平成28年9月25日(日) イースタンリーグ最終戦 巨人対ロッテ(ジャイアンツ球場) D1ルーキー桜井のイースタン初登板初勝利!しかし、内容はイマイチ・・
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舎人
2016年09月26日 02:51 visibility1161
今日はジャイアンツ球場からです。私が行った横須賀の翌日から三試合連続で中止になりました。秋の長雨です。今年は代替試合がないということで、今日が公式戦の最終戦になるようです。今日はすっきりとした秋晴れではありませんが、高曇りで雨の心配はまずないでしょう。最終戦らしいナイスゲームを期待したいと思います。
この試合で出場が最後になる選手が何人かいると思います。終わりが無いと次の始まりが無いのですから、感傷には浸れません。しかし、ファームの目撃者として、しっかりと彼らの戦い様を目に焼き付けておきたいと思います。
ロッテ
(6)平沢(D)高濱(4)ナバーロ(9)肘井(3)青松(5)香月一(7)寺嶋(8)大木(2)江村(P)チェン
巨人
(7)重信(8)松本哲(D)相川(5)岡本(9)北(3)坂口(4)中井(2)加藤(6)山本(P)平良
一回表
平沢:初球ファーストゴロ(内角138キロ)
高濱:フルカウントからセンター前ヒット(140キロS、130キロB、115キロF、130キロF、137キロB、119キロF、127キロF、141キロB、真ん中内より138キロ)
ナバーロ:初球セカンドゴロ併殺打(内角134キロ)
一回表終了
先発の平良はまずまずの立ち上がり。内角を突くことができています。
一回裏
重信:初球ショート内野安打(内角132キロ)
松本の打席で重信が牽制に誘い出されセカンドタッチアウト
松本哲:カウント2-2から三遊間レフト前ヒット(140キロS、139キロS、137キロB、140キロB、外角129キロ)
相川:カウント2-0からライト前ヒット (124キロB、135キロB、内角135キロ)
岡本:フルカウントから四球(130キロB、134キロB、130キロS、135キロB、135キロB、126キロF、内角136キロ)
北:カウント2-2から空振り三振(101キロB、B、120キロS、132キロF、内角138キロ)
二者残塁、一回終了
重信のヒットはバットの根っこで打った打球が変な回転のゴロになりロッテの平沢の手に付かなかったラッキーなものです。
二回表
肘井:カウント1-0からレフト前ヒット(131キロB、外角127キロ)
青松:カウント1-1からサードゴロ(B、123キロS、外角126キロ)
香月一:カウント2-2からレフト前ヒット(114キロS、141キロB、117キロB、134キロB、真ん中140キロ)
寺嶋:ストレートの四球(123キロB、126キロB、134キロB、外角135キロ)
大木:カウント2-2からショートゴロ(116キロS、130キロS、140キロB、128キロF、136キロB、外角130キロ)
二者残塁、二回表終了
平良の良さの1つはテンポの良さにあると思いますが、単調になると合わせられてしまいます。
二回裏
坂口:カウント1-1から右中間二塁打(114キロS、130キロB、高め111キロ)
中井:カウント2-1からセカンドゴロ進塁打(B、B、S、外角140キロ)
一死三塁
加藤:カウント1-2から空振り三振(131キロS、130キロS、138キロB、低め129キロ)
山本:カウント2-1からショート先制タイムリー内野安打(136キロS、133キロB、138キロB、外角128キロ)、1対0
重信の打席の初球山本が二盗死
重信:カウント0-1から途中終了(140キロS)
二回終了
山本の先制タイムリーヒットはショートの平沢が山本の足を気にしてか送球が逸れたものです。
三回表
江村:フルカウントからライトフライ(132キロB、S、136キロS、127キロB、F、129キロB、外角127キロ)
平沢:カウント2-1からファーストゴロ(117キロS、130キロB、132キロB、126キロS、外角136キロ)
高濱:カウント1-2からセンター前ヒット(136キロS、140キロB、139キロF、真ん中内より136キロ)
