2015年8月28日(金) イースタンリーグ DeNA対巨人(in相石スタジアムひらつか) ベテランの調整と辻の連続試合ヒット更新の猛打賞!

  • 舎人
    2015年08月31日 06:02 visibility732














































































































高砂部屋のお相撲さんが始球式

今日は平塚に来ています。ジャイアンツ球場以外では今年最後のナイター観戦になると思います。小雨まじりで半袖では寒いです。銀傘の下ですが、時折、風に煽られて雨粒が舞って来るのでので用意して来たヤッケを来ています。先日までは暑くて暑くて苦しかったものが、なんと言う季節の移り変わりでしょう。まるで10月ようです。

スタメンが発表されましたが、このオーダーは悲しみが込み上げてきますね。岡本がいないだけでここまでつまらない打線になってしまうのです。それにしても30代が何人いるのだ!?金城も井端もスタメンで使うべき選手なのか?こういった大ベテランは試合途中で1打席、1イニングの守備だけでいいと思う。

ファームは例年この時期になると見所が少なく盛り上がりに欠けるのですが、そんな中でも数少ない注目点としては辻の連続試合ヒットが更新されるかです。現在11試合連続ヒット。8月15日に見に行ったフューチャーズ戦でも豪快な本塁打を含むマルチヒットを放ちましたが、その後もずっと好調を維持しています。今日はどんな打撃を見せてくれるか注目したいと思います。

巨人
(D)金城(9)橋本(7)カスティヤーノス(3)和田恋(5)中井(4)井端(6)辻(2)河野(8)松本哲(P)内海
DeNA
(8)関根(4)内村(9)多村(D)後藤(7)井手(6)倉本(3)赤堀(2)高城(5)山崎(P)ビロウ

一回表
金城:フルカウントからショートゴロ(136キロS、133キロB、127キロB、136キロB、141キロS、低め139キロ)
橋本:フルカウントからセンター前ヒット(121キロB、122キロS、129キロB、132キロB、138キロS、140キロF、138キロF、118キロF、真ん中138キロ)
カスティヤーノス:カウント1-2から見逃し三振(132キロS、133キロSw、132キロF、134キロB、内角136キロ、本人納得行かず)
和田恋:フルカウントからいい当たりのレフトライナー(117キロB、131キロB、127キロB、134キロS、132キロF、内角140キロ)
橋本残塁、一回表終了

ビロウという投手はポレダに似た感じのサウスポーです。でもこちらは技巧派のよう。

橋本のヒットは火の出るような痛烈な当たりのクリーンヒットでした。

一回裏
関根:初球セカンドゴロ(外角129キロ)
内村:カウント1-2から見逃し三振(135キロS、112キロSw、129キロB、138キロF、アウトハイ139キロ)
多村:カウント2-1からセンター前ヒット(138キロB、112キロB、114キロS、真ん中136キロ)
後藤:フルカウントから四球(135キロF、120キロS、120キロB、138キロB、121キロB、低め117キロ)
二死一二塁
井手:ストレートの四球(116キロB、138キロB、138キロB、外角138キロ)
二死満塁
倉本:カウント2-2からファーストゴロ(110キロB、133キロF、111キロS、B、外角114キロ)
三者残塁、一回終了

内海は変化球のキレは良いもののなんだか慎重すぎて四球を与えている感じです。

二回表
中井:カウント0-1からレフト前ヒット(131キロS、外角131キロ)
井端:カウント1-2から空振り三振(126キロB、104キロS、132キロF、131キロF、外角133キロ)
辻:カウント1-2からレフト前ヒット(127キロB、129キロF、115キロF、真ん中内寄り133キロ)
一死一三塁
河野:初球セカンドゴロ(低め134キロ)→中井生還、1対0
→河野が封殺となった後ランダンプレーとなり辻が一二塁間で挟殺死
二回表終了

中井と辻にヒットが出ました。中井のものは三遊間を渋く破るものでした。辻のものは力強くレフトに打ち返したクリーンヒットでした。連続試合ヒットが早くも更新されました。

二回裏
赤堀:カウント1-1からライト前ヒット(135キロB、136キロF、外角109キロ)
高城:初球投犠打(外角130キロ)
一死二塁
山崎:カウント3-1からセカンドゴロ進塁打(134キロB、136キロB、135キロS、136キロB、外角136キロ)
二死三塁
関根:カウント2-2から投ゴロ(127キロS、131キロS、132キロB、F、B、低め113キロ)
赤堀残塁、二回終了

