
巨人にFAで来るということ/選手をポイント数で順位付けしプロテクト案を作成してみた
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舎人
2013年12月04日 06:38 visibility2929
大竹と片岡がFA宣言をしジャイアンツに入団することになりました。来ると決まったからには2人とも頑張って欲しいと思いますし、チームの連覇のために貢献して欲しいと思います。2人とも新天地に希望を抱いて入団することでしょうが、それイコール野球人として幸せな一歩を踏み出したことにはなりません。巨人にFAで入団するということは外国人選手と同じ扱いで、戦力になっているうちは認めてもらえますが、結果を出さないと12球団で最も居心地の悪い場所に来ることだと思います。先日のG+週刊ジャイアンツで清原さんのプレーバックをしていましたが、FAで入団した当時の清原さんはマスコミやファンからのバッシングに苦しみ、まるで人殺しのような扱いをされていると周りに漏らしていたそうです。それは清原さんに止まりません。現在チームの主軸を打つ村田もそうです。今年はシーズン中盤以降打撃改造が功を奏し、阿部に負けない活躍をして期待に応えましたが、それまでは巨人のもたつきの象徴のように扱われていました。これまでに巨人にはFAで15名の選手が移籍して来ていますが、現在在籍している村田と杉内の2名を除いた13人のうち、巨人でそのままユニフォームを脱ぐことができたのは川口さんただ一人なのです。ほとんどの選手が最後は自由契約になるか、FA選手が来るとプロテクトされず、人的補償で他球団に移籍しています。パフォーマンスが落ちてくると本人がどんなに出場機会を求めても、巨人では次から次へ繰り返される補強によって押し出されてしまうからです。落合さんは清原さんによって、清原さんはマルチネスやペタジーニによって、江藤さんは小久保さんによって、出番を失いました。彼らが巨人に来て、本当の意味で自分の本分を振るうことのできたのは、パフォーマンスが落ちる前のごく数年しかなかったのです。
落合博満
1993年 巨人FA移籍
1996年 自由契約→日本ハム
1998年 引退
(巨人在籍3年)
川口和久
1994年 巨人FA移籍
1998年 引退
(巨人在籍5年)
広澤克実
1994年 巨人FA移籍
1999年 自由契約→阪神
2003年 引退
(巨人在籍5年)
河野博文
1995年 巨人FA移籍
1999年 自由契約→ロッテ
2000年 引退
(巨人在籍4年)
清原和博
1996年 巨人FA移籍
2005年 自由契約→オリックス
2008年 引退
(巨人在籍9年)
工藤公康
1999年 巨人FA移籍
2006年 人的補償移籍→横浜
2008年 引退
(巨人在籍7年)
江藤智
1999年 巨人FA移籍
2005年 人的補償移籍→西武
2009年 引退
(巨人在籍6年)
前田幸長
2001年 巨人FA移籍
2007年 自由契約→テキサス・レンジャーズ(マイナー契約)
2008年 引退
(巨人在籍6年)
野口茂樹
2004年 巨人FA移籍
2008年 自由契約→三重スリーアローズ(独立リーグ)ほか
2011年 引退
(巨人在籍3年)
豊田清
2005年 巨人FA移籍
2010年 自由契約→広島
2011年 引退
(巨人在籍5年)
小笠原道大
2006年 巨人FA移籍
2010年 FA宣言→中日
(巨人在籍6年)
門倉健
2006年 巨人FA移籍
2008年 自由契約→韓国SK
2012年 引退
(巨人在籍2年)
藤井秀悟
2009年 巨人FA移籍
2011年 人的補償移籍→DeNA
(巨人在籍2年)