ナバーロ:カウント2-2からショートゴロ(123キロB、126キロB、124キロS、123キロF、外角122キロ)
高濱残塁、三回表終了
なかなか三者凡退は難しい。平良は高濱を苦手にしているのかもしれません。こういった左バッター対策も平良の今後の課題でしょう。
三回裏、投手関谷
重信:初球ショートライナー(高め137キロ)
松本哲:カウント1-1からレフトファールフライ(139キロS、139キロB、外角124キロ)
相川:カウント0-1からライトフライ(139キロS、外角126キロ)
三者凡退、三回終了
先発のチェンが早くも交代、巨人の投手も長谷川に代わるようです。これだけ雨が続くと投げさせたい投手が詰まっているのでしょうね。
四回表、投手長谷川、加藤→捕手宇佐見
肘井:カウント2-2からショート内野安打(105キロS、130キロF、120キロB、123キロF、122キロB、低め136キロ)
青松:カウント0-1からレフト線二塁打(113キロSw、真ん中103キロ)
香月一:カウント1-0からセカンドゴロ(131キロB、高め131キロ)
寺嶋:フルカウントから空振り三振(119キロB、132キロF、133キロF、134キロB、118キロF、123キロB、外角122キロ)
大木:初球センター前同点タイムリーヒット(真ん中133キロ)、1対1
二死一三塁
江村:初球捕ゴロ(外角106キロ)
二者残塁、四回表終了
長谷川は青松に不用意なカーブを痛打されピンチを広げました。もう少し配球を工夫すべきです。
四回裏
岡本:空振り三球三振(122キロS、111キロSw、外角125キロ)
北:カウント1-2から空振り三振(125キロB、125キロS、137キロF、140キロF、外角140キロ)
坂口:カウント2-1からショートゴロ(114キロB、129キロSw、140キロB、外角128キロ)
三者凡退、四回終了
関谷という投手はなかなかテンポの良い投手ですね。敵ながら小気味良い。
五回表、投手公文
平沢:カウント1-2から空振り三振(129キロS、130キロS、131キロB、130キロF、146キロF、外角145キロ)
高濱:カウント1-0からショートゴロ(146キロB、内角142キロ)
ナバーロ:フルカウントから四球(142キロB、146キロB、145キロF、146キロS、145キロB、インロー129キロ)
肘井:カウント1-1からセンター前ヒット(142キロB、144キロF、真ん中143キロ)
二死一二塁
青松:カウント2-2から空振り三振(132キロF、133キロSw、132キロF、141キロB、145キロF、131キロB、低め133キロ)
二者残塁、五回表終了
公文はプレート板を一塁側から極端なほどクロスステップして投げてくるため、左バッターに対してはかなり威力ある投球ができると思います。課題は右バッターに対してですね。
五回裏、投手イデウン
中井:カウント1-1から投ゴロ(145キロB、112キロF、真ん中143キロ)
宇佐見:カウント0-1からセカンドゴロ(138キロS、外角150キロ)
山本:カウント1-1からセンターフライ(14キロS、149キロB、高め124キロ)
三者凡退、五回終了
ロッテの退団が決まっているイデウンは球威がありなかなか重そうな球を投げ込んでいます。徴兵などもあり、これからどうするのか分かりませんが将来性はありそうですね。
六回表、投手桜井、中井→セカンド辻
香月一:カウント0-1からセンター前ヒット(145キロF、アウトハイ110キロ)
寺嶋:フルカウントから投ゴロ進塁打(120キロB、143キロS、142キロB、133キロB、131キロF、外角144キロ)
一死二塁
大木:初球レフトフライ(内角144キロ)
吉田:フルカウントから四球(106キロB、144キロB、144キロF、145キロSw、144キロF、128キロB、内角141キロ)
二死一二塁
平沢:カウント3-1からレフトフライ(129キロB、143キロB、142キロS、110キロB、内角144キロ)
二者残塁、六回表終了
桜井はこの登板がイースタン初登板だったようです。しかし、テンポが悪く変化球は浮き、かなり厳しい投球でした。球威があるのがやや救い。
六回裏
重信:カウント2-2からライト前ヒット(B、144キロB、141キロS、140キロF、内角129キロ)
