平成28年3月20日(土) イースタンリーグ DeNA対巨人(横須賀スタジアム) 一軍昇格に近づいた平良と小山の投球
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舎人
2016年03月23日 02:57 visibility1099
バッターボックスの和田恋
三連休ということもあり渋滞が予想されるため、ナビの到着予定時間が11時過ぎになるように、茶柱さんとは早めに待ち合わせをしたのですが、予想以上の大渋滞でした。いつもは景観に胸躍らせるベイブリッジもイライラしながら通過したのでした。結局、到着したのは試合開始とほぼ同時刻。トイレや食事もままならないうちに観戦に入ったのでした。したがって、一回の表はあちゃまらさんの教えていただいたものです。
巨人の先発はまたしても平良です。あちゃまらさんと同じく私も今日で平良を見るのは今シーズン3度目です。イースタン巨人のエースとして、週末に合わせているということと、私の観戦が基本土、日ということが重なる事でこの巡り合わせなのでしょう。平良なら悪い気はしません。かつては藤井とか門倉とかを毎週ファームの試合で見たいた事に比べれば、将来のG投の柱の成長を毎週確認することも楽しい事だと思います。
打線で注目は下位ながら北之園と青山といった育成の選手がスタメンで起用されている事です。守備に特化した選手が多い育成選手の中で北之園や青山は、打力を期待されて入団した選手です。最も厳しい立ち位置ながら、最も現在の巨人に欠けている部分を彼らは期待されているのです。
スタメン
巨人
(8)松本(4)藤村(3)和田恋(6)辻(9)北(2)実松(5)寺内(D)北之園(7)青山(P)平良
DeNA
(9)乙坂(4)内村(7)下園(D)宮崎(5)白根(3)西森(8)青柳(2)嶺井(6)百瀬(P)三浦
一回表
松本哲:初球レフトフライ
藤村:レフト前ヒット
和田恋:初球ショートフライ
辻の打席で和田恋が二盗死
辻:途中終了
一回表終了
一回裏
乙坂:カウント1-2からショートゴロ
内村:空振り三球三振(インロー変化球)
下園:初球センターフライ(高めストレート)
三者凡退、一回終了
平良は今日も上々の立ち上がりです!
二回表
辻:カウント2-2からセンター前ヒット(S、B、B、F、真ん中内より変化球)
北の打席で辻が二盗
北:フルカウントから見逃し三振(F、S、B、B、F、B、外角変化球)
実松:カウント1-2から当てただけのライト前先制タイムリーヒット!(B、S、S、外角変化球)、1対0
一死一塁:空振り三球三振(S、F、低め変化球)
北之園:ストレートの四球(B、B、B、外角ストレート)
青山:カウント1-2から空振り三振(S、Sw、F、B、アウトロー変化球)
二者残塁、二回表終了
辻、実松は共に当てただけの軽打のヒットです。
打席に向かう辻
二回裏
宮崎:カウント2-1からライト線二塁打(B、S、B、外角ストレート)
白根:カウント2-0からレフト前ヒット(B、B、真ん中ストレート)
無死一三塁
西森:カウント1-0から詰まりながらレフト前同点タイムリーヒット(B、外角変化球)、1対1
無死一二塁
青柳:カウント0-1からファーストエラー出塁 (F、和田が犠打の処理を誤る)
無死満塁
嶺井:カウント1-2から空振り三振(F、Sw、B、アウトロー変化球)
百瀬:カウント1-2から投強襲勝ち越しタイムリーヒット(B、F、F、外角ストレート)、1対2
一死満塁
乙坂:カウント0-1からレフトライナー(Sw、高めストレート)
内村:カウント0-1からファーストゴロ(F、外角ストレート)
三者残塁、二回終了
平良は失点しながらも落ち着いていたと思います。百瀬の強襲ヒットはもう少しで捕球できそうだった惜しいものです。
三回表
松本哲:セカンドゴロ
藤村:センターフライ
和田恋:カウント2-2からレフト線二塁打(B、121キロB、123キロS、121キロF、130キロF、高め98キロ)
辻:カウント1-2からライトライナー(118キロB、130キロS、122キロF、高め123キロ)
和田恋残塁、三回表終了
和田は高めに浮いた変化球を上体の突っ込みを我慢して上手く捉えました。
三回裏
下園:カウント0-1からセカンドゴロ(136キロS、内角136キロ)
宮崎:フルカウントからセンターフライ(B、132キロS、119キロB、135キロS、120キロF、139キロF、140キロF、140キロF、外角126キロ)
白根:カウント1-0からバットを折られる投ゴロ(121キロB、内角128キロ)
三者凡退、三回終了
平良は前の回のことが何も無かったかのような落ち着いた投球でした。
四回表
北:カウント1-0からセカンドゴロ(125キロB、インハイ127キロ)
実松:カウント2-2からセカンドゴロ(93キロF、86キロB、122キロB、120キロS、外角119キロ)
寺内:カウント1-1から投ゴロ(124キロS、129キロB、129キロS、外角130キロ)
三者凡退、四回終了
DeNAの先発三浦はベテランらしく人を喰ったような老獪な投球です。この制球力はさすがの一言!
