平成28年3月13日(日) イースタンリーグ ヤクルト対巨人(ジャイアンツ球場)
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舎人
2016年03月14日 00:23 visibility557
開幕二戦目です。開幕カードにしては観客の入りがやや寂しいかな。
先発はウーゴです。古巣ヤクルトを相手にどんな投球をするのか楽しみです。投手以外は昨日と全く同じ。先発捕手は今日も阿部ですが、守備面が気になるところ。昨日の試合ではセカンドまでまともな送球が出来ていなかったので、どこまで状態が上がって来ているか注目です。
ヤクルト
(7)川上(D)川端(2)西田(9)飯原(3)武内(5)廣岡(6)今浪(7)原泉(4)渡辺(P)成瀬
巨人
(6)山本(8)松本哲(5)辻(2)阿部(D)松崎(9)北(3)和田恋(7)アブレイユ(4)寺内(P)ウーゴ
一回表
川上:カウント2-2から空振り三振(120キロB、120キロS、139キロF、138キロB、低め123キロ)
川端:カウント0-1からセンターフライ(114キロS、138キロ)
西田:フルカウントからショートゴロ(139キロB、138キロB、124キロB、137キロS、121キロS、外角139キロ)
三者凡退、一回表終了
ウーゴはボール先行の場面もありましたが、やや広めのストライクゾーンに救われた感じでなんとか三者凡退にしていました。
一回裏
山本:カウント0-2からやや泳がされたセンターフライ(122キロS、126キロS、低め126キロ)
松本哲:カウント1-2からレフト前ヒット(123キロS、120キロB、123キロSw、外角123キロ)
辻:初球センターライナー(真ん中130キロ)
阿部の打席で松本哲が二盗死
阿部:カウント2-2から途中終了(130キロB、128キロS、120キロSw、122キロB、121キロB)
一回終了
辻の打撃は鋭いものでしたが、ライナーがやや伸びすぎました。
二回表
飯原:カウント1-2からレフト左二塁打(109キロB、135キロS、135キロS、外角131キロ)
武内:カウント0-1からセンターフライ(134キロS、低め137キロ)
廣岡:初球フェンス手前の大きなライトフライ(外角138キロ)→飯原はサードへ
二死三塁
今浪:カウント2-2からセカンドゴロ(123キロS、119キロS、138キロB、135キロB、低め115キロ)
飯原残塁、二回表終了
ウーゴは打たれてからまとまりが出てきたような投球をしていました。でも本来はもっと球威があるはずです。
二回裏
阿部:カウント2-2からファーストゴロ(123キロS、131キロS、123キロB、123キロB、130キロF、123キロF、低め122キロ)
松崎:初球フェンス手前の大きなセンターフライ(外角122キロ)
北:初球センターフライ(真ん中129キロ)
三者凡退、二回終了
松崎のフライは平凡なものかと思ったら意外にもフェンス手前まで伸びました。リストも強そうです。
三回表
原:カウント1-2から見逃し三振(107キロF、133キロB、135キロS、外角121キロ)
渡辺:初球センターフライ(真ん中137キロ)
川上:カウント1-2からショートゴロ(127キロB、125キロS、125キロSw、外角137キロ)
三者凡退、三回表終了
ウーゴはこの回も三者凡退、どうやらスクリューのようなシュート回転の球があり有効なようです。
三回裏
和田恋:カウント2-2からレフト前ヒット(132キロB、127キロF、125キロF、125キロB、真ん中内より124キロ)
アブレイユ:カウント1-1からフェンス手前の大きなセンターフライ(128キロS、120キロB、外角122キロ)
寺内:フルカウントからライトフライ(128キロS、105キロB、127キロF、128キロB、121キロB、130キロF、127キロF、130キロF、外角127キロ)
山本:見逃し三球三振(103キロS、120キロF、外角120キロ)
和田恋残塁、三回終了
和田のヒットは真ん中に入って来たスライダーを捉えたクリーンヒットです。山本はボールからストライクになる変化球ゆやられました。
四回表
川端:フルカウントから見逃し三振(118キロB、122キロS、134キロB、135キロB、135キロS、内角131キロ)
西田:カウント1-0からショートゴロ(120キロB、外角121キロ)
飯原:フルカウントから四球(127キロB、120キロB、121キロS、126キロB、125キロSw、低め122キロ)
武内:カウント2-2からショートフライ(112キロB、119キロS、121キロSw、135キロB、外角121キロ)
飯原残塁、四回表終了
ウーゴが好投を続けています。昨年の首位打者川端から三振も奪いました!