松本哲の初球重信が二盗
無死二塁
松本哲:カウント0-2からレフト前勝ち越しタイムリーヒット!(140キロSw、126キロS、真ん中内より148キロ)→代走高橋洸、2対1
代打アンダーソン:カウント0-1からレフトフライ(129キロSw、145キロ)
岡本:カウント3-1から四球(140キロF、128キロB、128キロB、127キロB、外角126キロ)
一死一二塁
北:初球レフト前タイムリーヒット!(真ん中145キロ)、3対1
一死一二塁
坂口:カウント1-2から見逃し三振(147キロSw、147キロS、127キロB、低め132キロ)
辻:カウント1-2からセンター前タイムリーヒット!(B、132キロS、135キロF、135キロF、低め121キロ)、4対1
二死一三塁
宇佐見:フルカウントから四球(132キロB、139キロF、147キロB、132キロS、134キロB、高め131キロ)
二死満塁
山本:カウント1-1からレフト前タイムリーヒット!(148キロF、148キロB、真ん中126キロ)、5対1
投手イデウン→宮崎
二死満塁
重信:カウント0-1からセカンドゴロ(130キロS、外角129キロ)
三者残塁、六回表終了
この回打者一巡の攻撃で巨人が勝ち越しました。球威もキレもあるイデウンでしたが、狭いストライクゾーンで勝負していた感じです。
七回表、投手江柄子、センター高橋洸
高濱:初球ライトライナー(真ん中126キロ)
ナバーロ:カウント2-2からレフトフライ(141キロF、141キロS、135キロF、142キロB、136キロB、137キロF、外角112キロ)
肘井:フルカウントから四球(130キロF、137キロB、111キロB、128キロB、142キロF、139キロF、内角139キロ)
青松:カウント2-2からレフト前ヒット(141キロS、139キロB、133キロB、139キロS、真ん中低め137キロ)
二死一二塁
香月一:カウント0-2からセカンドゴロ(130キロF、127キロSw、内角138キロ)
二者残塁、七回表終了
江柄子は余裕を感じる投球ながら、余裕をかまし過ぎて二死からの四球は困りもの。
七回裏、投手香月良
高橋洸:初球セカンドゴロ(外角92キロ)
アンダーソン:カウント1-0からサードゴロ(127キロS、118キロB、内角137キロ)
岡本:カウント1-2から空振り三振(135キロS、138キロB、137キロF、低め116キロ)
三者凡退、七回終了
今日の岡本はあっさりし過ぎですね。粘りがない(=_=)
八回表、投手香月
代打脇本:カウント1-1からショートゴロ(132キロB、130キロF、内角133キロ)
大木:カウント1-1からショートゴロ(133キロF、134キロB、低め136キロ、山本逆シングルから送球のナイスプレー!)
吉田:フルカウントからセンターフライ(126キロS、124キロF、133キロB、133キロB、133キロB、低め133キロ)
三者凡退、八回終了
香月は大人の投球で三者凡退です。それにしても今日は両軍香月姓の選手が多く出ている。香月祭りですね。
本日の入場者数3292名(今シーズン最多)
八回裏、投手西野
北:カウント2-1からセカンドゴロ(141キロS、143キロB、125キロB、外角126キロ)
坂口:カウント1-2からサードゴロ(143キロB、144キロF、144キロF、142キロF、外角138キロ)
辻:カウント1-0からセカンドゴロ(114キロB、真ん中内より143キロ)
三者凡退、八回終了
やや淡泊かな。
九回表、投手戸根
平沢:カウント3-1から四球(143キロB、120キロB、144キロF、145キロB、内角141キロ)
高濱:カウント1-2からセカンドゴロ進塁打(111キロB、141キロS、141キロS、低め116キロ)
一死二塁
ナバーロ:フルカウントから四球(144キロS、140キロB、116キロB、144キロF、143キロF、118キロB、低め112キロ)
一死一二塁
肘井:カウント1-2から見逃し三振(143キロB、112キロSw、140キロF、143キロF、内角119キロ)
青松:初球ショートゴロ(真ん中144キロ)
二者残塁、試合終了、5対1で巨人の勝利!
