平成28年9月28日(水)交流戦 巨人対台湾U23代表候補(ジャイアンツ球場)ノーヒットノーランリレーの中でひっそりと行われた2年目左腕田中大輝のプロ初登板!

  • 舎人
    2016年10月02日 07:21 visibility1172

























試合開始を少し過ぎてしまいましたが、今日は台湾選抜との交流戦を見に来ました。こういった外国のチームとの対戦はなかなか経験がないので新鮮ですね。この試合の観戦が私にとって巨人のファームチームを見る今年最後の試合になると思います。しかし天気が心配!パラパラ来ています。最後まで持ってくれよ。

巨人
(9)北(8)松本哲(7)大田(5)岡本(D)アンダーソン(4)辻(3)坂口(2)宇佐見(6)山本(P)長谷川
後攻
台湾U23
(8)黃敬瑋(D)陳重廷(3)盧昱文(5)陳毅宏(9)陳重羽(6)張皓緯(2)高宇杰(4)呉柏毅(7)江柏豪(P)施子謙

一回表
北:凡退
松本哲:四球
大田:凡退
二死二塁
岡本:カウント1-0からファーストフライ(141キロB、低め141キロ)
松本哲残塁、一回終了

一回裏
黄:初球ライトフライ(高め104キロ)
陳重廷:カウント1-1からセカンドゴロ(134キロS、127キロB、外角118キロ)
廬:カウント2-0からサードゴロ(134キロB、114キロB、外角133キロ)
三者凡退、一回終了

二回表
アンダーソン:カウント2-0からショートゴロ(141キロB、138キロB、高め141キロ)
辻:フルカウントから四球(119キロS、120キロB、128キロB、142キロSw、145キロF、135キロB、低め142キロ)
坂口:カウント0-1からショートゴロ併殺打(118キロSw、外角142キロ)
二回表終了


























二回裏
陳毅宏:カウント1-2から見逃し三振(130キロS、130キロB、F、外角133キロ)
陳重羽:カウント2-1からサードゴロ(128キロB、133キロS、106キロB、外角134キロ)
張:カウント1-2から見逃し三振(124キロS、133キロB、122キロF、内角121キロ)
三者凡退、二回終了

今日のストライクゾーンは広い気がしますね。

三回表
宇佐見:カウント1-0から当たり損ないのファーストゴロ(118キロB、内角138キロ)
山本:カウント1-1からレフト前ヒット(125キロB、140キロF、真ん中122キロ)
北:初球ショートゴロ(真ん中121キロ)→ランナー入れ替わる→代走和田恋
松本の打席で和田が牽制死
松本哲:カウント3-1から途中終了(141キロB、138キロB、140キロS、141キロB)
三回表終了

和田はなんと集中力を欠いたプレーでしょう。相手の牽制は大して上手くない!

三回裏、投手西村、レフト和田恋、ライト大田
高:初球サードゴロ(外角143キロ)
呉:カウント0-1からショートゴロ(145キロF、外角145キロ)
江:カウント0-1からショートゴロ(146キロS、真ん中145キロ)
三者凡退、三回終了

西村が僅か5球でスリーアウトを奪いました。全てストレートです。

四回表
松本哲:初球レフトファールフライ(高め140キロ)
大田:カウント0-2からショートゴロ(142キロF、126キロS、外角126キロ)
岡本:空振り三球三振(122キロF、122キロS、外角128キロ)
三者凡退、四回表終了

台湾の先発施子謙という投手は縦のスライダーが秀逸ですね。

四回表、投手江柄子
黄:カウント1-1からショートゴロ(137キロB、124キロF、外角143キロ)
陳重廷:カウント1-0からセカンドゴロ(141キロB、外角141キロ)
廬:カウント2-1からファーストゴロ(109キロS、128キロB、142キロB、外角127キロ)
三者凡退、四回終了

今日はストライクゾーンが広いせいか、やたら淡々と試合が進んでいる感じです。


























五回表
アンダーソン:カウント3-1からセカンドゴロ(140キロB、120キロS、142キロB、121キロB、外角141キロ)
辻:カウント1-2からセカンド内野安打(121キロB、123キロSw、133キロSw、外角129キロ)
坂口の打席でバッテリーエラー
一死二塁
坂口:カウント1-1からレフトライナー(135キロSw、125キロB、真ん中118キロ)
宇佐見:カウント1-2からスイングを取られ空振り三振(135キロS、119キロS、137キロB、118キロF、高め139キロ)
辻残塁、五回終了