四回裏
西森:カウント1-1からセカンドゴロ(129キロS、128キロB、内角135キロ)
青柳:カウント2-1からファーストゴロ(135キロS、119キロB、125キロB、外角126キロ)
嶺井:カウント2-2からセカンドゴロ(140キロS、141キロF、130キロB、126キロB、外角139キロ)
三者凡退、四回終了
平良は淡々と投げています。試合が落ち着いてきました。
五回表
北之園:カウント2-2から空振り三振(123キロS、119キロB、125キロSw、119キロB、インロー123キロ)
青山:初球捕ファールフライ(インハイ121キロ)
松本哲:カウント0-2からファーストゴロ(126キロS、97キロS、インハイ133キロ)
三者凡退、五回表終了
三浦の老獪な投球が続いています。ファームの選手を良く知っている嶺井のリードも上手い!
五回裏
百瀬:カウント1-1からセンター前ヒット(125キロS、125キロB、136キロB、高め142キロ)
乙坂:初球ライトフライ(外角134キロ)
内村:フルカウントから当てただけのレフト前ヒット(123キロS、140キロF、140キロB、138キロF、137キロF、135キロB、138キロF、125キロB、外角129キロ)→レフト青山が後逸し百瀬が生還
一死二塁
下園:初球センター前ヒット(高め140キロ)→本塁送球の間に下園はセカンドへ
一死二三塁
宮崎:カウント1-1からショートゴロ(139キロS、139キロB、内角135キロ)
サード内村が三本間で挟殺死
二死一三塁
白根:カウント2-2から空振り三振(139キロB、140キロS、140キロS、140キロB、低め140キロ)
二者残塁、五回終了
平良は打たれた2本のヒットがいずれも不運な当たりで追加点を許しました。内村のヒットは上手い外野手ならば後逸はおろか捕球もできたでしょうし、下園のヒットも正面過ぎたのか松本が目測を誤ってしまったようなものです。
六回表
藤村:初球右中間三塁打(高め121キロ)
和田恋:カウント1-1からショートゴロ(127キロS、119キロB、外角123キロ)→ゴロゴーでサードランナー藤村が生還、2対3
辻:カウント0-1からレフト前ヒット(98キロF、高め115キロ)
北:カウント0-2からセンターフライ(125キロF、126キロF、外角119キロ)
実松:カウント2-2から空振り三振(128キロS、118キロSw、124キロB、121キロF、121キロB、外角122キロ)
辻残塁、六回表終了
藤村のトップスピードはさすが!辻はまたも軽打で出塁!
六回裏
西森:カウント1-2から空振り三振(136キロS、133キロB、S、アウトロー137キロ)
青柳:カウント2-2からセカンドゴロ(136キロS、137キロB、135キロS、140キロB、外角127キロ)
嶺井:カウント2-2からセンター前ヒット(B、131キロB、133キロSw、139キロF、外角140キロ)
百瀬:カウント1-2から空振り三振(138キロS、140キロF、139キロB、アウトロー139キロ)
嶺井残塁、六回終了
平良は嶺井にヒットを許しましたが、引き続きテンポの良い投球が続けています。ただ要所要所でやや球が高い事が気がかり。
七回表、投手小杉
寺内:初球セカンド内野安打(高め143キロ)
北之園:カウント2-2からファースト犠打(138キロB、140キロF、136キロB、外角140キロ)
一死二塁
青山:初球詰まったセンター前ヒット(真ん中ストレート)
一死一二塁
松本哲:カウント0-1から投ゴロ(140キロS、低め123キロ)
二死一三塁
藤村の打席で暴投→寺内生還、3対3、巨人同点に追い付く!
