
2015年8月11日(火) イースタンリーグ DeNA対巨人(小田原球場) 松本竜の奪三振ショー!その理由と一軍昇格の可能性
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舎人
2015年08月12日 04:14 visibility1100
今日から私は夏休み。二年ぶりに小田原まで来ています。箱根の山々が右手に見えて眺めの良い球場です。先週に比べれば暑さは和らぎ、観戦も楽になりました。今日は雨の心配も無さそうです。
先発は松本竜です。先週のドームではまずまず内容のある投球で、復帰へ向けた第一歩という感じを受けましたが、今日の登板ではどうなのか。結果を続けられるか気になるところです。
打線の中で気になるのはレフトのカステヤーノスです。一軍では最初の試合でいきなり結果が出ましたが、その後はさっぱり打てずに散々言われて二軍に落とされました。今になってこんな感じで二軍のオーダーに名前を連ねているのなら、来日したら、まず一軍ではなく二軍で様子を見るべきだったでしょう。その上で日本の野球やストライクゾーンに慣れてからの方がチームのためにも、本人のためにもなったと思う。しかし、原さんはフランシスコの時もそうでしたが、まずは目の前で値踏みをしたがるのです。今がオープン戦の最中ならそれでもいいでしょうが、ペナントレースも残り40試合を切った一軍でやることか!?二軍があるではないか。今に始まったことではありませんが、これは二軍を機能させようとしない原さんの大きな問題点です。若手野手がなかなか一軍に定着できないのと根っこの部分でつながっている問題だと私は思うのです。
巨人
(4)藤村(9)隠善(8)大田(D)和田恋(5)岡本(3)中井(7)カステヤーノス(6)辻(2)河野(P)松本竜
DeNA
(9)関根(7)渡邉(8)荒波(3)赤堀(5)柳田(6)飛雄馬(2)西森(D)靏岡(D)内村(P)東野
一回表
藤村:カウント0-1からレフト前ヒット(124キロB、高め134キロ)
隠善の打席で東野が牽制悪送球
無死二塁
隠善:カウント2-2からライトライナー(136キロS、139キロF、141キロB、126キロF、B、内角133キロ)
→藤村はサードへ
一死三塁
大田:カウント2-2から空振り三振(137キロB、139キロB、131キロF、110キロS、アウトロー129キロ)
和田恋:カウント1-1からショートゴロエラー出塁(126キロS、B、外角135キロ)、藤村生還、1対0
岡本:初球センターフライ(外角109キロ)
二死二塁、一回表終了
東野は巨人にいた頃より5キロ位球威が落ちてしまっています。しかし、スライダーのキレは相変わらずです。
藤村は高めの球を見事にレフト前に運びました。クリーンヒットです。
一回裏
関根:フルカウントからセカンドゴロ(132キロS、B、121キロB、133キロF、138キロB、138キロF、134キロF、外角132キロ)
渡邉:カウント1-2から背中に死球(139キロB、131キロS、132キロSw、132キロ)
荒波:カウント2-0からサードゴロ(131キロB、B、外角135キロ)→ランナー入れ替わる
赤堀の打席で渡邉が二盗
二死二塁
赤堀:フルカウントから四球(136キロB、137キロS、119キロSw、135キロF、140キロB、136キロB、外角137キロ)
二死一二塁
柳田:カウント1-2から見逃し三振(118キロS、137キロB、134キロS、内角138キロ)
二者残塁、一回終了
松本竜は球威はあまり感じないものの、チェンジアップのキレとコントロールは秀逸です。しかし、この投手の最大の特長はなんと言ってもテンポの良さです!
