平成27年6月16日(火) イースタンリーグ巨人対DeNA(ジャイアンツ球場)

  • 舎人
    2015年07月01日 13:45 visibility247
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今月は地方遠征が多く、なかなか球場で観戦することができません。しかし、その分G+で放送があるのが助かります。一軍は交流戦が終わり、セ・リーグとの対戦が再開するまでの束の間の休息ですが、二軍の試合は残りのシーズンに自分を売り込もうという意気込みにあふれた選手が、高い意欲を持って登場してくれることと思います。そんな魅力的な若手が一人でも多く見つけられたらと思います。

DeNA 
(8)関根(7)乙坂(9)井手(D)多村(6)倉本(3)加藤(5)白崎(2)黒羽根(4)山崎憲(P)萬谷 
巨人 
(9)橋本(4)吉川(8)大田(5)村田(3)中出(D)北(6)辻(2)小林(7)松本哲(P)西村 

一回表 
関根:カウント2-1からライト前ヒット(F、B、B、外角ストレート) 
乙坂:カウント2-1からセンター前ヒット(140キロB、142キロF、143キロB、低め141キロ) 
無死一二塁 
井手:カウント1-0からファーストゴロ併殺打(141キロB、真ん中外より136キロ) 
二死三塁 
多村:カウント3-1から四球(142キロB、143キロB、128キロB、135キロB、内角144キロ) 
二死一三塁 
倉本:カウント2-2から空振り三振(134キロSw、140キロB、143キロB、136キロSw、低め137キロ) 
二者残塁、一回表終了 

西村は球が引っかかり気味であまり調子が良いとは思えませんでした。 

無死一二塁の場面での井手の併殺打は右打ちを意識したものでしたが、あまりに良い当たりだったため併殺になりました。紙一重だったと思います。 

一回裏 
橋本:カウント2-1からセカンドゴロ(110キロB、139キロF、140キロB、真ん中内より128キロ) 
吉川:カウント2-2からセカンドゴロ(139キロB、126キロSw、139キロB、140キロS、内角122キロ) 
大田:フルカウントからセンターフライ(139キロB、125キロB、128キロB、142キロF、113キロS、140キロF、内角135キロ) 
三者凡退、一回終了 

萬谷は元々まとまった印象の投手で制球も良い方だと思うのですが、今日はやや制球が甘い気がします。しかし、巨人の打者が打ち損じているのを見ると球にキレはあるのだと思います。 

大田はスリーボールノーストライクから打ちに行くのは良いとしても、見逃せば四球のとんでもないボール球を振っていました。これではいけません。

二回表 
加藤:カウント2-2から空振り三振(138キロS、132キロB、122キロF、139キロB、低め133キロ) 
白崎:カウント2-2から西村の左膝に当たって角度の変わるサードゴロ(124キロSw、125キロB、127キロF、135キロB、144キロF、アウトロー127キロ) 
黒羽根:フルカウントからファーストゴロ(S、141キロB、141キロB、125キロS、142キロB、外角144キロ) 
三者凡退、二回表終了 

西村は4月に打球が直撃し離脱をした訳ですが、今度は左のスネを打球を受けていました。そのまま何もなかったかのように続投していましたが、こういったことは続くものです。次もあると覚悟した方がいいでしょう。 

二回裏 
村田:見逃し三球三振(138キロS、137キロSw、真ん中内より140キロ) 
中井:カウント2-2から空振り三振(137キロB、123キロS、124キロF、B、F、内角130キロ) 
北:カウント1-2から空振り三振(130キロF、138キロB、132キロSw、139キロF、外角125キロ) 
三者連続三振の三者凡退、二回終了 

村田の復帰の打席がありました。グリップを下げ、スタンスを狭めてのスタイルです。しかし、以前村田を指導していた駒田さんによると村田はもっとバットを上段に構えて打席に立つべきと話していましたし、実際のところどうなのでしょう。今回のスタイル変更が内田さんの指導によるものなら信じたいと思いますが、村田はかなり頑固で自分でスタイルを決めていくタイプのようですしねぇ。 

三回表、投手江柄子 
山崎憲:カウント1-0からセカンドゴロ(B、外角139キロ) 
関根:カウント0-1からセーフティバント狙いの捕ゴロ(127キロSw、外角113キロ) 
乙坂:カウント1-1からレフトフライ(126キロB、130キロS、低め139キロ) 
三者凡退、三回表終了 

西村は先ほどの打球を受けた影響なのか二回までで降板しました。その代わりに江柄子が登板したのですが、何だか今年は先発投手に何かあると必ずといった感じでこの投手は登板しますね。私の見立てでは江柄子は先発タイプです。でもこのままリリーフとして調整させて行くのでしょうかねぇ。

三回裏 
辻:カウント0-1からセンターフライ(110キロF、外角131キロ) 
小林:初球右中間二塁打(外角134キロ) 
松本哲:カウント1-1からレフト前ヒット(138キロB、124キロSw、高め124キロ) 
橋本:カウント0-1からセンター前先制タイムリーヒット!(128キロS、外角137キロ)、1対0 
一死一三塁 
吉川:カウント1-0からセカンドゴロ併殺打(136キロB、低め129キロ) 
二者残塁、三回終了 

