
2015年8月12日(水) プロ大学交流戦 巨人対白鴎大学(ジャイアンツ球場) 打った瞬間の先制本塁打!左打ち捕手田中貴の注目すべき打力
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舎人
2015年08月16日 04:26 visibility1250
昨日は日付がとっくに変わって、1時過ぎに帰宅しました。それから試合の振り返りをして、外が明るくなる頃にようやく横になりました。それから数時間後に球場にまた訪れているのですから、しんどい限りです。それでも休みの間になるべく多くの試合を見ておきたいと思い、家族に呆れられながらも車に飛び乗ったのでした。しかし、規制ラッシュなのか何なのか、やたらと道が込んでいます。試合開始10分前に駅の駐車場に着き、そこからVロードをダッシュで駆け上り、なんとか プレーボールに間に合いました。イースタンではあまり出場の機会を得られない選手たちのことが少しでも知ることが出来れば収穫です。
白鴎大
(6)堀米(9)川島(2)廣神(5)大山(D)加藤(7)龍幸(3)龍昇(4)平原(8)富田(P)大出
巨人
(4)大累(6)川相(7)芳川(5)坂口(2)鬼屋敷(8)長江(3)田中貴(9)北之園(P)田原啓
一回表
堀米:カウント3-1から四球(134キロB、134キロB、136キロS、112キロB、高め117キロ)
川島:カウント0-1からサードゴロ(129キロS、外角138キロ)→ランナー入れ替わる
廣神:カウント2-2からセンター前ヒット(134キロB、136キロSw、131キロF、108キロB、135キロF、真ん中116キロ)
一死一二塁
大山:カウント3-1から四球(106キロB、112キロS、133キロB、112キロB、内角116キロ)
一死満塁
加藤:カウント1-1から投ゴロ(110キロS、136キロB、外角138キロ)
龍幸:カウント1-2からサードファールフライ(137キロS、108キロB、105キロSw、外角141キロ)
三者残塁、一回表終了
一回裏
大累:初球レフト前ヒット(真ん中139キロ)
川相:カウント1-1からショートフライ(137キロS、107キロB、真ん中135キロ)
芳川:カウント2-2からエンドランがかかりショートゴロ進塁打(132キロS、107キロS、135キロB、131キロB、外角132キロ)
二死二塁
坂口の打席で暴投
二死三塁
坂口:フルカウントからレフトフライ(127キロSw、135キロB、124キロSw、119キロB、136キロB、外角123キロ)
大累残塁、一回終了
大累のヒットは真ん中に甘く入ってきたストレートを積極的に捉えたクリーンヒットでした。
二回表
龍昇:カウント1-2から空振り三振(117キロS、140キロF、135キロB、低め100キロ)
平原:フルカウントから四球(110キロB、116キロB、140キロB、135キロS、135キロS、135キロF、136キロF、外角113キロ)
富田:カウント2-1から投ゴロ進塁打(133キロB、134キロB、133キロSw、外角133キロ)
二死二塁
堀米の打席で平原が牽制死(鬼屋敷ナイス送球!)
堀米:カウント2-2から途中終了(108キロS、104キロS、119キロB、106キロF、141キロS、130キロF、136キロB)
二回表終了
今日の田原啓はやや制球に苦しんでいる感じです。球威と球のキレはいつも通りかな。
二回裏
鬼屋敷:カウント1-2から空振り三振(108キロB、106キロS、138キロF、外角118キロ)
長江:空振り三球三振(139キロSw、138キロS、低め123キロ)
田中貴:カウント1-0からライトオーバー先制本塁打!(138キロB、高め138キロ)、1対0
北之園:カウント3-1からセンター前ヒット(128キロSw、108キロB、136キロB、126キロB、外角137キロ)
田原啓:カウント1-2からレフトフライ(138キロS、106キロF、136キロB、外角119キロ)
北之園残塁、二回終了
田中貴が先制本塁打です。高めのストレートを豪快に振り抜くと打った瞬間の本塁打になりました。まるで同じ左打ち捕手の阿部のような打撃です!