辻のヒットはコースヒットです。当たりが良くなかったものの緩いゴロでセンターに抜けそうなものでした。

五回裏、投手乾、坂口→ファースト中井
陳毅宏:カウント1-0からライトフライ(142キロB、高め140キロ、大田背走してキャッチのナイスプレー!)
陳重羽:フルカウントから四球(128キロSw、135キロB、130キロB、142キロF、128キロB、インハイ144キロ)
張:カウント1-1からファーストライナー併殺(143キロF、137キロB、高め138キロ、中井ジャンプ好捕のナイスプレー!)
五回終了

この回初めて台湾にランナーを許しましたが、二つのナイスプレーが出て事なきを得ました。乾は球威はあるものの良い球と悪い球が混在しており、まだまだ不安定。


























六回表、投手曾琦、ファースト彭名宇
山本:カウント1-2からセカンドフライ(142キロS、133キロB、135キロSw、外角133キロ)
和田恋:カウント1-2からサードゴロ(134キロSw、117キロB、116キロS、外角141キロ)
松本哲:カウント0-1からショートゴロ(117キロS、外角141キロ)
三者凡退、六回表終了

曾という投手に代わりましたが、この投手も施と同じように、まずまずの球威があり、縦のスライダーが武器の投手のようです。

六回裏、投手田中大、松本哲→センター藤村、宇佐見→捕手河野
高:初球ショートゴロ(外角133キロ)
呉:カウント1-2から空振り三振(115キロS、124キロB、133キロF、低め126キロ)
投手交代田中大→田原啓吾
江:カウント1-2から右足つま先付近に死球(119キロS、138キロB、122キロF、141キロF、124キロ)
黄:フルカウントから空振り三振(116キロB、138キロB、134キロB、129キロS、118キロS、外角119キロ)
三者凡退、六回終了

2年目左腕の田中大輝を初めて見ました。おそらくプロ初登板だというのに簡単にアウト2つを奪って降板しました。これはどういった意味でしょうね!?

七回表
大田:カウント1-2から空振り三振(130キロB、139キロF、115キロS、低め133キロ)
岡本:カウント1-1からライトフライ(140キロB、114キロSw、外角143キロ)
アンダーソン:カウント2-0からセンターフライ(132キロB、139キロB、真ん中116キロ)
三者凡退、七回表終了

それにしても試合のテンポが速い!

七回裏、投手メンドーサ、大田→ライト高橋洸
代打王:フルカウントから空振り三振(148キロS、150キロB、147キロB、147キロB、147キロF、外角147キロ)
施:カウント1-0からサードゴロ(116キロB、低め149キロ)
陳毅宏:ストレートの四球(149キロB、147キロB、120キロB、低め146キロ)
彰:カウント1-0からサードゴロ(114キロB、外角145キロ)
陳残塁、七回終了

今日はやたらと岡本の所に打球が飛びますね。今のところソツなくこなしています。

八回表
辻:カウント3-1から四球(137キロB、114キロB、137キロB、137キロS、外角137キロ)
中井:初球センターライナー(真ん中137キロ)
河野:フルカウントからライト前ヒット(129キロB、138キロF、138キロF、138キロB、114キロB、外角117キロ)
一死一三塁
投手交代曽→呂彥青(左上手投げ)
増田:初球スクイズ失敗の投ゴロ(低め125キロ)
二死一二塁
和田恋:カウント2-0からライトフライ(137キロB、142キロB、高め139キロ)
二者残塁、八回表終了

絶好の先制の機会でしたが相手投手呂のフィールディングが上でした。見事なグラブトス!


























八回裏、投手戸根
張:初球ファーストフライ(外角144キロ)
高:フルカウントから空振り三振(144キロB、143キロB、110キロS、144キロS、120キロB、143キロF、外角112キロ)
呉:初球ショートゴロ(外角114キロ、三遊間に抜けそうな当たりを増田楽々処理!)
三者凡退、八回終了

以前巨人投手陣によるノーノーリレーが続いています。バックも盛り立てています。このまま行って欲しいもの。


























九回表、投手許凱翔
藤村:初球センターフライ(高め140キロ)
高橋洸:カウント0-1からセーフティバント成功のサード内野安打(127キロSw、130キロ)
岡本:カウント2-2からフェンス手間の大きなレフトフライ(137キロF、139キロB、141キロS、136キロB、真ん中128キロ)
代打脇谷:カウント1-0からセンター前ヒット(141キロB、真ん中内より139キロ)
二死一三塁
投手交代許→賴智垣
辻:初球ライト前先制タイムリーヒット!(真ん中141キロ)、1対0
二死一二塁
中井:カウント1-1からセカンドライナー(141キロSw、141キロB、126キロ)
二者残塁、九回表終了

巨人がついに勝ち越しました。辻のヒットは閃光一線といった感じの素晴らしい当たりのものでした。

九回裏、投手ソリマン
代打林:カウント2-2から空振り三振(149キロS、148キロB、133キロS、151キロB、低め132キロ)
黄:フルカウントから四球(135キロS、148キロB、134キロSw、148キロB、131キロB、外角147キロ)
王:カウント2-2からレフトフライ(145キロF、146キロB、141キロB、142キロF、外角128キロ)
施:カウント2-2からセカンドフライ(133キロSw、131キロB、145キロF、133キロF、130キロB、高め137キロ)
黄残塁、試合終了、1対0で巨人の勝利!