二回表
中井:カウント2-2からライトフライ(129キロS、132ロF、126キロF、134キロB、高め123キロ)
カステヤーノス:フルカウントから四球(135キロB、126キロB、136キロF、131キロF、126キロB、129キロF、高め134キロ)
辻:カウント1-1からセンター前ヒット(139キロS、129キロB、高め134キロ)
一死一三塁
河野:カウント3-1からセンター犠飛(109キロS、137キロB、124キロB、138キロB、真ん中内寄り138キロ)、2対0
藤村の三球目で照明設備の故障が発生し中断
藤村:カウント3-1から四球(110キロSw、137キロB、107キロB、135キロB、外角137キロ)
二死一二塁
隠善:カウント1-2から空振り三振(133キロS、105キロS、132キロB、内角136キロ)
二者残塁、二回表終了
辻が好調の打撃そのままに今日もクリーンヒット。甘い球を逃しませんでした。
それにしても、照明の故障中断は珍しい。
二回裏
飛雄馬:カウント1-2から空振り三振(131キロS、130キロB、117キロF、136キロF、外角140キロ)
西森:カウント1-2から空振り三振(124キロB、133キロS、135キロF、アウトハイ137キロSw)
靏岡:初球ショートゴロ(外角123キロ)
三者凡退、二回終了
松本竜は全く危なげない投球です。河野のリードによく応えています。
三回表
大田:カウント1-1からフェンス手前の大きなライトフライ(134キロB、132キロS、137キロ)
和田恋:カウント2-1からセンターフライ(110キロB、125キロB、128キロS、内角127キロ)
岡本:初球ファーストゴロ(外角130キロ)
三者凡退、三回表終了
東野も松本に感化されたのかテンポ良く三者凡退。大田の当たりは惜しいものでした。
三回裏
内村:カウント2-1からセンターフライ(129キロB、124キロB、真ん中内寄り133キロ)
関根:初球センター前ヒット(高め126キロ)
渡邉:カウント2-2から空振り三振(132キロS、136キロS、130キロB、137キロB、129キロF、外角140キロ)
荒波:カウント2-2から空振り三振(134キロF、134キロB、133キロSw、F、138キロB、119キロF、131キロF、インロー129キロ)
関根残塁、三回終了
荒波にはやや慎重になり過ぎた感がありましたが、松本はこの回も無難な投球でした。
四回表
中井:カウント0-1からフェンス手前の大きなセンターフライ(S、真ん中128キロ)
カステヤーノス:フルカウントからレフト前ヒット(133キロF、99キロB、130キロS、128キロB、117キロB、125キロF、外角130キロ)
辻:カウント1-0からセンターライナー(137キロB、低め124キロ)
河野:カウント1-1からライト前ヒット(134キロF、131キロB、真ん中107キロ)
二死一三塁
藤村:カウント2-2からレフト前タイムリー二塁打!(137キロS、134キロB、127キロS、B、120キロF、130キロF、105キロF、131キロF、真ん中126キロ)、3対0
二死二三塁
隠善:初球足にかすったような死球(127キロ)
二死満塁
大田:カウント3-1からレフト前タイムリーヒット!(124キロB、128キロB、119キロF、129キロF、高めストレート)、5対0
二死一二塁
和田恋:カウント2-2からショートフライ(103キロB、123キロS、123キロSw、134キロB、高め120キロ)
二者残塁、四回表終了
この回打線がつながり3点を加えました。河野は渋いヒットでしたが、藤村と大田のヒットは完璧な当たりでした。
四回裏
赤堀:カウント0-2からレフトフライ(126キロS、127キロF、外角122キロ)
柳田:カウント0-2から見逃し三振(133キロS、117キロS、138キロF、内角134キロ)
飛雄馬:カウント2-2から空振り三振(137キロSw、120キロB、138キロB、135キロS、真ん中内寄り134キロ)
三者凡退、四回終了
松本竜はますます乗ってきた感じです。飛雄馬を打ち取った最後の球など球速は134キロですが、バッターが完全に振り遅れていました。
五回表、投手福地
岡本:カウント2-2から空振り三振(F、141キロSw、120キロB、131キロB、外角146キロ)
中井:カウント0-1からライト前ヒット(145キロF、外角142キロ)
カステヤーノス:初球レフトフェンス直撃二塁打(真ん中外より110キロ)
一死二三塁
辻の打席でバッテリーエラー→中井が生還、6対0
一死三塁
辻:カウント0-2から空振り三振(F、127キロSw、F、低め131キロ)
河野:カウント0-2から空振り三振(124キロS、Sw、内角126キロ)
カステヤーノス残塁、五回表終了
中井とカステヤーノスの連打を絡めてさらに追加点です。中井は岡本が手こずっていた福地のストレートを難なく打ち返していました。カステヤーノスはここしかないといった所に打ち頃の変化球が来た感じの二塁打でした。
五回裏、カステヤーノス→レフト金城
西森:カウント1-2から空振り三振(134キロS、116キロF、133キロF、125キロF、138キロB、アウトロー137キロ)
靏岡:カウント1-2から空振り三振(118キロB、133キロS、137キロSw、134キロSw)