三回表
堀米:カウント2-2からサード(106キロB、136キロB、134キロSw、134キロF、低め117キロ)
川島:カウント1-0からレフト前ヒット(136キロB、外角138キロ)
廣神:カウント0-1からライトフェンス直撃ヒット(130キロSw、アウトハイ109キロ)
二死一三塁
大山:初球ショートゴロ併殺打(外角137キロ)
二者残塁、三回表終了
あわや失点のピンチでした。広神の打球は後数センチ上ならば本塁打でした。セカンドを狙わなかったのはジャイアンツ球場のルールを分からず、本人は本塁打と思ったのかも!?
三回裏
大累:初球レフトフライ(真ん中128キロ)
川相:カウント1-1からセカンドフライ(135キロS、128キロB、外角136キロ)
芳川:カウント2-1からサードゴロ(140キロF、136キロB、138キロB、外角123キロ)
三者凡退、三回終了
白鴎大の先発の大出は低めに球を集めて打たせて取る技巧派右腕のようです。コントロールはなかなか良いと思います。
四回表
加藤:フルカウントからショートゴロ(123キロF、127キロB、136キロB、116キロS、107キロB、内角111キロ)
龍幸:カウント1-1から左中間二塁打(107キロF、138キロB、高め140キロ)→三塁を狙うがタッチアウト
龍昇:カウント2-2から空振り三振(138キロF、133キロB、133キロF、141キロB、低め111キロ)
四回表終了
この回もピンチがありましたが、相手の拙攻で無失点に切り抜けました。
四回裏、投手田村
坂口:フルカウントからサードゴロ(108キロB、139キロB、138キロB、138キロS、137キロS、低め139キロ)
鬼屋敷:初球ライトフライ(高め141キロ)
長江:カウント2-2から見逃し三振(138キロF、139キロSw、136キロB、118キロB、121キロF、内角133キロ)
三者凡退、四回終了
白鴎大の二番手の田村は投げっぷりの良い左のオーバースローです。
五回表
平原:カウント2-2からサードライナー(140キロB、138キロB、137キロF、115キロS、外角117キロ、坂口ジャンプ好捕!)
富田:空振り三球三振(116キロB、111キロS、低め114キロ)
堀米:ストレートの四球(137キロB、117キロB、136キロB、外角135キロ)
川島の打席で堀米が二盗死
川島:カウント0-2から途中終了(133キロF、130キロSw)
五回表終了
どうも田原は乗り切れない投球をしているのですが、バックが再三助けています。盗塁刺の鬼屋敷もそうですが、坂口もライナーをジャンプして上手く取りました。
五回裏
田中貴:カウント2-2からレフト前ヒット(136キロS、136キロB、111キロS、135キロB、外角115キロ)
北之園:カウント1-1から投犠打(135キロF、134キロB、低め126キロ)
一死二塁
田原啓:フルカウントからセカンドゴロ進塁打(137キロB、138キロB、139キロB、135キロS、137キロSw、真ん中137キロ)
二死三塁
大累:フルカウントから空振り三振(109キロB、140キロB、110キロB、139キロS、112キロS、低め124キロ)
田中貴残塁、五回終了
田中貴がまたヒットです。バットの出方が非常にスムーズで、バットコントロールも非凡ものを感じさせます。
六回表
川島:カウント1-2から空振り三振(114キロS、104キロSw、105キロF、127キロB、内角141キロ)
廣神:カウント0-2からライト前ヒット(108キロS、112キロS、外角112キロ)
大山:初球ショートゴロ併殺打(真ん中136キロ)
六回表終了
白鴎大の広神というバッターは少し目立っていますね。捕手なのに足も速そう。
六回裏、投手塚田
川相:カウント2-1からライトフライ(135キロB、137キロS、136キロB、外角138キロ)
芳川:初球死球
坂口:カウント0-1からショートゴロ併殺打(136キロS、外角140キロ)
六回終了
両軍とも同じような攻撃で簡単に攻撃が終わりました。
白鴎大の三番手塚田は左のサイドハンドですが、同じ左腕の田村よりも球が速く見えます。
七回表、投手高橋慎
代打辻野:カウント2-1からセンターフライ(112キロB、138キロB、137キロS、真ん中138キロ)