藤村:フルカウントから空振り三振(126キロB、135キロB、135キロSw、128キロSw、141キロB、高め125キロ)
青山残塁、七回表終了
巨人が同点に追い付きました。青山はフルスイングして打球が外野の頭を越すような角度でしたが、実はどん詰まりでした。
打席に向かう青山
七回裏、投手小山
乙坂:カウント1-2からショート内野安打(132キロSw、146キロS、133キロB、外角133キロ)
内村:初球捕ゴロ犠打失敗(外角135キロ)
下園の打席で内村が二盗&暴投
一死三塁
下園:カウント2-1からセカンドゴロ(130キロB、133キロS、130キロB、外角131キロ)
二死三塁
宮崎:初球セカンドフライ(外角変化球)
内村残塁、七回終了
小山は前回見た3月3日よりかなり状態を上げてきている印象です。フォークのキレが素晴らしい!
マウンドの小山
八回表、投手平田、下園→レフト渡邊雄
和田恋:カウント2-0から右中間二塁打(147キロB、144キロB、外角146キロ)
辻:初球セカンドゴロ進塁打(内角145キロ)
一死三塁
北:カウント3-1から四球(130キロB、147キロB、145キロF、147キロB、外角147キロ)
一死一三塁
実松:カウント1-2から見逃し三振(129キロS、140キロSw、133キロB、アウトロー130キロ)
寺内の打席で和田恋が飛び出し三本間で挟殺死
寺内:フルカウントから途中終了(131キロSw、133キロSw、133キロB、144キロB、133キロB)
八回表終了
今日の和田は打つ方で目立っていますが、ミスでも目立っています。困りもの(=_=)
八回裏
白根:カウント1-2から空振り三振(144キロF、Sw、131キロF、147キロSw、146キロF、外角130キロ)
西森:カウント2-2から空振り三振(142キロF、139キロB、F、147キロF、135キロB、134キロF、150キロF、低め145キロ)
青柳:カウント1-2から空振り三振(143キロSw、148キロS、147キロB、外角143キロ)
三者凡退、八回終了
小山は気合い十分の投球で三者連続の空振り三振です!これは近々一軍に呼ばれる可能性大でしょう。
九回表、投手大原
寺内:カウント1-1から捕フライ(131キロB、135キロSw、外角120キロ)
加藤:カウント0-1からサードゴロ(129キロF、外角123キロ)
青山:カウント0-1から投ライナー(128キロS、真ん中128キロ)
三者凡退、九回表終了
青山は火の出るようなライナーでしたが、大原の好フィールディングに阻まれました。
九回裏
嶺井:カウント2-2から空振り三振(135キロB、142キロSw、123キロSw、129キロB、低め131キロ)
百瀬:フルカウントから見逃し三振(109キロB、132キロS、133キロB、139キロF、146キロB、真ん中内より131キロ)
乙坂:カウント1-1からセンターフライ(133キロB、108キロF、高め143キロ)
三者凡退、九回終了
小山はこの回配球をがらりと変えて好投です!
さぁ、今年初めての延長戦です。調子の良い藤村和田辻の上位打線で勝ち越しを決めて欲しい。
十回表
松本哲:カウント2-2から四球(118キロB、126キロS、117キロB、138キロB、インハイ137キロ)
藤村:初球投犠打(外角134キロ)
一死二塁
和田恋:カウント3-1からセカンドフライ(124キロB、125キロSw、137キロB、126キロB、外角123キロ)
辻:カウント0-2からセカンドゴロ(125キロS、128キロSw、低め128キロ)
松本哲残塁、十回表終了
チャンスに強い和田だったので期待しましたが、カウント3-1から難しい球に手を出してしまいました。
十回裏、投手メンドーサ
内村:カウント2-1から捕ゴロ(112キロB、142キロF、146キロB、外角145キロ、セーフティバント失敗)
渡邊雄:カウント1-2からセカンドゴロ(147キロF、117キロB、118キロS、146キロF、117キロF、アウトハイ139キロ)
宮崎:カウント1-1からサードゴロ(145キロB、107キロS、外角137キロ、寺内のファインプレー!)
