セリエAの競技場、安全基準満たさず
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レキ
2007年02月06日 05:54 visibility40
サッカーのセリエA、20クラブの本拠地競技場のほとんどが規定の安全基準を満たしていないと報じられているようだ。
騒動発生を未然に防ぐために、政府は一昨年に監視カメラや自動改札機などの設置を定めたが、これを満たす競技場を使用しているのはローマとラツィオ(共用)トリノ、パレルモの4クラブだけだった。
2日に警察官が死亡する暴動が起きたカターニアの競技場についても、入場時の安全設備が不十分との指摘がされていたようだ。
またACミランとインテルが共用するサンシーロも不備が目立つという。
安全基準を満たすための費用と責任をクラブと地域自治体が押し付けあっていて、改修に着手できていないのが現状だという。
選手を獲得するためには法外とも思える大金を工面しているクラブはあっても、一番大切な観戦時の安全を守るための資金は出し惜しんでいるというのはなんとも情けない話しだし、サポーターへの裏切り行為でもあると思う。
そして、今後への対策を立てるよりも、いつから次のリーグ戦を開催し始めるかの話ばかりが進められているようだ。
最終的な判断はイタリア五輪委員会の臨時委員会、および火曜日に予定されているというが、15日間の中断のあと再開後2試合を無観客とする方向で調整が進んでいるという。
結局のところリーグ戦やCLにいかに支障をきたすことなく、ことを進めていくかだけ考えているようだ。健全なサポーターやサッカー選手の安全を第一に考えるのが当然のはずなのに、だ。
人が一人死んでしまったということを、あまりにも軽く捉えていないだろうか。
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- 事務局に通報しました。
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