橋本が殊勲の先制タイムリーです。一軍にいた最後の方は打ち損じが目立ちましたが、これは目の前の打席で必ず結果を出さないと外される怖れから来た力みがあったと思います。しかし、この打席では無駄な力が入っていないスムーズなバットの出方のクリーンヒットでした。 

四回表 
井手:カウント0-2からショートゴロ(S、140キロF、内角135キロ) 
多村:カウント0-1からショートゴロエラー出塁(143キロS、高め113キロ、辻が弾く)→代走松本啓 
倉本:カウント2-0からセンターフライ(135キロB、140キロB、外角141キロ) 
加藤の打席で松本啓が二盗死(小林素晴らしい強肩!) 
加藤:カウント1-2から途中終了(110キロS、142キロF、141キロB、140キロB) 
四回表終了 

小林の素晴らしい強肩を見ることができました。ただ強いだけでなくコントロールも抜群です!巨人のファームにいた捕手で肩が強かった選手と言えば西武に移籍した星を思い出しますが、小林はその星と同等以上のスローイングだと思いました。 

四回裏 
大田:初球レフトオーバーヒット(真ん中低め変化球) 
村田:初球ショートフライ(低め122キロ) 
中井:カウント0-2からレフトフライ(138キロS、128キロSw、134キロF、136キロF、129キロF、121キロF、高め92キロ) 
北:カウント0-1からフェンス手前の大きなレフトフライ(136キロF、外角137キロ) 
三者凡退、四回終了 

大田は単打ですが、これは当たりが強すぎたもので後少しで本塁打の打球でした。最初から変化球が来ると読んでいたような打撃でした。 

北は後少しで本塁打の大きなフライを打ち上げましたが、逆方向にライナーではなく大きな放物線を描くあたり、非常に面白みを感じます。元々DeNAにいた頃から力強い打撃に注目していました。巨人で秘められた才能を開花させて欲しいと思います。

五回表、村田→ファースト和田恋、サード中井 
加藤:初球ファーストゴロ(内角ストレート) 
白崎:カウント1-2からセンターフライ(109キロS、141キロSw、120キロB、141キロF、真ん中114キロ) 
黒羽根:カウント1-2から空振り三振(143キロS、130キロB、135キロF、139キロF、142キロF、低め137キロ) 
三者凡退、五回表終了 

江柄子がこの回も三者凡退です。良く腕が振れていて球にキレを感じます。香月に変えて一軍に上げた方が良い気がしますね。 

五回裏 
辻:カウント2-1からセカンドゴロ(136キロB、136キロB、127キロSw、外角130キロ) 
小林:カウント2-1からサードゴロ(125キロB、136キロB、137キロF、真ん中低め130キロ) 
松本哲:カウント1-1からレフトファールフライ(124キロB、135キロS、低め138キロ) 
三者凡退、五回終了 

萬谷も好投しています。徐々に制球が良くなりストライクゾーンの四隅で勝負している感じです。 

六回表 
山崎憲:カウント3-1から四球(F、139キロB、126キロB、139キロB、高め127キロ) 
関根:初球ショートゴロ(内角138キロ)→ランナー入れ替わる 
乙坂:初球レフトフライ(低め128キロ) 
井手:ストレートの四球(B、111キロB、140キロB、低め139キロ) 
投手交代江柄子→青木 
二死一二塁 
松本啓:フルカウントから空振り三振(129キロS、132キロS、130キロB、132キロB、134キロB、低め114キロ) 
二者残塁、六回表終了 

好投を続けていた江柄子ですが、さすがに疲れが見えて四球2つで降板しました。代わった青木は完全なボール球を振らせての三振です。 

六回裏、投手安部 
橋本:カウント1-1からショートゴロエラー出塁(120キロS、136キロB、外角132キロ、倉本が弾く) 
吉川:カウント1-2からスリーバント失敗の空振り三振(128キロB、133キロS、139キロF、低め133キロF) 
大田の打席で橋本が二盗死 
大田:カウント1-1からサードゴロ(140キロSw、136キロB、低め122キロ) 
六回終了 

橋本が盗塁を試みましたが楽々刺されていました。ただ走れば良いというものではありません。

七回表 
倉本:カウント0-1からファーストゴロ(103キロSw、外角113キロ) 
投手交代青木→久保 
代打宮崎:カウント1-1から右中間二塁打(B、Sw、高め131キロ) 
白崎:カウント1-2からライト前ヒット(138キロB、132キロS、131キロSw、低め131キロ) 
一死一三塁 
黒羽根:カウント1-2から空振り三振(130キロSw、137キロB、139キロF、低め127キロ) 
山崎の打席で白崎が二盗 
山崎憲:カウント3-1から投ゴロ(130キロB、139キロB、137キロB、138キロS、外角130キロ) 
二者残塁、七回表終了 