勝ち投手桜井、負け投手イデウン
最後は戸根がバタバタした投球をしながらもなんとか抑え試合終了です。公文に比べればかなり見劣りする投球でした。太り過ぎで体にキレが無く上体だけで投げている感じでした。
試合後にイースタン優勝ということで斎藤監督の胴上げが行われました。斎藤さんが選手たちに「重いぞ重いぞ!」と言いながらも11度宙に舞いました。
胴上げの後は斎藤監督のあいさつがありました。開幕の時のあいさつは、緊張のため言葉が詰まってしまっていましたが、今回は堂々と淀むこと無く話していました。すると、選手代表として岡本が指名されたのです。こちらはややたどたどしい感じでしたが、愛嬌があって球場全体が和んだ感じです。かくして今シーズンのイースタン巨人の戦いは終わったのでした。
さて、試合の補足ですが、桜井についてです。意外なことにこの日の登板がイースタン初登板ということでした。3月30日に一軍ではプロ初登板初先発を果たしているのですが、これはオープン戦から一軍に帯同して、二軍を経ずにいきなり一軍で投げてしまったからです。この試合では五回途中まで投げ、自責点4の負け投手になってしまいました。とは言え、途中まではまずまずの投球を披露しており、今後が楽しみだと思わせる内容だったのです。しかし、この登板の直後、桜井は右ヒジを痛めて離脱します。立命館大時代は故障らしい故障はしたことの無かった桜井でした。この時の一報も「ただの右ヒジの張り」ということでした。ところが、故障は意外に重く、約1か月半のノースロー状態を余儀なくされ、実戦に復帰したのはさらに2か月後の7月の半ば過ぎだったのです。三軍からの復帰でした。しかし、なかなか思ったような投球ができないままの再スタートのようでした。なにしろ毎試合のように失点を重ねています。大学時代の通算の防御率が1.10という極めて実戦的で、試合を作ることに長けたタイプの投手だったのが、毎試合のように打ち込まれて降板している。8月の末の東大との交流戦ではエラーも絡んだとはいえ、なんと7失点!(自責点は4)本人は試合後に「試合感が戻っていない」とコメントしていますが、これは試合感とか、ケガの影響とかいう問題なのか?そもそも根本からダメな投手になってしまったのではないか?ドラフト1位で入団したというのに、この体たらくは無いだろうと、不満を通り越して心配になるほどでした。
右ヒジの故障から復帰してからの桜井の登板
7月16日 対BCL富山(先発)2回、2安打 0三振 2四死球 1失点
7月23日 対ソフトバンク(先発)3回、1安打 2三振 0四死球 0失点
8月03日 対BCL福島(先発)4回、5安打 4三振 3四死球 3失点
8月11日 対BCL新潟(先発)5回2/3、6安打 2三振 2四死球 4失点
8月18日 対BCL福島(先発)6回、8安打 6三振 1四死球 4失点
8月25日 対東京大学(先発)6回、11安打 9三振 2四死球 7失点
9月04日 対日立(リリーフ)1回、0安打 2三振 0四死球 0失点
9月11日 対トヨタ(リリーフ)1回、2安打 0三振 0四死球 1失点
9月14日 対台湾代表(リリーフ)1回、0安打 2三振 1四死球 0失点
9月25日 対ロッテ(リリーフ)1回、1安打 0三振 1四死球 0失点
今日の桜井は六回から登板し1イニングを投げたのですが、球威は145キロを記録し、まずまずの威力を感じました。しかし、変化球の精度があまりにも悪い!21球中、変化球は8球でしたが、この中で制御されていたものはわずか2球程度ではなかったかと思います。浮いたり引っかかったり。ほとんどストレートの威力だけで抑えてしまったかのような投球でした。こんなやっつけ仕事のような投球をする投手ではなかったはず。故障慣れしていないということで、そこからの復帰の方法が分からずに暗中模索の最中のように感じます。しかし、「完全にぶっ壊れてしまったのではないか?」という一番の懸念は払拭できました。本当にダメになっていたら、ストレートだけで抑えることすら難しかったでしょう。私は何人も本当にぶっ壊れてしまった投手の最後を見て来ましたが、桜井からはそんな悲壮感は感じなかった。ただ本人が話していたように、感覚が掴めないでいる焦りのようなものを感じる投球だったのです。この感覚さえ戻れば、ドラフトで評価を上げた昨年秋のような投球ができるようになる気がします。巨人のドラフトで1位指名を受けてルーキー時に1勝も上げられなかった投手は、そのまま消えて行くジンクスがあるようですが、桜井にはそのジンクスをなんとか打ち破って欲しいと思います。
この試合の動画はむぎゅうさんが色々と作ってくれています。混んでいて三脚が使えなかったのですが、私も坂口の二塁打を1つだけ作りました。右に押っつけた見事な打撃です。
坂口真規 右中間二塁打!2016-09-25 ←New
むぎゅうさんのチャンネル
今年のイースタン巨人の試合はこれで終わりですが、巨人のファームチームとしては、交流戦がもうしばらくあります。私は今度の水曜日の台湾との交流戦に行く予定なので、そこがレポ屋として今年最後の活動になると思います。色々と見ておかなくてはいけないものばかりです。オフのためにしっかりと確かめておこう。では、次回も乞うご期待!
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