このように巨人にFAで入団すると、ある程度の割り切りを持たなくてはやっていられないと思います。どんなにチームに溶け込もうとしても、彼らは決して生え抜きのようには扱われません。他の球団では移籍組を家族のように迎え入れるところもあるのかもしれませんが、巨人において彼らはプレーで結果を残してなんぼの存在なのです。それならば外国人と同じように、ここでプレーするということをビジネスと割り切って、より多くの報酬を得る場所だと思った方がいいのです。清原さんは誰よりも男気を持ち、巨人愛を持っていた選手だったかもしれませんが、本当なら自由契約になるよりももっと早く巨人に見切りを付けて他球団に移籍すべきだったと思います。彼の性格では、どうしてもビジネスだと割り切ることができなかったのかもしれませんが、そのために晩節を汚してしまったしまった気がしてなりません。片岡の入団表明会見を見ていて心配になったのは、「(移籍の決め手は)元々大の巨人ファン」だったからとか「(原監督が)『セカンドを空けて待っている』と言ってくれた」とか、なんだか言っていることがどうも甘いというか、巨人というチームの残酷さをよく理解していないように伝わって来ます。落合さんがFA移籍して来た時に、“この移籍の目的は自分の技術の代価として報酬を得ることだ”という旨の話をしていましたが、巨人に来るということは正にその通りなのだと思います。自分のパフォーマンスが期待に応えられる間にどれだけ多くの報酬を得ることができるかということと、退団後に元巨人軍選手と言う免状を得ることです。片岡は西武に変わるファミリーを得るような気持ちでいたら辛い目に遭うことでしょう。
ところで、今回のFA移籍は来シーズンの巨人にとってプラスの面があることは間違いないでしょう。しかし、同時にマイナス面もあることと思います。そのマイナス面の1つは彼らが来ることによって生え抜きの若手たちの出番が奪われることがあります。しかし、私はその点ではあまり心配していません。大竹に関しては投手はいくらいても問題ないと言われておりますし、片岡に関してもおそらく原監督のコマになると思われるからです。優秀で豊富なコマの使い回しが原監督の野球の持ち味です。入団が決まった井端もコマ、片岡もコマ、寺内もコマ、中井もコマ・・したがって、片岡の優先順位は高く、ある程度は我慢して起用されるでしょうが、よっぽど他から抜きん出た目を見張る活躍でもしない限り、他の選手と取っ替え引っ替えされながら起用されることでしょう。その中で若手たちのチャンスは当然生まれてくると思います。もっとも、そういったコマを手に入れるために人的補償の伴うFAなんかで取ることには疑問が残ります。また、巨人の過去の歴史からすると、長いことレギュラー不在だったポジションには、有望選手が入団したり、生え抜きから名選手が生まれる可能性があります。キャッチャーの阿部がそうでしたし、ショートの川相さんがそうでした。長嶋さん以降、色々な選手が守っていたサードも、すっぽりと収まったのは原さんが固定されてからです。セカンドのレギュラーはいなくても優勝できたのだし、そんな選手の出現を待ってみる余裕があっても良かったのではなかったかと思います。
さて、もう1つのマイナス面とは人的補償です。このことは元大阪爺さんが日記で色々と書かれていますが、今年に限っては少し取られると困るような選手がプロテクト枠から漏れてしまう可能性があります。これから球団は膨大な資料とにらめっこしながら選手を選別することになるのでしょうが、私も選手たちを数値化し、どの選手が大丈夫で、どの選手が危ないかを仕分けしてみました。これは選手を①今シーズンの戦力度(12点満点)、②過去3か年の実績(12点満点)、③今シーズンの二軍での成績(5点満点)、④年齢による伸び代(31歳を±0、年齢の応じて+ −、最高+10)、⑤ポジションによる補正(左投手・捕手+3、右投手・二遊間内野手+2、三塁内野手+1)の5つの項目に基づいて、それぞれのポイント数で割り出したのです。そのポイント数によって選手のプロテクトの順位を算出してみました。
投手(右投手補正+2、左投手補正3)
久 保(右) 34歳 出場なし
戦力度00 実績08 二軍0 伸び代−03 補正2 計07点
澤 村(右) 26歳 34試合046回0/3 05勝10敗6H 防御率3.13
戦力度08 実績08 二軍0 伸び代+05 補正2 計23点