最後はソリマンが球威のある投球で巨人が逃げ切りました。巨人ノーヒットノーラン継投の勝利です!今年警視庁相手にも確かノーヒットノーラン継投は見ているので、こういった交流戦では珍しくないのかもしれませんが、やはり最後はドキドキしました。

試合的には地味なもので、もう少しハデな打ち合いを期待していたのですが、それは本当に一新が済んだ来シーズンまで待つこととしましょう。


















































さて、試合の総括ですが、国際試合というなのか、いつもよりややストライクゾーンが広く感じた試合でした。そんな中で巨人の投手陣が先発の長谷川以下、緊張を切らさずに最後までタスキをつなぎノーノーリレーをしたのでした。

その中で2年目左腕の田中大輝が六回から登板、2/3イニングを投げ無難に投げ終えていました。今年のルーキー投手は全て登板しているのを確認しているのですが、昨年のルーキー田中だけは未だに見たことがありませんでした。それもそのはず、田中はこの試合がプロ初登板だったのです。たった1年で育成落ちしてしまったことが記事になりましたが、田中は入団してからずっとケガに悩まされ続けていたのでした。いや、入団してからケガをしたのではありません。大学4年の7月に肩を痛め、ずっと投げられず来ていたのです。それどころか、大学3年までは肘のケガでほとんど投げていない。要するにドラフトのあった4年春にいきなり東都野球一部リーグで4勝を挙げ、注目される存在になったようなのでした。高校時代から田中は知られた存在で、その頃は技巧派左腕としての評価でした。しかし、大学4年時にはMAX144キロを投げる本格派に成長。そのことが山下部長以下、巨人のスカウト陣に評価されドラフト指名されたのでした。今年のルーキー桜井もそうですが、巨人のスカウトはドラフトの年に評価を上げた選手を指名するのです。しかし、それは覚醒なのか、ただの確変なのか見極めが厳しいものだと思います。桜井は昨年の投球だったら、1位指名に相応しかったかもしれません。しかし、今はその頃のオーラはなく、なんだか大学3年時に戻ってしまったような印象を受けます。田中もケガばっかりして来た投手だったのです。そういった存在をケガから復帰して見違える存在になったと短い期間で評価して指名に踏み切るのは、やや慎重さに欠く指名だったのではないかと思います。少なくとも2シーズン以上見合った活躍しない限り、その選手の評価を決めない方がいいのではないか。ドラフトを迎えるにあたって、私はそのように感じます。

とは言え、入団したからにはなんとか戦力になってもらわないといけません。田中はようやく2年目にして初登板を果たした訳ですが、スリークォーターからなかなか良く制球された球を投げていました。変化球のキレも良さそうです。しかし、球は遅い!球場のスピードガンでMAXは133キロ、公式HPには135キロと出ていましたが、いずれにしてもプロとしてやって行けるレベルのものではありませんでした。これなら岸や渡辺といった独立リーグ上がりの投手を鍛えて行った方がマシではないかと思えるほどです。これを今後どれだけ上げて行くかが田中の課題ではないかと思います。

 私はツーアウトでいきなり降板したことで、これは退団することで思い出登板なのかと思いました。しかし、登板後のコメントはようやく投げられたことに対する喜びのものでした。現時点での私の見方はかなり厳しいものですが、その喜びの通り契約が更新されるのであれば、なんとか大学4年時の状態に近づけて支配下に復帰して欲しいと思います。

動画は5本作りました。田中の投球は全球アップしてあります。

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これで今年のジャイアンツの現地観戦のレポは終了です。今年は天候不順な日が多く、休みをとっても中止になってしまった日が何試合もありました。したがって観戦した試合も少なめの32試合です。今から10年ほどまでの2006年や2007年は今より試合数が少なかったにもかかわらず、楽々40試合以上観戦していました。当時に比べそれだけ私も忙しくなってしまったということではないかと思います。幸いなことに昨年よりも体調が良くなっているので、このペースは来年以降も維持して行きたいと思っています。

今後の予定としては、現地観戦や巨人関係以外のレポをしたり、今シーズンの振り返り、そしてドラフトについてですね。突っ込みどころ満載の由伸巨人、思うところいっぱいのオフになると思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。それでは、次回の更新も乞うご期待!

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