内村:初球レフト前ヒット(真ん中117キロ)
関根:フルカウントから空振り三振(133キロSw、134キロB、134キロB、133キロSw、131キロF、135キロB、膝元135キロ)
内村残塁、五回終了
この回も松本竜の奪三振ショーが続きました。早くも奪三振10です!腕をやや下げテイクバックを小さくすることで、打者から球の出所を限りなく見え辛くしているように思えます。以前の方が豪快で球威はあったのでしょうが、このスタイルの方がより実戦的なのかもしれません。
六回表
藤村:カウント2-2から空振り三振(139キロB、136キロB、111キロS、128キロS、外角143キロ)
隠善:空振り三球三振(141キロSw、131キロS、外角130キロ)
大田:カウント1-2から空振り三振(143キロSw、137キロB、147キロF、外角128キロ)
三者連続三振の三者凡退、六回表終了
DeNAのサウスポー福地も球に力のある好投手ですね。対左のワンポイントならすぐに一軍で通用するような気がします。
六回裏、投手江柄子
渡邉:ストレートの四球(136キロB、120キロB、121キロB、内角136キロ)
荒波:初球レフトフライ(高め125キロ)
赤堀:カウント0-1からライトフライ(138キロSw、低め140キロ)
柳田:初球ファーストフライ(外角126キロ)
渡邉残塁、六回終了
江柄子はマウンドが合わない感じでしたが、DeNAの拙攻に救われた感じです。
七回表、投手平田、西森→捕手黒羽根
和田恋:カウント1-2から空振り三振(101キロB、127キロSw、144キロF、F、低め131キロ)
岡本:カウント1-2から空振り三振(140キロF、101キロB、133キロSw、低め122キロ)
中井→坂口:フルカウントから空振り三振(136キロSw、Sw、129キロB、129キロF自打球で負傷退場、以下坂口128キロB、106キロB、低め147キロ)
三者凡退、七回表終了
今日の岡本は良いところがありませんねぇ。それにしても中井が自打球で下がってしまいました。全くケガに弱いのは困りもの。
七回裏、ファースト坂口
飛雄馬:カウント2-2から空振り三振(135キロF、F、137キロB、107キロB、高めストレート)
黒羽根:フルカウントから四球(110キロS、111キロB、138キロF、139キロB、109キロB、高め107キロ)
靏岡:カウント1-0から右中間タイムリー二塁打(129キロB、外角125キロ)、5対1
内村:カウント1-2からセカンドゴロ進塁打(136キロB、140キロF、142キロF、135キロF、低め134キロ、藤村の広い守備範囲!)
二死三塁
関根:フルカウントからセカンドライナー(140キロF、B、106キロSw、138キロB、134キロF、110キロB、内角134キロ)
鶴岡残塁、七回終了
八回表
金城:カウント0-2からファーストゴロ(102キロS、140キロF、内角128キロ)
辻:カウント1-2から見逃し三振(104キロS、130キロB、143キロSw、144キロF、内角136キロ)
河野:カウント1-2から空振り三振(129キロB、145キロF、145キロS、140キロF、144キロ)
三者凡退、八回表終了
DeNAの平田は社会人出身2年目の25歳の右腕投手ですが、球に力があり、100キロ前後のカーブも操る実戦的な投手です。キレも良い。
八回裏、投手田原誠、捕手河野→鬼屋敷
渡邉:初球セカンドゴロ(外角136キロ、藤村ダッシュナイスプレー!)
荒波:カウント3-1からショートフライ(134キロB、B、134キロF、138キロB、内角134キロ)
赤堀:カウント2-1からサードゴロ(135キロF、132キロB、130キロB、内角133キロ、岡本の横の動き◎)
三者凡退、八回終了
九回表、投手小杉
藤村:カウント1-0からセンターフライ(B、高め142キロ)
隠善:初球レフトフライ(外角144キロ)
大田:カウント2-2からライト前ヒット(125キロB、128キロSw、133キロS、140キロB、外角141キロ)
代打横川:カウント1-1からセンターオーバータイムリー二塁打(139キロB、143キロF、真ん中140キロ)、7対1
横川に代走大累
岡本:カウント0-2からファーストゴロエラー出塁(125キロF、125キロSw、130キロF、外角139キロ、柳田がファンブル)
二死一三塁
坂口:カウント1-2から空振り三振(134キロB、127キロB、138キロSw、125キロF、外角127キロ)
二者残塁、九回表終了
代打の横川が勝負強さを見せました。火の出るような当たり!現在イースタン巨人で最も調子の良いバッターです。なんとか一軍に昇格させてあげられないかなぁ。
九回裏、投手野間口
柳田:初球サードエラー出塁(外角128キロ、岡本がトンネル)
飛雄馬:カウント3-1から四球(129キロB、134キロB、139キロB、137キロS、外角136キロ)
黒羽根:カウント1-2から空振り三振(124キロB、132キロF、136キロF、126キロF、低め124キロ)→最後の球でバッテリーエラー
一死二三塁
靏岡:空振り三球三振(138キロF、138キロF、内角127キロ)
内村:カウント1-2からセカンドゴロ(125キロS、124キロB、低め104キロ)
二者残塁、試合終了、7対1で巨人の勝利!