香 月(右) 32歳 19試合019回0/3 00勝00敗3H 防御率6.16
戦力度03 実績08 二軍2 伸び代−01 補正2 計14点
杉 内(左) 34歳 24試合153回0/3 11勝06敗 防御率3.13
戦力度12 実績12 二軍0 伸び代−03 補正3 計24点
菅 野(右) 25歳 27試合176回0/3 13勝06敗 防御率3.12
戦力度12 実績06 二軍0 伸び代+06 補正2 計26点
越 智(右) 31歳 出場なし
戦力度00 実績06 二軍0 伸び代±00 補正2 計08点
内 海(左) 32歳 25試合160回1/3 13勝06敗 防御率3.31
戦力度12 実績12 二軍0 伸び代−01 補正3 計26点
高木京(左) 25歳 46試合047回2/3 03勝00敗6H 防御率4.34
戦力度05 実績04 二軍1 伸び代+06 補正3 計19点
福 田(右) 31歳 17試合018回0/3 01勝01敗 防御率5.00
戦力度04 実績06 二軍2 伸び代±00 補正2 計14点
宮 國(右) 22歳 17試合087回2/3 06勝07敗 防御率4.93
戦力度08 実績04 二軍0 伸び代+09 補正2 計23点
西 村(右) 29歳 71試合071回2/3 04勝03敗42S 防御率1.13
戦力度12 実績10 二軍0 伸び代+02 補正2 計26点
田 原(右) 25歳 07試合009回0/3 00勝00敗 防御率6.00
戦力度02 実績02 二軍2 伸び代+06 補正2 計14点
松本竜(左) 21歳 出場なし
戦力度00 実績00 二軍3 伸び代+10 補正3 計16点
青 木(左) 33歳 34試合031回1/3 05勝01敗 防御率2.87
戦力度08 実績06 二軍0 伸び代−02 補正3 計15点
一 岡(右) 24歳 09試合10回1/3 00勝00敗 防御率5.23
戦力度01 実績00 二軍5 伸び代+07 補正2 計15点
山 口(左) 31歳 64試合066回2/3 04勝03敗38H6S 防御率1.22
戦力度12 実績12 二軍0 伸び代±00 補正3 計27点
公 文(左) 22歳 03試合003回0/3 00勝00敗 防御率0.00
戦力度02 実績00 二軍3 伸び代+09 補正2 計16点
小 山(右) 26歳 10試合035回0/3 00勝02敗 防御率3.86
戦力度04 実績02 二軍4 伸び代+05 補正2 計17点
星 野(左) 29歳 出場なし
戦力度00 実績04 二軍1 伸び代+02 補正3 計10点
江柄子(右) 28歳 04試合004回0/3 01勝00敗 防御率4.50
戦力度02 実績00 二軍3 伸び代+03 補正2 計10点
笠 原(右) 23歳 30試合046回0/3 04勝01敗1H 防御率3.33
戦力度06 実績02 二軍1 伸び代+08 補正2 計19点
今 村(左) 20歳 03試合017回0/3 01勝01敗 防御率2.12
戦力度04 実績00 二軍5 伸び代+10 補正3 計22点
須 永(左) 29歳 出場なし
戦力度00 実績02 二軍0 伸び代+02 補正3 計07点
田 中(右) 21歳 出場なし
戦力度00 実績00 二軍1 伸び代+10 補正2 計13点
阿 南(左) 30歳 02試合007回0/3 01勝00敗 防御率2.57
戦力度02 実績03 二軍4 伸び代+01 補正3 計13点
捕手(補正+3)
阿 部(左) 35歳 135試合125安打32本91点0盗 打率.296 OPS.991
戦力度12 実績12 二軍0 伸び代−04 補正3 計23点
實 松(右) 33歳 041試合016安打01本06点0盗 打率.246 OPS.588
戦力度10 実績06 二軍0 伸び代−02 補正3 計17点
井 野(右) 31歳 010試合000安打00本00点0盗 打率.000 OPS.143