龍幸:カウント2-1からファースト強襲ヒット(117キロB、110キロS、121キロB、真ん中外寄り136キロ)
龍昇の打席で龍幸が二盗
一死二塁
龍昇:カウント2-2からショートゴロ進塁打(138キロS、139キロB、117キロSw、133キロF、外角134キロ)
二死三塁
古川:フルカウントから四球(111キロB、109キロB、142キロB、140キロS、140キロF、アウトハイ142キロ)
二死一三塁
富田の打席で古川が二盗→サードランナー龍幸がでディレードスティールで本塁生還、1対1
二死二塁
富田:カウント1-2から空振り三振(135キロF、135キロF、136キロB、低め110キロ)
古川残塁、七回表終了
高橋慎之介はまだまだ急造投手の感が否めません。立ち投げだし、変化球の時は思い切りフォームが緩むし。。。
七回裏、投手安藤
鬼屋敷:カウント3-1からショート強襲レフト前ヒット(132キロB、131キロB、133キロF、101キロB、高め133キロ)
長江:初球投犠打(低め132キロ)
一死二塁
田中貴:カウント1-1からライト前ヒット(134キロB、113キロS、外角131キロ)
一死一三塁
北之園:カウント1-0からセカンドゴロエラー出塁(114キロB、低め106キロ)→セカンドからの本塁送球が高く鬼屋敷が生還、2対1
一死二三塁
高橋慎:カウント1-2から浅いセンターフライ(128キロSw、114キロB、133キロF、外角117キロ)
大累:カウント2-2から空振り三振(115キロB、133キロB、116キロF、132キロF、低め115キロ)
二者残塁、七回終了
同点に追い付かれた巨人ですがすかさず勝ち越しに成功しました。田中貴は一二塁間をしぶとく破るライト前ヒットを放っていましたが、これで猛打賞です!
白鴎大の四番手の安藤はまるで青木のような軟投型左腕です。
八回表、投手成瀬
堀米:カウント2-2からレフト前ヒット(127キロB、141キロF、138キロB、126キロS、外角127キロ)
川島:初球捕犠打(内角130キロ)
一死二塁
廣神:初球セカンドゴロ進塁打(低め116キロ)
二死三塁
大山:カウント2-2から見逃し三振(127キロS、127キロB、143キロB、129キロF、141キロF、外角142キロ)
堀米残塁、八回表終了
久しぶりに成瀬を見ましたが、以前は投球フォームがころころ変わっていた印象があります。今日見た限り、しっかりとフォームが固まった印象です。
八回裏、投手中塚
川相:ストレートの四球(147キロB、147キロB、147キロB、低め150キロ)
芳川:カウント1-0からショートゴロ併殺打(148キロB、外角147キロ)
坂口:カウント1-1からライトフェンス直撃二塁打(151キロB、151キロF、外角151キロ)
鬼屋敷:フルカウントから四球(144キロB、147キロF、147キロF、124キロB、143キロB、内角119キロ)
二死一二塁
長江:初球ライト前タイムリーヒット(真ん中148キロ)、3対1
→本塁送球の間に長江はセカンドへ
投手交代中塚→斉藤
二死二三塁
田中貴:カウント2-0からレフトオーバータイムリー二塁打!(87キロB、87キロB、外角131キロ)、5対1
北之園:カウント1-0からサードファールフライ(88キロB、低め90キロ)
田中貴残塁、八回終了
中塚という投手は右の本格派といった感じの荒削りな投手でしたが、この球速表示は衝撃的ですね。誰だろう?アルモンテか!?
田中貴がまたヒットです!緩い球2つ続けて相手は幻惑を狙ったのでしょうが、いとも簡単に逆方向へ強烈な打球を放ちました。なんだかバッティング練習でもしているかのような余裕。
九回表、投手篠原
辻野:カウント1-0からセンター前ヒット(144キロB、高め144キロ)
龍幸:カウント2-1からレフトフライ(144キロS、133キロB、125キロB、内角142キロ)
龍昇:カウント1-2からサードファールフライ(144キロF、144キロF、134キロF、133キロB、内角142キロ)
代打最上:カウント123-2から(116キロB、126キロS、115キロF、136キロF、144キロB、真ん中内寄り142キロ)
辻野残塁、試合終了、5対1で巨人の勝利!
