黒星デビューとなったD1位ルーキー桜井のホロ苦プロ初登板の記録

  • 舎人
    2016年03月30日 22:08 visibility778

開幕から四連勝と勢いに乗っていた巨人ですが、今日はドラフト1位ルーキーの桜井がプロ初登板を果たしました。結果は残念ながら五回途中でノックアウトとなり、桜井のプロ初登板は黒星となってしまいました。しかし、随所に持ち味とプロとしてやっていける可能性を見せ、今後へつながる投球をすることができたと思います。



平成28年3月30日(水) セントラルリーグ DeNA対巨人(横浜スタジアム)

桜井全投球記録



一回裏、投手桜井

白崎:カウント2-2から空振り三振(142キロB、143キロF、118キロS、143キロB、アウトロー126キロ)

荒波:カウント0-1からショートゴロ(126キロS、インハイ144キロ)

ロペス:フルカウントから四球(135キロB、119キロSw、145キロB、144キロB、143キロF、ワンバウンド127キロ)

筒香:カウント1-1からセンター前ヒット(120キロB、123キロS、低め125キロ)

二死一二塁

ロマック:フルカウントから空振り三振(118キロB、119キロSw、144キロB、143キロF、141キロF、141キロF、119キロB、アウトロー121キロスライダー)

二者残塁、一回終了



二回裏

倉本:初球ファーストゴロ(低め119キロ)

柴田:カウント1-2からセカンドハーフライナー(139キロS、141キロB、142キロF、真ん中124キロ)

戸柱:カウント0-1からレフト前ヒット(142キロS、高め138キロ)

モスコーソ:カウント1-2から見逃し三振(140キロS、116キロB、Sw、外角141キロ)

戸柱残塁、二回終了



三回裏

白崎:カウント3-1からレフト前ヒット(120キロB、B、117キロB、137キロS、真ん中137キロ)

荒波:カウント1-2からショートゴロ(137キロS、124キロF、140キロB、外角137キロ)→ランナー入れ替わる

一死一塁

ロペス:初球ショートゴロ併殺打(高め145キロ)

三回終了



四回裏

筒香:フルカウントから空振り三振(140キロS、101キロB、120キロB、141キロS、B、外角118キロ)

ロマック:カウント0-1からサードゴロ(S、外角106キロ)

倉本:カウント2-2からサード内野安打(139キロS、117キロF、127キロB、124キロF、143キロB、内角124キロ)

柴田:カウント0-1からサードゴロ(141キロF、外角123キロ)

倉本残塁、四回終了


五回裏
戸柱:フルカウントから空振り三振(140キロB、119キロS、142キロS、138キロF、107キロB、116キロF、118キロB、インロー126キロ)
モスコーソ:初球バットを折りながらショート内野安打(内角ストレート)
白崎:カウント2-0からライトオーバー二塁打(139キロB、118キロB、外角139キロ)
一死二三塁
荒波:初球ライトオーバータイムリーヒット(外角111キロ)、2対3
ロペス:初球サード内野安打(アウトロー139キロ、村田の送球が高い)
一死一二塁
筒香:カウント2-1からレフト前ポテンヒット(B、135キロS、141キロB、外角123キロ)
一死満塁
ロマック:カウント1-2から左手甲付近に押し出し死球(S、120キロS、117キロB、115キロ)、3対3
投手交代桜井→戸根


桜井俊貴プロ初登板結果 負け投手
四回1/3 球数83球 打者23人 被安打9 与四球1 与死球1 奪三振5 失点/自責点4 MAX145キロ(2度) ストレートの平均球速142~143キロ


降板後の桜井のコメントは「緊張もしなかったし、調子は良かった」と話していましたが、どう考えても投球からは力みが見え、球がばらついていたと思います。球威はまずまずで、ストレートのほとんどは140キロを超えましたが、どうも球筋はシュート回転しており、球速表示ほどの威力は無いように感じます。また、多彩な変化球を組み合わせながら打者を翻弄して行くのが桜井の持ち味だと思いますが、今日は変化球の割合が多すぎて、打者に狙われていた感がありました。


ただ、失点に関しては、不運な当たりや味方に足を引っ張られた場面が多く、そのマイナス面を差し引いてあげて欲しいと思います。まず三回にその予兆めいたプレーがありました。失点にこそなりませんでしたが、荒波のショートゴロを坂本が握り損ねて併殺を取れなかったのです。それでも味方は昨日までの勢いのまま3点リードします。しかし、五回一死からモスコーソのバットを折り打ち取ったはずの当たりがレフト前に落ちたことで潮目が変わります。続く白崎のライト右への当たりを長野がダイビングをするものの一歩届かず二塁打にしてしまいます。一死二三塁にして荒波にタイムリーを打たれるのですが、これも普通に守っていれば失点は1で済んだものをライトの長野がもたつきセカンドランナーの白崎まで生還させてしまいます。さらに一死一塁からロペスの当たりそこないの当たりを村田が何を焦ったかとんでもない高い送球で出塁を許します。さらに筒香の何でもないレフトフライが風に流されたのか大田が捕球できません。この回だけで少なくとも味方に3つのミスが飛び出したのです。一死満塁の場面で桜井は、ロマックを強気に攻め追い込んだものの、決め球のスプリットが抜け、押し出しの死球を与えてしまったのでした。ここで降板。なんだかあっと言う間の降板劇だったように思います。




野球というスポーツはいかに‘流れ’を掴むかで勝敗が決するものだと思います。しかし、この五回一死からの出来事は、なんだかその‘流れ’を巨人ナインみんなが揃って敵のDeNAに渡してしまったように見えました。こういった場面ではベテランがチームを落ち着かせなくてはいけません。ましてやルーキーがプロ初登板をしているのです。小林もまだ若いですし、坂本や村田が助けてあげて欲しかった。仮に阿部やカトケン、実松が守っていたらこんなにバタバタしなかったような気がします。小林は頑張っていますが、桜井が登板する時だけはベテラン捕手と組ませてあげたらどうか。昨年は高木隼人の時に相川や阿部と組ませたり、田口の時に実松を組ませたりして、それぞれ結果が出たのです。


ともあれ桜井のプロ生活はスタートしたばかり。今日の悔しさを次回以降の登板の糧にして欲しいと思います。ハイパールーキーと呼ばれ、新人ながら20勝を挙げた上原浩治もプロ初登板は黒星だったのです!

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