久保はフォークのキレは往年のキレを見せる素晴らしいものだったものの、球に力が無く、このままでは一軍復帰は厳しく感じる投球でした。 

七回裏 、ファースト宮崎 
和田恋:カウント2-1からセンター前ヒット(B、140キロB、123キロS、外角132キロ) 
中井:カウント1-2から見逃し三振(136キロB、120キロS、135キロSw、140キロF、外角141キロ) 
北の打席でバッテリーエラー 
一死二塁 
北:フルカウントから四球(141キロS、140キロF、139キロB、132キロB、141キロF、142キロB、低め135キロw) 
一死一二塁 
辻:カウント3-1から四球(131キロB、134キロF、140キロB、135キロB、低め141キロ) 
一死満塁 
小林:カウント1-1からレフトオーバータイムリー二塁打(142キロF、136キロB、高め124キロ)、3対0 
一死二三塁 
松本哲:初球サードゴロ(低め139キロ) 
橋本:カウント2-2からショートゴロエラー出塁(140キロB、140キロS、130キロB、140キロS、低め131キロ)、サードランナー辻が生還、4対0 
二死一三塁 
吉川:カウント1-1からセカンドゴロ(134キロB、84キロS、外角138キロ) 
二者残塁、八回終了 

バッターとしての小林は意外な勝負強さを持っています。こういった守備型捕手で意外性のバッティングをするというのは、かつての山倉を思い出させます。 

それにしても倉本というショートは変な守備をしますね。今日は何でもないミスを2つ。とても守備が評価されている選手には思えない。人工芝慣れしていて、球足の遅い打球に慣れていない感じです。

八回表、投手公文 
関根:カウント1-1からセカンド内野安打(B、Sw、内角ストレート) 
乙坂:フルカウントから四球(141キロB、127キロB、141キロB、92キロS、140キロF、高め142キロ) 
井手:初球ショートライナー(内角141キロ)→セカンドランナー関根が戻れず併殺 
二死一塁 
代打赤堀:カウント2-1からレフトフライ(144キロF、142キロB、140キロB、内角142キロ) 
乙坂残塁、八回表終了 

今日の公文の投球は制球が定まらずあまり良いとは思えませんでした。球威で押してなんとか無失点にまとめたような投球だったと思います。 

八回裏、投手東野、井手→ライト桑原 
大田:カウント2-2からサード強襲レフト線二塁打(139キロS、139キロF、140キロF、115キロF、141キロB、139キロB、外角141キロ) 
和田恋:カウント3-1から四球(88キロSw、137キロB、141キロB、139キロB、低め139キロ) 
無死一二塁 
中井:初球レフト前タイムリーヒット(外角130キロ)、5対0 
→送球が乱れ和田とサード、中井はセカンドへ 
無死二三塁 
代打隠善:空振り三球三振(141キロF、140キロF、内角140キロ) 
辻:カウント0-1からセンターライナー(141キロF、真ん中外より140キロ、関根地面スレスレの打球を捕球のファインプレー)→セカンドランナー中井が戻れず併殺 
八回終了 

何だかヒットにならないようなものがヒットになったり、ヒットになりそうなものがヒットにならなかったりしました。大田の二塁打は白崎の拙い守備によるものだったと思いますし、中井の当たりも普通のショートなら追い付いていたでしょう。逆に辻の当たりは完全にヒットの打球だったと思います。 

九回表、投手土田 
倉本:カウント1-1から右足つま先に死球(B、125キロSw、132キロ) 
宮崎:カウント1-2からセカンドゴロ併殺打(134キロF、133キロB、132キロSw、低め129キロ) 
白崎:カウント2-2から見逃し三振(130キロS、140キロSw、139キロB、142キロB、内角140キロ) 
試合終了、5対0で巨人の勝利 
勝ち投手江柄子、負け投手萬谷

最後は土田が締めて試合終了です。土田はボール先行ながら低めに球が集まっていました。火傷をしない投球です。 

総括ですが、一軍の調整の選手、二軍にいるものの一軍復帰を目指す選手、一軍昇格や定着を目指す選手、それぞれの思惑が垣間見られた試合だったと思います。 
この試合を見る限り、村田はとても一軍に復帰するのに時間がかかると思われる打撃だったと思います。一軍に復帰しましたが、しっかりと課題を克服してから一軍に復帰すべきだったと思います。 
中井、橋本、大田の三人はいつまで二軍の試合に出ているのかクビを傾げたくなる感じなのですが、それぞれが少しずつ結果を出したことで、いつ一軍でもスタメンでも大丈夫だったと思います。小林も二軍に落とされた直後より、ずっと動きにキレが出ていたように感じます。 

監督は使いたい選手がいて、その選手を使うことがチームに安定をもたらすと思っている。だから二軍でどんな状態でも、一軍での戦う形態を優先しようとするのでしょう。それは間違った考えではないと思います。しかし、中身の伴わない形態が長続きするとは思えません。いつか中身のあるものに取り替えないといけないはずです。通常それはオフの間にするべきことですが、どうやらこの調子では、今シーズン中に行わないといけない思えてきます。

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