四回裏
松本哲:初球セカンドゴロ(低め124キロ)
辻:カウント1-2から空振り三振(120キロB、117キロF、104キロSw、真ん中104キロ)
阿部:見逃し三球三振(122キロF、126キロS、外角120キロ)
三者凡退、四回終了
成瀬も調子を上げて来ました。辻には完全に見下ろした投球でした。
五回表
廣岡:カウント0-1からレフト前ヒット(133キロSw、真ん中128キロ)
今浪:カウント3-1からセカンドゴロ併殺打(135キロB、120キロB、135キロB、131キロS、外角133キロ)
原:カウント1-0からセカンドゴロ(125キロB、外角126キロ)
五回表終了
ウーゴは今浪の犠打を過度に警戒したためにカウントを悪くしましたが、バックの堅い守りに救われました。寺内は判断良くまず一塁ランナーを追い込んでタッチしてからファーストへ送球するという443という併殺を完成させたのです。
五回裏
松崎:カウント0-1から投ゴロ(121キロF、外角123キロ)
北:カウント2-2から空振り三振(120キロS、127キロF、123キロB、121キロB、内角122キロ)
和田恋:カウント2-2からショートゴロ(128キロB、127キロF、129キロB、121キロF、125キロF、低め108キロ)
三者凡退、五回終了
松崎はバットの先っぽで打ったゴロで討ち取られてしまいました。
六回表、投手長谷川、阿部→捕手鬼屋敷
代打奥村:カウント0-2からショート内野安打(107キロS、136キロF、外角133キロ)
川上:初球投犠打(123キロ)
一死二塁
川端:カウント1-0からセカンドフライ(131キロB、高め132キロ)
西田の打席で奥村が牽制死
西田:カウント0-1から途中終了(133キロS)
六回表終了
奥村の内野安打はショートの山本がやや足が滑って一瞬送球が遅れたことに依るものです。
長谷川はランナー二塁でも落ち着いていました。絶妙な牽制で奥村を刺しました。
六回裏、投手村中、セカンド奥村
アブレイユ:カウント1-2から空振り三振(133キロF、132キロB、142キロF、アウトロー133キロ)
寺内:カウント2-1からセンターフライ(142キロB、134キロSw、142キロB、外角132キロ)
山本:初球ライト前ヒット(外角133キロ)
松本哲の打席で山本がディレードスティール
二死二塁
松本哲:カウント2-2から空振り三振(133キロB、F、F、133キロB、低め131キロ)
山本残塁、六回終了
山本は得意なコースをクリーンヒット!その後ディレードスティールを決めましたが、これは牽制に誘い出されたものの相手の送球がそれたものです。
七回表、アブレイユ→レフト鈴木尚
西田:カウント1-0からレフトフライ(102キロB、外角119キロ、鈴木尚倒れ込みながら捕球のファインプレー!)
飯原:カウント0-1からショートゴロ(131キロS、真ん中128キロ、山本凄い肩!)
