東京ドームの岡本和真

  • 舎人
    2015年09月01日 02:39 visibility1214







私が平塚でイースタンの試合を見ている頃、東京ドームの一軍ではルーキーの岡本が一軍デビューを飾っていました。この一軍昇格は多分に営業要素が感じられるもので、夏休み最後の本拠地での試合に、ファンへ話題を振りまく意味が含まれていたのだと思います。現時点での実力から言ったら別の選手が選ばれたことでしょう。しかし、ファンは夢に飢えているのです。現実と引き換えに、夢を我慢してきた今シーズンだっただけに、飛びっきり大きな夢を見ることができたと思います。ただ、起用方法としては代打と途中出場の守備機会だけだった訳で、話題が大きかった割にあまりに出番が少なかった。戦力面ではなく、営業面だから仕方ないものの、せっかく一軍に上げたのなら1試合くらいスタメンがあっても良かったのではないかと思いました。まぁ、一軍に上げた大田にも1打席で交代させる現在の原監督にはそんな余裕はないのかもしれませんが・・

私は録画で岡本の打席を見たのですが、緊張からか少し力んでいたのではないかと思いました。金曜日の祖父江との対戦は初球のストレートをミスショットしてセカンドフライに倒れました。低めの難しいコースの球で、何でこんな球に手を出したのかと思えるものでした。土曜日の濱田との対戦は全球変化球で完全に遊ばれてしまった感じで、球筋が掴めないまま、なす術なく打ち取られてしまった感じです。長く一軍で打席に立っていたバッターでも戸惑う濱田の変化球です。岡本は一軍の投手のレベルの高さを実感したことでしょう。


平成27年8月28日(金) セントラル・リーグ巨人対中日(東京ドーム)

七回裏、投手祖父江 、無死一塁

岡本:初球セカンドフライ(アウトロー144キロ)



平成27年8月29日(土) セントラル・リーグ巨人対中日(東京ドーム)

六回裏、投手濱田、二死走者なし

岡本:カウント1-2から空振り三振(127キロB、123キロS、114キロSw、低めワンバウンド121キロ)


岡本はこの週末の中日戦が東京ドーム初登場だった訳ではありません。3週間ほど前の8月4、5日に行われたイースタンリーグのロッテ戦ですでにここでプレーしているのです。その時は2試合で7打数5安打と大暴れ!ファンを大いに喜ばせました。もちろん私も大喜びしたのですが、喜び以上に注目すべきことがありました。岡本の低めの球への対応力です。春先から見てきた限り、岡本は基本的に高めのコースに強いハイボールヒッターだと思っていました。しかし、中継のセンターカメラから見た岡本は低めの球を実に見事にさばいているのです。特に4日の最初の二塁打は外角低めを拾ったもの。続く2本目の二塁打は内角低めを差し込まれることなくクルリと腰の回転で打ったもの。二本とも決して手打ちではありません。今まで右のスラッガータイプを数多く見てきましたが、多くのバッターが低めの球への対応力に苦しみ消えて行きました。山本将、下山、梅田・・大田だっていまだに苦労している。岡本はこの打撃が続けられたら間違いなくものになると思いました。一軍初打席の祖父江との対戦も、岡本が低めへの対応力が無ければおそらく空振りをしていたことでしょう。低めへの対応力があったからこそセカンドフライになったのであって、ヒットと紙一重だっただろうと私は思いました。


平成27年8月4日(火) イースタンリーグ巨人対ロッテ(東京ドーム) 
二回裏、投手ペク、無死一塁
岡本:カウント0-2から三塁ファールフライ(134キロF、122キロSw、外角125キロ)
四回裏、投手ペク、一死一塁
岡本:カウント2-1から左中間二塁打(140キロB、135キロF、137キロB、アウトロー127キロ)
六回裏、投手ペク、一死走者なし
岡本:カウント1-2からレフト線二塁打(113キロB、インロー140キロ)
六回裏、投手チェン、一死走者なし
岡本:初球ライトフェンス直撃二塁打(外角138キロ) 

4打数3安打

平成27年8月5日(水) イースタンリーグ巨人対ロッテ(東京ドーム) 
二回裏、投手二木、一死走者なし
岡本:カウント1-1から投フライ(109キロB、117キロSw、外角138キロ)
五回裏、投手二木、一死走者なし
岡本:初球レフト前ヒット(外角116キロ) 
七回裏、投手木村、二死走者なし
岡本:カウント1-1からライト前ヒット(124キロB、アウトロー131キロ)

3打数2安打


実際にどんな打ち方をしたのか見て欲しいと思ったのですが、どうもまとまったものが無いようなので私が直撮りで作ってみました。ビデオキャプチャーでないのであまりきれいではありませんが、無いよりマシでしょう。

岡本和真 初の東京ドームで大暴れ!(イースタンリーグ2015-08-04/05)


この時のイースタンでの大暴れのようなプレーが、早く一軍でも見られることを祈りたいと思います。東京ドームは岡本の夢舞台です。みんなの願いを早くかなえて欲しい。岡本にはその根拠となる資質があると私は思います。













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