三者凡退、十回終了
メンドーサはあっさりと三者凡退で討ち取りました。110キロ前後の縦の変化の球が凄いキレ!
十一回、投手久保裕
北:カウント1-2から空振り三振(130キロB、128キロS、140キロF、内角88キロ)
実松:初球ライト前ヒット(高め105キロ)→代走高橋洸
寺内:カウント2-2からレフト前ヒット(127キロS、120キロB、128キロS、129キロB、真ん中131キロ)
一死一二塁
加藤の打席でバッテリーエラー
一死二三塁
加藤:カウント3-1から四球(136キロB、130キロB、139キロS、134キロB、アウトハイ140キロ)
一死満塁
青山:空振り三球三振(127キロSw、128キロF、アウトロー126キロ)
松本哲:カウント0-2からライトフライ(133キロF、126キロS、高め130キロ)
三者残塁、十一回終了
絶好の勝ち越しのチャンスだったのですが、久保のフォーク攻めにやられました。このフォークは分かっていてもなかなか攻略は難しい。
十一回裏、投手香月、レフト高橋洸
白根:カウント1-1からレフトオーバー二塁打(133キロS、132キロB、真ん中131キロ)
西森:初球投犠打(低め127キロ)
一死三塁
青柳:カウント0-1からセンター前サヨナラタイムリーヒット(135キロS、外角137キロ)
試合終了、3対4でDeNAの勝利
勝ち投手久保裕、負け投手香月
チャンスの後にはピンチがあるものです。香月はベテランらしからぬ投球で、制球が甘過ぎました。
勝利のDeNAナイン
さて、試合の総括ですが、サヨナラ負けだったとはいえ投手にしても野手にしても収穫の大きい試合だったと思います。これから一軍の戦力になるであろう投手の好投と、将来を担う若手野手たちが結果を出しました。ただ、試合に負けたということは、得点の取り方が下手だったということと、失点の仕方が悪かったということです。
まず投手の方ですが、先発の平良は六回を投げて失点3という結果でした。これは五回を投げて1失点だった3月5日の試合や、完投して1失点だった3月12日の試合に比べれば、結果は出ませんでした。時折球が高く浮く事があり、それを痛打されてしまった感じです。しかし、この中には打ち取ったものの、結果としてヒットになった不運な当りもありました。また、和田の判断ミスによる出塁や、青山の後逸による失点、さらに名手松本の目測ミスと思しきヒットもありました。したがって8安打のうち、まともに打たれたのは4安打程度だったのです。一時は無死満塁まであったのですから、この失点3は及第点だったと思います。おそらくこれで一軍昇格へのカウントダウンに入ったと思います。一軍のローテーション投手の不調があれば、すぐに入れ替えで引き揚げられると思います。とは言え、何度も言っていますが、平良はこれといった必殺球が無いのが問題。一軍のバッターに粘られたらどうするのだろう・・スタミナも課題だし。どこまで行っても心配は尽きません。
今シーズンの巨人にとって、この試合最大の収穫だったのは、小山の好投だったと思います。前回登板の教育リーグ初戦の3月3日はヒドいピッチングで、これは調整が相当遅れていると思わせるものでした。しかし、この日の投球は球威、キレともに素晴らしいものがありました。三回を投げ乙坂の内野安打1本のみ。途中5者連続の奪三振があり、MAXも150キロに達しました。凄みすら感じる投球だったと思います。ただ、小山は平良と違い、フォークという必殺球があり、“はまる”と凄い投球をするものの、少し“ズレる”と困った投球をしてしまう恐れがあります。年齢は小山の方がずっと上ですが、まとまりという点では平良の方がずっと上で、小山の方が荒削りで未だ原石の魅力がある感じです。小山は例の笠原氏と仲が良かった事もあり、もしかしたら賭博事件に関与しているという心配がありました。しかし、こうして登板して来たということは、疑いは晴れたと受け止めるしかありません。やや引っかかった思いはあるものの、これは今後の巨人に大きな戦力が戻って来たと言ってもいいでしょう。