内海は先頭バッターの出塁を許しましたが、この回はテンポ良く投げていました。

三回表
松本哲:カウント0-1からショートゴロ(119キロS、真ん中117キロ)
金城:カウント0-2からサードゴロ(115キロS、132キロSw、低め119キロ)
橋本:カウント1-1から良い当たりのセンターフライ(126キロS、127キロB、外角129キロ)
三者凡退、三回表終了

ビロウのタテの変化球に各打者苦労しています。

三回裏
内村:カウント1-0からライトフライ(B、外角134キロ)
多村:カウント1-0からライトフライ(126キロB、外角138キロ)
後藤:カウント2-2からセンター前ヒット(114キロS、121キロF、130キロB、140キロF、139キロF、真ん中116キロ)→代走西森
井手:初球センター前ヒット(真ん中111キロ)
二死一二塁
倉本:初球セカンドゴロ(外角123キロ)
二者残塁、三回終了

なんだか初回に似た展開。ただ内海は低めに球が良く集まっています。

四回表、内村→セカンド百瀬、多村→ライト渡辺雄、指名打者西森
カスティヤーノス:初球ライト前ヒット(外角128キロ)
和田恋:カウント1-1から投ゴロ併殺打(112キロB、134キロF、外角136キロ)
中井:カウント2-1からセンター前ヒット(131キロB、130キロB、134キロF、外角133キロ)
井端:カウント2-2からライトフライ(131キロS、134キロF、F、133キロB、134キロF、117キロF、131キロB、外角89キロ)
中井残塁、四回表終了

カスティヤーノスのヒットは外角球を痛烈に弾き返したクリーンヒット。中井の今日二本目のヒットはやや詰まった感じのものでした。

四回裏
赤堀:カウント1-1から投ゴロ(134キロF、134キロB、外角136キロ)
高城:カウント1-2から空振り三振(135キロB、136キロF、138キロS、135キロF、低め129キロ)
山崎:カウント3-1からライトフライ(137キロB、137キロS、119キロB、136キロB、外角138キロ)
三者凡退、四回終了

内海テンポ良く三者凡退。

左手に花火が打ち上がりました。











































































五回表
辻:カウント1-2から空振り三振(132キロF、114キロS、135キロF、138キロB、内角133キロ)
河野:カウント2-0からライト線二塁打(120キロB、119キロB、真ん中内より120キロ)
松本哲:カウント1-2から投ゴロ(138キロF、136キロF、133キロB、内角136キロ)
金城:初球セカンドゴロ(外角138キロ)
河野残塁、五回表終了

河野は左対左を苦にせず変化球を上手く拾ってライト戦に二塁打。クリーンヒットでした。

五回裏
関根:カウント2-0からセカンドフライ(109キロB、133キロB、外角135キロ)
百瀬:カウント1-0からサードゴロ(111キロB、外角137キロ)
渡辺雄:カウント2-2からライトフライ(119キロB、136キロF、139キロB、137キロF、外角138キロ)
三者凡退、五回終了

小雨がずっと降り続けているのですが、内海は回を追うごとに調子を上げテンポ良く投げています。これが初回からできれば一軍復帰もありでしょう。

六回表、投手井納
橋本:カウント1-0からレフト前ヒット(114キロB、外角147キロ)
カスティヤーノス:初球レフト線二塁打(外角148キロ)
代打堂上:カウント1-1からセカンドゴロ進塁打(132キロB、134キロSw、内角132キロ)
一死二三塁
中井:フルカウントから空振り三振(136キロS、133キロB、131キロB、91キロS、137キロB、135キロSw)
井端:カウント0-2から見逃し三振(147キロF、134キロF、外角147キロ)
二者残塁、六回表終了

橋本もマルチ。逆方向に実に力強い打球を放っていました。カスティヤーノスの二塁打も鋭い当たりで、なぜ巨人が連れてきたのか理解できるものでした。

六回裏、ファースト堂上
西森:カウント1-1からショートライナー(高め133キロ)
井手:カウント2-0からライトフライ(外角136キロ)
倉本:カウント3-1からショートゴロ(真ん中136キロ、辻のファインプレー!)
三者凡退、六回終了

