によるグラウンド内での応援イベント」と言って

スタンドから観客を追い出したのは。

現に、セレモニー終了後、石井琢朗応援歌を奏で始めたのは

カープ応援団とファンですから。

単純に「ここはベイスターズの本拠地です」として、

最終戦をどうにかするために

カープファンにお引き取り願う最終手段だったのですから。

そうじゃなきゃ、何されたかわからん。今後もわからんよ。

ベイスターズが本当に好きなら、とっとと、めざめましょう。

僕らは嘗められている。

そういう悔しさを感じながら、

それでもグラウンドにちらほら見えている広島のレプリカを着ている人を

横目に見ながら、いろいろぐっとこらえながら、

応援団の方の声を聞いていました。