武内:初球ライト前ヒット(真ん中131キロ)
廣岡:カウント2-2から空振り三振(130キロS、116キロSw、119キロB、105キロB、低め133キロ)
武内残塁、七回表終了
山本が守備で魅せました!サードの後方からノーバウンドでファーストへ送球でアウトにしたのです。
七回裏
辻:カウント1-1からライト前ヒット(133キロB、131キロF、高め115キロ)
鬼屋敷:カウント1-1からサードゴロ進塁打(131キロSw、129キロB、外角132キロ)
一死二塁
松崎:初球投ゴロ(外角131キロ)
北:フルカウントから空振り三振(144キロS、132キロB、F、137キロB、144キロSw、142キロF、低め133キロ)
辻残塁、七回終了
辻がクリーンヒット!甘い変化球の投げ損ないのような球を打ったものでしたが、サウスポー相手のヒットは価値があります。
八回表、投手中川
今浪:カウント2-2から空振り三振(111キロS、112キロF、109キロB、133キロF、139キロB、高め140キロ)
原:ストレートの四球(142キロB、131キロB、138キロB、高め136キロ)→代走三輪
奥村:フルカウントからサードゴロ進塁打(140キロB、137キロB、139キロF、137キロB、137キロF、外角141キロ)
二死二塁
川上:カウント1-0からセンターオーバー先制タイムリー三塁打(131キロB、高め137キロ)、0対1
川端:初球セカンドゴロ(外角112キロ)
川上残塁、八回表終了
中川はコントロールが悪い!ただ失点はセンター松本の極端な前進守備が逆目に出たものです。
本日の入場者数1385名
八回裏、投手古野、レフト三輪
和田恋:カウント1-1からバットを折ながら投ゴロ(143キロS、135キロB、141キロ、外角141キロ)
鈴木尚:カウント1-2から見逃し三振(133キロS、127キロB、115キSw、外角136キロ)
寺内:カウント1-1から投ゴロ(141キロS、B、キロSBFSw、キロSBFSw、キロSBFSw)
三者凡退、八回終了
鈴木尚はバッターボックスから覇気が伝わってきません。ここにいることは彼にとってモチベーションが低いままなのかもしれない。
九回表、投手土田
西田:カウント2-2からセンターフライ(120キロB、B、127キロB、129キロS、外角135キロ)
飯原:カウント3-1から四球(134キロB、127キロSw、127キロB、126キロB、高め128キロ)
武内の打席でバッテリーエラー
一死二塁
武内:カウント1-2から空振り三振(130キロB、137キロS、129キロSw、低め129キロ)
廣岡:カウント1-2から空振り三振(84??キロSw、135キロF、130キロB、インロー128キロ)
飯原残塁、九回表終了
土田は三振二つを奪いましたが、球威制球共にまだまだ調整途中の印象です。
九回裏、投手中島
山本:見逃し三球三振(138キロS、140キロF、外角140キロ)
松本哲:カウント1-0からレフト前ヒット(141キロB、外角138キロ)
辻:フルカウントから四球(139キロS、124キロB、114キロF、138キロF、138キロB、117キロB、内角117キロ)
一死一二塁
代打宇佐見:カウント1-1からセンターフライ(114キロS、139キロB、外角115キロ)
松崎:カウント1-0からレフトフライ(114キロB、内角138キロ)
二者残塁、試合終了、0対1でヤクルトの勝利
勝ち投手村中、セーブ中島、負け投手中川
最後は見せ場がありましたが、巨人苦敗です。松崎は最後詰まりながらもレフト前の同点タイムリーヒットかと思いましたが、相手外野手が猛然とダッシュして捕球してしまいました。
試合の総括ですが、今日の球審はストライクゾーンが内にも外にも広く、投手有利で打者には不利な状況での試合だったと思います。まず投手からですが、先発のウーゴは初回こそ三者凡退にしましたが、細かい制球力がおぼつかず、ボール先行の投球。しかし、二回表にいきなり飯原に痛打されたことでようやく目が覚めたかのような投球を始めました。すると回を追うごとに調子を上げて行ったと思います。球速は最速でも139キロと、平凡なものでしたが、スクリューなのか、チェンジアップなのか、シュート回転の125キロ前後の変化球が実に有効で、打者を翻弄していました。開幕2戦目の先発投手が育成とは意外な気がしましたが、終わってみれば5回を2安打1四球の無失点だったのですから、その抜擢に十分応えたと思います。昨日の平良ほどではないにせよ、十分一軍戦力に加わる可能性を感じる投球だったと思います。
しかし、私はどうもこのウーゴは本来の投球をしていないのではないかという思いに駆られます。もっとウーゴという投手は球威でバンバン押すパワータイプの投手だったような気がする。今日のようなコンビネーションで打者を翻弄するような投球をしていたイメージが湧かない。そこで、昨年見た時の記録を調べてみると、シーズン終盤の9月12日にヤクルト時代のウーゴの投球を見ていたのでした。