戦力度02 実績02 二軍1 伸び代±00 補正3 計08点
加 藤(右) 33歳 012試合006安打00本02点0盗 打率.214 OPS.540
戦力度04 実績06 二軍1 伸び代−02 補正3 計12点
鬼屋敷(右) 23歳 001試合000安打00本00点0盗 打率.000 OPS.000
戦力度00 実績00 二軍2 伸び代+08 補正3 計13点
河 野(左) 23歳 011試合001安打01本04点0盗 打率.063 OPS.313
戦力度02 実績00 二軍4 伸び代+08 補正3 計17点
内野手(二遊間補正+2、三塁+1、一塁補正なし)
寺 内(右) 31歳 114試合054安打02本12点6盗 打率.225 OPS.544
戦力度10 実績04 二軍0 伸び代±00 補正2 計16点
藤 村(左) 25歳 040試合013安打00本01点4盗 打率.191 OPS.431
戦力度04 実績04 二軍2 伸び代+06 補正2 計18点
坂 本(右) 26歳 144試合147安打12本54点24盗 打率.265 OPS.728
戦力度12 実績12 二軍0 伸び代+05 補正2 計31点
脇 谷(左) 33歳 049試合030安打00本08点3盗 打率.244 OPS.591
戦力度04 実績06 二軍2 伸び代−02 補正2 計12点
村 田(右) 34歳 144試合164安打25本87点1盗 打率.316 OPS.896
戦力度12 実績12 二軍0 伸び代−03 補正1 計22点
石 井(左) 36歳 062試合013安打00本02点0盗 打率.203 OPS.474
戦力度04 実績05 二軍0 伸び代−05 補正0 計04点
大 累(右) 24歳 002試合000安打00本00点0盗 打率.000 OPS.000
戦力度00 実績00 二軍2 伸び代+07 補正2 計11点
坂 口(右) 24歳 007試合004安打00本01点0盗 打率.400 OPS.800
戦力度01 実績00 二軍3 伸び代+07 補正1 計12点
立 岡(両) 24歳 046試合015安打00本07点0盗 打率.203 OPS.504
戦力度04 実績02 二軍2 伸び代+07 補正2 計17点
中 井(右) 25歳 048試合045安打04本17点2盗 打率.324 OPS.814
戦力度08 実績04 二軍2 伸び代+06 補正2 計22点
辻 (左) 20歳 出場なし
戦力度00 実績00 二軍2 伸び代+10 補正2 計14点
外野手(補正なし、他のポジションを守れる場合をそのポジションの補正)
長 野(右) 30歳 144試合166安打19本65点14盗 打率.281 OPS.760
戦力度12 実績12 二軍0 伸び代+01 補正0 計25点
亀 井(左) 32歳 086試合076安打03本25点3盗 打率.257 OPS.431
戦力度08 実績07 二軍1 伸び代−01 補正1 計16点
鈴 木(右) 36歳 080試合005安打00本01点13盗 打率.227 OPS.728
戦力度07 実績10 二軍0 伸び代−05 補正0 計12点
高橋由(左) 39歳 068試合050安打10本34点0盗 打率.303 OPS.949
戦力度10 実績10 二軍0 伸び代−08 補正0 計12点
松本哲(左) 30歳 091試合045安打00本05点11盗 打率.237 OPS.573
戦力度06 実績06 二軍2 伸び代+01 補正0 計15点
橋 本(左) 24歳 035試合022安打01本08点3盗 打率.239 OPS.623
戦力度04 実績02 二軍4 伸び代+07 補正0 計17点
横 川(左) 30歳 出場なし
戦力度00 実績06 二軍1 伸び代+01 補正0 計08点
矢 野(右) 34歳 090試合046安打02本22点2盗 打率.289 OPS.711
戦力度10 実績07 二軍0 伸び代−03 補正0 計14点