内海やや球が高くなってきた感じです。

七回表
辻:フルカウントからライト前ヒット(115キロS、146キロB、132キロB、130キロS、144キロF、148キロB、真ん中内寄り133キロ)
河野の2球目バッテリーエラー
無死二塁
河野:カウント1-2から犠打失敗のファーストフライ(113キロF、112キロB、140キロF、外角142キロ)
松本哲:カウント1-2からセカンドゴロ進塁打(133キロSw、127キロB、144キロF、低め131キロ)
金城:ストレートの四球(115キロB、116キロB、128キロB、低め130キロ)→代走高橋洸
二死一三塁
橋本の初球高橋が二盗
二死二三塁
橋本:カウント1-2からセンターフライ(132キロSw、114キロB、128キロSw、内角128キロ)
二者残塁、七回表終了

辻もマルチです!低めの難しい球に見えましたが、バットがスムーズに出て打球が簡単に一二塁間を抜いて行きました。

七回裏
赤堀:カウント1-1から投ゴロエラー出塁(117キロS、125キロB、外角136キロ、内海がファンブル)
高城:カウント0-1から犠打も守備妨害アウト(129キロF、真ん中132キロ)
山崎:初球レフトオーバー逆転本塁打(真ん中133キロ)、1対2
関根:カウント0-2から打撃妨害出塁(S、106キロS、129キロF)
百瀬:カウント1-0からレフト左二塁打(117キロB、外角124キロ)
一死二三塁
渡辺雄:フルカウントから四球(117キロSw、134キロB、119キロF、135キロB、126キロB、119キロF、外角137キロ)
一死満塁
西森:カウント1-2から右中間タイムリー三塁打(136キロB、136キロF、118キロF、外角136キロ)、1対5
井手:カウント1-2からセンター犠飛(131キロS、131キロF、133キロB、真ん中113キロ)、1対6
倉本:カウント1-2からサードフライ(134キロF、133キロF、109キロF、114キロB、外角131キロ)
七回終了

内海が炎上、試合が壊れてしまいました。前の回からどうも球が高くなっていたので嫌な予感がしていたのですが、この回一気にまくし立てられてはしまいました。立ち上がりもさることながらスタミナが問題です。本塁打の後の失点の仕方も最悪です。

八回表、井手→ライト荒波
カスティヤーノス:カウント1-2からショートゴロ(130キロF、Sw、B、外角133キロ)
堂上:カウント1-2からセンターフライ(127キロSw、144キロF、131キロF、133キロB、外角148キロ)
中井:カウント2-2からショートゴロ(141キロF、140キロB、135キロF、132キロB、131キロF、F、134キロB、外角134キロ)
三者凡退、八回表終了

八回裏
赤堀:カウント2-0からファーストゴロ(133キロB、132キロB、外角132キロ)
高城:カウント0-1からフェンス手前の大きなレフトフライ(S、真ん中118キロ)
山崎:カウント1-2から見逃し三振(S、133キロF、134キロB、136キロF、内角136キロ)
三者凡退、八回終了

内海が八回を投げ終えました。試合が壊れていることもあり、最後は相手の淡白な攻撃に救われた感がありますが、本塁打を打たれた山崎の内角に今日一番とも言える素晴らしいクロスファイアーで三振を奪うあたりに、長いことエースを張ってきた投手のプライドを見た気がしました。

九回表、投手小杉
井端:カウント0-1からレフト前ヒット(143キロS、真ん中139キロ)→代走大累
辻:初球右中間二塁打(高め136キロ)
無死二三塁
代打北:フルカウントから空振り三振(127キロB、141キロB、138キロF、126キロB、128キロS、内角127キロ)
松本哲:初球セカンドゴロ進塁打(低め127キロ)→大累が生還、2対6
二死三塁
代打横川:カウント1-0からセンターフライ(131キロB、真ん中144キロ)
辻残塁、試合終了、2対6でDeNAの勝利
勝ち投手井納、負け投手内海

最後連打で粘りを見せましたが、巨人完敗です。

辻は猛打賞!今まで見た中で最も充実しているように感じます。

それにしても11安打打ちながら2点しか取れず8安打のチームに6点取られて完敗とは、昨日までの一軍の戦いのようですね。ストレスが溜まります。











































































試合の総括ですが、この試合は内海などのベテランの調整がかなりメインの試合だったと思います。そうでなくてもベテランの多いチーム事情なのですが、一軍の優勝争いのコマを準備させるということで、育成が後回しになったのです。致し方ないものながら、あまりに露骨過ぎてやるせなさが先に立ってしまいます。