二回裏
一死満塁
投手交代寺田→金伏
フランシスコ:カウント1-0からショートゴロ(145キロB、内角148キロMAX)
三回裏
寺内:カウント1-1からセカンドゴロ(143キロF、132キロB、高め144キロ)
松本哲:初球セカンドハーフライナー(高め131キロ)
実松:カウント2-2から空振り三振(114キロS、133キロB、145キロF、
129キロB、143キロF、低め133キロ)
三者凡退、三回終了
巨人打線、この回初めて三者凡退。金伏という左投手は
実にダイナミックな投球フォームの投手です。
巨人にとって、いつか脅威になるかもしれません。
この試合でウーゴ(当時は金伏)は最速148キロのストレートで巨人相手に力押しの投球をしています。その時のレポで私は「金伏はいつか巨人の脅威になるかもしれない」などと書いているのですが、まさかその後自由契約になり、ジャイアンツの一員になるとは思ってもいませんでした。今のコンビネーションを大切にし、昨年並の球威が戻って来たら、これは一軍ローテーションクラスだと思います。もしかしたらゴンザレスの再来かもしれない。それとも弟でも来日してトボケて投げているのか!?まぁ、何が真実なのか、いまだ眉に唾付けなくてはならない投手ではあります。
二番手の長谷川を見るのは二度目でしたが、今日のコントロールが冴えていました。ヒット2本を打たれましたが、全く動じるでもなく、淡々と後続を打ち取っていました。実戦的な投手だと思います。
三番手の中川は昨年のドラフト入団選手の中で、今年に限っては最も戦力になるのではないかと思っていましたが、今日の投球はその期待を裏切るがっかりのものでした。まず最初の今浪を高めの釣り球で空振り三振に打ち取ったまではいいものの、続く原にストライクが1球も入らずストレートの四球を与えます。どうも球が手に付いていない感じで、いずれもはっきりとボールと分かる高さの球でした。その後、奥村にもカウントを悪くして進塁打を許し、そこから川上に決勝打を打たれてしまうのでした。もっとも、これはセンターを守っていた松本が極端な前進守備を引いていたことが裏目に出ただけで、本来のセンターの守備位置なら十分守備範囲のものだったと思います。いずれにしても中川のイースタンの公式戦初登板は黒星となってしまいました。今までの言動を見ていると、ややマイペースのような気がするので、少しキツいくらいの刺激があった方がいいのかもしれません。
土田もボール先行のやや物足りない投球だったと思います。気持ちで投げるタイプの投手です。一軍から落ちた事で、ややモチベーションが下がっているのかもしれません。
打線は5安打と寂しいものでした。そのうち2安打を放ったのが松本だったのですが、これはいずれもレフト方向へ流して打ったもの。なんでも左側から始めるのが松本の流儀のようですから、これは持ち味かもしれません。ただ、次は思い切り引っ張ったヒットも見てみたい気がします。松本がスタメンで使われるとすれば一軍でも2番が妥当ですが、2番という打順は右方向への打球を打つ事が必須だからです。
その他にヒットを打ったのは山本と辻と和田の三人です。山本のヒットは外角の半速球をライト前に押っつけて放ったものですが、これは得意なコースを見事に仕留めたものだと思います。山本は守備でも大いに湧かせました。ボテボテのゴロを軽快に捌いたかと思えば、足を滑らせて内野安打を許したり、そうかと思えばサードの後と言ってもいい深い場所からノーバウンドでファーストへ送球して補殺したりしています。上手いかと言われるとミスが多く微妙ですが、動きがダイナミックで華があります。若い頃の二岡さんのようです。得意な部分を伸ばしていつか一軍に喰い込むまでに成長して欲しいと思います。
辻と和田もそれぞれヒット1本ずつを放ちましたが、イマイチ活躍が地味です。ヒットが出た事はもちろん良い事ですが、それぞれ4年目と3年目ということで、もう少しインパクトのある結果が欲しいところです。本塁打を打つなり、マルチヒットを放つなりしていかないと首謀陣たちの気を惹く事にはならないでしょう。同時期比で中井や大田、橋本たちに比べても物足りない。今後に期待したいと思います。
動画も作りました!→http://labola.jp/diary/3165905000
次は19日土曜日のDeNA戦を見に平塚へ行こうと思っています。次回も乞うご期待!
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- 事務局に通報しました。
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