加治前(右) 29歳 003試合000安打00本00点0盗 打率.000 OPS.000
戦力度02 実績02 二軍3 伸び代+02 補正0 計09点
隠 善(左) 30歳 001試合000安打00本00点0盗 打率.000 OPS.000
戦力度02 実績02 二軍3 伸び代+01 補正0 計08点
大 田(右) 24歳 021試合005安打00本02点1盗 打率.161 OPS.411
戦力度03 実績02 二軍3 伸び代+07 補正0 計15点
ポイント数のよるジャイアンツ選手のプロテクト順位(全53名)
31点 坂本(26歳)
30点 ・
29点 ・
28点 ・
27点 山口(31歳)
26点 菅野(25歳)、西村(29歳)、内海(32歳)
25点 長野(30歳)
24点 杉内(34歳)
23点 宮國(22歳)、澤村(26歳)、阿部(35歳)
22点 今村(20歳)、中井(25歳)、村田(34歳)
21点 ・
20点 ・
19点 高木京(25歳)、笠原(23歳)
18点 藤村(25歳)
17点 河野(23歳)、立岡(24歳)、橋本(24歳)、小山(26歳)、實松(33歳)
↑プロテクト有力(ここまでで21名)
16点 松本竜(21歳)、公文(22歳)、寺内(31歳)、亀井(32歳)
15点 一岡(24歳)、大田(24歳)、松本哲(30歳)、青木(33歳)
14点 辻(20歳)、田原(25歳)、福田(31歳)、香月(32歳)、矢野(34歳)
↑ボーダーライン(13名)
13点 田中(21歳)、鬼屋敷(23歳)、阿南(30歳)
12点 坂口(24歳)、加藤(33歳)、脇谷(33歳)、鈴木(36歳)、高橋由(39歳)
11点 大累(24歳)
10点 江柄子(28歳)、星野(29歳)
09点 加治前(29歳)
08点 横川(30歳)、隠善(30歳)、越智(31歳)、井野(31歳)
07点 須永(29歳)、久保(34歳)
06点 ・
05点 ・
04点 石井(36歳)
↑プロテクト外有力(19名)
できる限り客観的に数値を割り当てたつもりですが、多分に私の主観が入り込んでいるかもしれません。しかし、何の手掛かりもなく印象や先入観だけで選手を選別するよりも幾分マシではないかと思います。だいたい予想していた通りだったのですが、これをもって巨人の選手の重要度という訳ではありません。最下位の石井は左の代打要員として原監督の重要なコマの1人でしょうし、鈴木も足のスペシャリストとして重要なコマです。しかし、このような一芸選手は間違いなく人的補償には選ばれないでしょう。また、高橋由などはいくら戦力であったとしても、年齢やコストパフォーマンスから言ったらまず指名されません。それよりも、若手から中堅で、一軍の当落線上ながら、自分のチームならおそらく一軍の戦力に入り込むであろうと予想された選手が選ばれると思います。広島と西武の過去のFAの補償を調べてみると、そのほとんどは金銭ですが、広島が新井の時に選んだ赤松や、西武が選んだ江藤や岡本なんかがそのヒントを与えているのではないかと思います。
広島
1999年 江藤智 補償 金銭
2002年 金本知憲 補償 金銭
2007年 新井貴浩 補償 赤松真人
赤松2007年成績(25歳)
028試合006安打00本01点1盗 打率.154 OPS.370
西武
1994年 工藤公康 補償 金銭
1994年 石毛宏典 補償 金銭
1996年 清原和博 補償 金銭
2005年 豊田清 補償 江藤智
2007年 和田一浩 補償 岡本真也
2010年 細川亨 補償 金銭
2011年 許銘傑 補償 無
2011年 帆足和幸 補償 金銭
江藤2005年成績(35歳)
081試合016安打00本04点0盗 打率.172 OPS.503
岡本2007年成績(33歳)
62試合56回 05勝02敗33H0S 防御率2.89
どうも広島は実績はなくても伸び代がある若い選手を選んできそうですし、逆に西武は年齢よりも実績重視といった感じです。それぞれの補強のポイントを調べてみると、ドラフト時の記事として、広島は投手と捕手、西武は投手と内野手だそうです。両チームとも特に左投手が必要のようです。