さて、その内海ですが、立ち上がりかなり慎重だったせいか、ボール先行でピンチを招いてしまいます。しかし、二回以降は低めに球が集まって、本来のピッチングをすることが出来たと思います。変化球のキレはさすが一軍で100勝以上挙げて来た投手だけのことはあります。このまま順調に投げて行けば一軍復帰が見えて来るのかなと思っていると、六回くらいから球が浮き始めます。そして七回に自らのエラーが絡んで炎上してしまったのです。巨人は1点リードしていた訳ですが、あまりにもあっけない逆転劇だったと思います。本塁打を打たれたのは仕方ないにしても、その後連打で4点も奪われたのはいただけません。今のままの球威で投球を組み立てて行くとしたら、さらに精密なコントロールが必要だと思います。思うに今年それなりに順調に優勝争いを続けていた巨人が、混戦に巻き込まれるキッカケとなったのは6月5日の内海の登板からだったと思います。これはどう考えても調整不足だった内海を、原監督が少しフライング気味に一軍で復帰登板させたものでした。この起用は長いこと巨人のエースとしてチームを牽引して来た内海に対する敬意が込められていたと思います。しかし、今となってみればこの温情がシーズンの潮目を変えるものになってしまった。原さんはあくまで内海を先発として復活させたいと思っているのだと思う。しかし、私が見る限り今の内海は先発ではかなり厳しいと思う。もしも、今シーズン起用する機会があるのなら、私はまずはロングの中継ぎをさせた方がいいと思う。いずれにしてもいまだ一軍で4試合登板は寂しい限り。どういった形でも良いから、シーズンの最終盤に戦力になってくれたらと思います。

橋本と中井が揃ってマルチです。この2人は一軍にいなくてはいけないはずが、チャンスをものに出来ず降格させられているのです。二軍では標準以上ながら一軍ではなかなか起用に応えられない。この原因が本人たちにあることは間違いありませんが、それだけではないことも確かだと思います。それをはっきりさせておかないと、この先も同じようなじれったい選手が生まれてしまう可能生があるということです。同じようにファームで育った立岡は一軍でしっかりとした戦力になった。なぜ同じ左バッターの立岡が成功して橋本が上手く行かないのか?このテーマは毎日のように考えてしまいます。ファームではむしろ立岡よりも橋本の方が輝いていた。おっとりと育てられた生え抜きと地獄を見て来た外様という差はあるでしょう。しかし、そんな精神論だけでは説明がつかないと思います。1つの仮説として、野球太郎の選手名鑑に打者を評価するチャートとして「対応タイプ」と「読みタイプ」があるのですが、原さんのデータ軽視野球では、この「対応タイプ」の選手の方が生き残る可能性が高いのではないか?データなどのヒントがなくても自分本位でどんな投手にも対応できる高橋由のようなバッターが立岡だとしたら、データなりヒントなりがあった方が力を発揮できる阿部のようなバッターが橋本ではないか。そんなことを考えてしまいます。すると、橋本のようなバッターは原さんの下ではこの先も厳しいのかもしれません。とにかく私は中井にしても橋本にしても、このままファームで燻らせておくのはもったいなくて仕方がない。少し前までは何としても巨人のレギュラーとして一本立ちして欲しいと思っていましたが、このまま肌の合わない監督の下にいるのなら、環境を変えてあげて欲しい気がしています。この先も原さんが監督を続けるとしたら、おそらく伊勢さんや橋上さんといったアナライズが得意なコーチを入閣させることはしないでしょうから、巨人は高橋や立岡のような対応型のバッターを集めた方がいいでしょう。

辻が猛打賞!これで12試合連続ヒットです。昨年も7月に調子を上げ月刊MVPになったりしましたが、今年はさらに調子が上のような気がします。何といっても振りが鋭くなりました。将来は打てる二遊間の選手になって欲しいので、この振りの鋭さを更に磨きをかけて欲しいと思います。全盛時の岩村のようなバッターになってくれたらと思ってしまいます。

動画ですが、中井と橋本のものは本塁打ならいざ知らず、今更ファームで打ったヒットでは編集する気が起こりません。オフに時間がある時に作業したいと思います。今回は辻と河野の2本だけです。辻の右へ左へ鋭く打ち返す姿を確かめていただけたらと思います。河野も左投手のインスラを腰の回転を上手く使って長打にしています。

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次の観戦は9月5日の市営浦和の西武戦を予定しています。私も今シーズンの活動ももう少しでお仕舞だ。最後まで頑張ろう。次回も乞うご期待!

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