勝ち投手松本竜、負け投手東野
本日の入場者数2846名
最後は野間口がふらつきながらも無失点で締め試合終了です。巨人快勝でした。しかし、野間口は投球フォームをまたサイドに変えて迷走気味ですね。抜け球もやたらと多いしこれは厳しい。
試合の総括ですが、まずは先発の松本竜です。球威に関してはMAX140キロは以前よりも5キロほど遅い感じです。しかし、その中途半端な球速のストレートにバッターが一様に振り遅れています。表示がなかったら、もう10キロ表示が速いのではと錯覚するほどです。どうも前見た時よりボール1つ分腕を下げて投げています。サイドに近いスリークォーターといった感じの投球フォームになりました。ここからかなり小さめのテイクバックでやや遅れ気味に腕が出てくる感じです。これはバッターにとって球の出所がつかみ難いだけでなく、タイミングを取るのも厄介なのではないかと思います。初回に四死球を1つずつ出しましたが、河野の構えた所にほぼコントロールはされていましたし、制球力も成長を感じました。前回の東京ドームの登板もまずまずでしたが、今日はさらに内容が上だったのは間違いありません。この調子なら一軍でも試していいのではないかと思います。この投球スタイルを一軍でもそのまま発揮できれば、そうそう打ち込まれるとは思いません。シーズン終盤の秘密兵器に成り得るかもしれない。期待は高まります。今まで精神面も肉体面も覚束ないと散々言われ続けてきました。私も田舎の高校生が将来への自覚も大してないままプロ入りしてしまった感じだと思い、ほとんど期待していませんでした。しかし、考えてもみれば松本は元々ある程度時間がかかると言われていた素材型投手です。私も投げる才能の塊だと思っていましたが、体作りにかなり時間がかかると思っていました。それがようやく4年目、進学していれば大学4年生の歳になって、何となくプロでやって行ける方向が見えて来たというのは、別に遅かったとか、時間がかかったとかの訳ではなかったのかもしれません。今日のような投球をするアマ左腕をドラフトで指名するとしたら、まず3巡目指名では無理だと思います。即戦力としての評価でドラフト2位、あるいは外れ1位程度の評価をされたのではないかと思います。もちろん、これが維持できなくてはいけません。この投手には問題なのは投球よりも、そういった投球以外の部分のような気がします。早く結婚でもして嫌が応にも責任感を背負う立場にでもなったらいいと思う。投手として、アスリートとして旬のうちに大人になってくれたらと思ってしまうのです。
後はここ数試合と同じような感想になってしまうことばかりなのですが、藤村と横川は依然として好調を維持しています。2人とも好調のうちに一軍でチャンスを与えて欲しいと願うばかり。一軍が打撃好調なら出番がなくても仕方ないと思うしかありませんが、低打率で得点不足で、どうにも投手頼みの試合ばかりです。二軍で好調の打者を使わない手は無い。それでも使えない事情があるのなら、どこかが間違っているとしか思えないのです。大田の扱いもそう。チームの看板になれる存在をいつまで下に置いておくつもりだろう。結果も残しているのだし、すぐにでも一軍に戻すべきです。
中井は少し元気がなかったものの、岡本が手も足も出なかった福地のストレートを見事に打ち返してヒットにしたり、フェンス手前の大きな本塁打性のフライがあったり、ひたむきに調子が上がるよう取り組んでいた感じです。自打球で打席の途中で交代しましたが、その後ベンチで他の選手と談笑している姿も見られたようなので、大したことはないと思います。
岡本は攻守に渡って厳しい日になりました。東京ドームでヒットを量産していた時がウソのようです。先の日ハム戦の途中から不調が始まったようなのですが、涼しいドームで結果が出て、炎天下の鎌ヶ谷で調子を崩して・・技術的なことよりバテているのかもしれません。スタンドで観戦していても暑くてボーとしてしまうのです。グラウンドはもっと暑いでしょうから、選手たちは大変です。少し休めば岡本もすぐ元のキレを取り戻すでしょう。
次の観戦は白鴎大戦です。数時間後だ。早く寝なくては・・乞うご期待!
2015.08.18 加筆
茶柱さんが動画をアップしてくれました!
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- 事務局に通報しました。
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