プロテクトする人数は28名です。プロテクト有力な21名に、あと7名を加えることができます。そこで、ボーダーラインの13名の中からプロテクトする7名をそれぞれ球団ごとに選んでみました。
広島
プロテクト
松本竜(21歳)、公文(22歳)、一岡(24歳)、大田(24歳)、寺内(31歳)、亀井(32歳)、青木(33歳)
プロテクト外
辻(20歳)、田原(25歳)、松本哲(30歳)、福田(31歳)、香月(32歳)、矢野(34歳)
西武
プロテクト
松本竜(21歳)、公文(22歳)、一岡(24歳)、松本哲(30歳)、寺内(31歳)、亀井(32歳)、青木(33歳)
プロテクト外
辻(20歳)、大田(24歳)、田原(25歳)、福田(31歳)、香月(32歳)、矢野(34歳)
ほとんど同じですが、違うのは広島は大田をプロテクトして松本哲をプロテクトから外し、西武はその逆になっているところです。辻は有望ですが、まだ開花の兆しが現れず、他球団からしたら後回しに考える存在です。田原は一岡との二者択一なら一岡の方が上だろうとの判断です。寺内、亀井、青木は普通に戦力です。福田は故障を抱えているのでスルーされるでしょう。一番悩んだのが矢野で、本来なら寺内、亀井、青木と同様に戦力としてキープすべき存在ではないかと思います。しかし、主に代打としての出場に限られますし、年齢からいったら高橋由や鈴木同様、他球団にとってはあまり魅力的に感じないのではないかと思います。間違いなく広島は取らないでしょう。西武は右打の外野手が少ないので可能性がないとは言い切れませんが、残ったメンツからしたら手を出さないと思われたのでプロテクトから外しました。
最終的なプロテクトリスト名簿は次の通りとなりました。
広島用
プロテクト
(投手15名)山口、菅野、西村、内海、杉内、宮國、澤村、今村、高木京、笠原、小山、松本竜、公文、一岡、青木
(捕手3名)阿部、河野、實松
(内野手6名)坂本、村田、中井、藤村、立岡、寺内
(外野手4名)長野、橋本、大田、亀井
プロテクト外
(投手10名)田原、福田、香月、田中、阿南、江柄子、星野、越智、須永、久保
(捕手3名)鬼屋敷、加藤、井野
(内野手5名)坂口、脇谷、辻、大累、石井
(外野手7名)松本哲、矢野、鈴木、高橋由、加治前、横川、隠善
西武用
プロテクト
(投手15名)山口、菅野、西村、内海、杉内、宮國、澤村、今村、高木京、笠原、小山、松本竜、公文、一岡、青木
(捕手3名)阿部、河野、實松
(内野手6名)坂本、村田、中井、藤村、立岡、寺内
(外野手4名)長野、橋本、松本哲、亀井
プロテクト外
(投手10名)田原、福田、香月、田中、阿南、江柄子、星野、越智、須永、久保
(捕手3名)鬼屋敷、加藤、井野
(内野手5名)坂口、脇谷、辻、大累、石井
(外野手7名)大田、矢野、鈴木、高橋由、加治前、横川、隠善人的補償候補
広島 本命 阿南 対抗 田原 穴 鬼屋敷
西武 本命 阿南 対抗 香月 穴 矢野
この中から人的補償があるとしたら広島も西武も阿南が筆頭候補だと思います。次いで広島は若い田原、西武は実績重視で香月といった感じではないかと思います。いずれにしても巨人にいたら分厚い選手層に阻まれて出番を後回しにされていたものが、移籍することによって数多く出番を与えられ立派に戦力になるかもしれません。それは球界のためを思えば素晴らしいことだと思います。
それにしてもプロテクト外濃厚の選手の中には、取られるのが惜しいどころか、ぜひとも引き取ってあげて欲しいと思われる選手が何人かいます。先日岡崎二軍監督から「お前らは代打の切り札を目指せ!」なんて激励されたことが記事になっていた隠善や加治前なんかはまさにそんな選手です。このままでは不憫でなりません。広島でも西武でもいいから2人のことを引き取ってあげてくれないかなぁ・・
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