メンドーサも前に見た時同様の素晴らしい投球をしていました。この投手の武器はストレートと110キロ前後の大きな変化球ですが、この2つだけでも精度さえ高ければ勝負できる投手だと思っていました。しかし、一軍に昇格したと思ったら、あっという間に二軍に戻ってきてしまった。これはまとまりのない、思うような投球が上で出来なかったからでしょう。1球1球は素晴らしいものの、それをどう配球して行くかが問題です。投手とは「対打者」と、どうやって駆け引きするかを問題にしている人たちですが、それに対し「対自分」で自らをどうやって制御するかをで投球が決まってしまうような人は、ただの「投げ屋」です。メンドーサにはクルーンのようになって欲しくない。
打者は期待の和田恋と辻が揃ってマルチヒットと結果を出しました。前にも書きましたが、この二人に必要なのは首脳陣やファンに対するインパクトです。自分のストロングポイントを絶えずアピールして行かないといけない。辻は内野ならどこでも守れるという1つの武器を持っている。しかし、和田は守備や走塁ではなんらポイント稼げない非常に厳しい立場の選手です。田中大二郎がそうであったように、和田はよっぽど打でアピールして行かない限り、厳しい現実が待っていると思います。この試合で和田は二本のツーベースを放ちました。身体がまた今年も大きくなり、安定感が増しています。開き気味に打つタイプなので、以前なら考えられなかった腕をたたんで打つ技も、最近は見せています。プロとしての身体も出来、技術も徐々に向上していることは間違いないと思います。後は結果を積み重ねる事だと思います。その上で守備や走塁は最低限のことをしなくてはいけない。和田は二回に無死一二塁から犠打の判断を誤り平良の足を引っ張ったり、八回に勝ち越しの絶好のチャンスで飛び出して走塁死をしたりしています。これでは二本の二塁打よりもミスの方が目立ってしまう。
辻は三浦から二本のヒットを放ちましたが、いずれも打ったのは変化球です。タイミングの取り方は年々向上していると思います。今後の課題はストレートに負けないスイングスピードです。それと大原という左投手に翻弄され、腰砕けのスイングをしていましたが、いくら苦手でも無様な空振りだけはして欲しくない。まるで球が見えていないように受け止められてしまう。清水さんは現役時代あれほど凄いバッターだったにもかかわらず、時の監督の長嶋さんから「サウスポー相手だとタコ踊りをする」と酷評され、出場が限られました。原さんが橋本よりも立岡を評価していた点も、打ち取られ方が良いと思われていたからではないかと思います。つまり、対投手的にも、対ベンチ的にも、相手から手も足も出ないと思われるようなスイングや打撃をしてはいけないということです。
やや巨人では出番を失いつつある藤村ですが、2安打と気を吐きました。六回には三浦から鋭いライナーの三塁打を放ちましたが、トップスピードに乗ってからの走塁は目を見張るばかり。一向に輝きを失っていません。総合力でのレギュラーの道はやや厳しくなって来ましたが、コマとしての一芸から一軍の戦力やレギュラーを目指す道だってある。なんとか活路を見つけて欲しいと思います。好きな選手だけにエールを送りたい気持ちは一入です。
北之園と青山の育成二人がスタメンに抜擢されましたが、北之園は四球と犠打と三振が1つずつの1打数ノーヒット、青山は5打数1安打1打点という結果でした。北之園はなんだかアピールする間もなく交代してしまった感じですが、青山は放った1安打が同点タイムリーとなり抜擢に応えました。そのヒットというのはフルスイングで、打った瞬間、外野の頭を越すのではないかという角度のものでした。しかし、意外にも打球はどん詰まりでみるみる失速し外野の手前で弾んだのでした。スイングの鋭さに騙されて、外野が一瞬目測を誤ったことがヒットに繋がったのだと思います。このように運の良いヒットだったのですがヒットはヒットです。今までケガなどもあり出遅れてきましたが、今後大いにアピールのチャンスはあると思います。育成選手の突き上げがないと支配下の若手選手が安穏としてしまいます。その意味でも青山たちには期待したいと思います。
さて、次は30日の西武戦を予定。次回も乞うご期待!
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