最後は篠原が内角を厳しく突く投球で締め試合終了です。篠原はもう少しイースタンの方で投げたらいいのにと思いますね。
試合の総括ですが、先発の田原啓は、7月29日の船橋、8月5日の東京ドームの中継と、ここ3試合続けて見ていますが、今回は最も出来の悪い登板だったと思います。無失点で投げ終えたのは、単に相手のレベルが低かったからに他ならないでしょう。こんなにボール先行では投球の組み立てが出来ません。結果だけに満足するのではなく、内容を気にかけ次の登板に備えて欲しいと思います。この日の球速は141キロ、5日の東京ドームでは142キロ、球速は年々少しずつ速くなっています。体が大きくなっているからですが、これは後数キロ速くなるでしょう。常時140キロのストレートを手に入れれば、投球の幅はさらに広がると思います。
高橋慎之介は少しは投手らしくなったかと期待してみていましたが、あまり成長を感じず、まだまだ野手が緊急登板したような感じです。上半身の使い方は悪くない気がしますが、明らかな立投げで、普通の投手が投球の歩幅が5歩〜7歩だとしたら、高橋のそれは4歩程度しかありません。メジャーの投手の中にはそれでも上体の強さと腰の回転で強い球を放ってくる人はいますが、米球界帰りとはいえ日本人の高橋が、そんなフォームをいつまでもしていていいとは思えません。変化球も何球か織り交ぜていましたが、どうも投球フォームが緩んでいます。昨年ドラフトで指名されてからそれ相応の時間はあったと思いますが、入団テストから1年近く経ってもこの程度の投球では、この先とてもプロの投手としてやって行ける気がしません。どこか本人に野手としての未練があるのではないか。何となく場違いな思いを抱きながら今に至っているのではないか。そんな気がしてきます。打席を見る事も出来たのですが、投手にしては振りが鋭く、雰囲気がありました。バットコントロールも良さそう。なんだか後藤コーチの若い頃のような印象です。現役で言ったら立岡でしょう。プロの打者としてのレベルになれるかどうかは別にしても、長江のように野手転向もあると思います。まぁチームとしては投手として光るものを見出したから入団させたのでしょうから、邪なことは考えずに投手一本で行くべきだと私は思いますが、高橋がこの先も本当に投手としてやって行くのなら、本人の徹底した意識と努力が必要だということだけは間違いないと思います。
成瀬は以前に比べて下半身がしっかりして来た感じです。制球もかなり良くなってきた感じですし、今後が楽しみです。ケガで遠回りした分の遅れをこれから取り返さないといけません。
野手の方で一番目立っていたのは捕手登録ながらファーストでの出場の田中貴です。何しろ4打数4安打です。最初の打席で先制のライトオーバーの方塁打を放ちましたが、これは打った瞬間の文句なしの当りでした。なかなかのパワーですが、加えてバットコントロールも悪くないようです。左打ちの捕手というと河野がいますが、もしかしたら河野よりも打力は上かもしれない。もちろん1試合で決めつけることは出来ませんが、私の目には田中に打席の中で剛柔併せ持つバッター阿部の姿が重なって見えたのです。ただ、ファーストの守備は上手いとは言えません。捕手なのだから、 仕方ないことです。芳川もそうですが、捕手として育てるつもりなら、出来る限り実戦で投手の球を受ける機会を与えるべきなのではないか。今のような使い方では打者としてのアピールにはなっても、本来の捕手といてのアピールにはなんら繋がらないことが不満に思えてしまいます。
北之園と長江は共に育成野手にしては珍しい打撃型の選手。それに対し、川相は巨人の育成に数多くいた守備型の選手です。この立ち位置の選手たちが上のステージに抜け出るためには、何かよっぽどの理由がない限り厳しいと思います。打撃型の北之園たちは圧倒的な打力をアピールして、イースタン本軍の方で使ってもらえるようにする。守備型の川相は、守る方ならば内野版の松本哲也といった感じの脅威の守備力なのだから、少しでも打てるようにする。どちらのタイプも前途は容易ではありません。ただし、可能性はあります。彼らのこの日の打撃や守備は、やはりプロ入りした理由が分かる光ったものがありました。それを磨き、まずは二軍の首脳陣たちの心を突き動かして欲しいと思います。
動画は順次追加して行きます。実況しながらカメラを回したので、あまり良い出来ではないことをご容赦ください。
田中貴也ほか巨人の選手の活躍はもちろんのこと、坂口や長江と対戦した中塚という白鴎大の3年生投手の投球も注目すべきです。今はただ単に球が速いだけの投手のようですが、この先まとまりが出てきたら、ドラフト候補に上がってくる可能生があると思います。
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