
2014年6月23日(月) イースタンリーグ 巨人対楽天(inジャイアンツ球場)
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舎人
2014年06月29日 03:24 visibility871
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雨の週末です。一軍の試合が行われていますが、大差で勝ちそうです。一応巨人ファンなので勝ちゲームはめでたいことなのですが、若手の出場がめったにない今の一軍の試合を見ても、イマイチ楽しくありません。やはり一軍と二軍は連動していて欲しいものです。
ついに9対0になってしまったので、これ以上見なくていいかな・・CSフジの中継はどうも好きになれませんし、中井たち若手が出た時だけテレビに戻りましょう。
そんな感じで月曜日のイースタンの録画を見始めました。いつものように色々考えながら記録を留めたいと思います。
なんでも先発の宮國の出来が良くなくて周りを相当がっかりさせたと聞いています。前回登板は球威はもの足りなかったものの投球フォームに気を付けた粘りの投球でした。それがこの試合ではどうだったのか、悪いことばかりだったのか、それとも良いこともあったのか。そんなスコア表だけでは分からないことが1つでも見つかるといいなと思います。
楽天
(9)島内(5)内田(D)小斉(3)枡田(7)中川(4)三好(9)榎本(2)下妻(6)西村(P)青山
巨人
(4)藤村(5)寺内(8)橋本(9)大田(D)石井(7)矢野(3)坂口(2)鬼屋敷(6)大累(P)宮國
一回表
島内:フルカウントから惜しくも外れ四球(143キロB、138キロB、143キロB、140キロS、143キロF、145キロF、内角142キロ)
内田:初球センターフライ(アウトロー118キロ)
小斉:カウント2-1からファーストゴロ併殺打(138キロS、140キロB、130キロB、外角119キロ)
一回表終了
宮國は前回よりはるかに球威のある投球をしています。解説の緒方さんによると宮國は現在投球フォームの矯正中とのことで、軸足にしっかりと乗せてからスムーズに体重移動ができるようにしているとのこと。コーチの話として、宮國はなんでも昨年秋に足を痛めて踏み出す側(右足)の使い方が若干変になってしまったとのこと。緒方さんもあまり良く把握していない様子でしたが、そのあたり膝から下の部分の投球フォームに課題を持って登板しているようです。
一回裏
藤村:カウント0-1からセンターフライ(144キロS、真ん中やや内より142キロ)
寺内:カウント1-1からレフトライナー(142キロB、127キロS、外角144キロ)
橋本:カウント1-0からフェンス手前の大きなレフトフライ(144キロB、外角144キロ)
三者凡退、一回終了
三者凡退に抑えられましたが、三人とも良い当たりで、しっかりと捉えられた打球だったと思います。寺内は鋭いライナーが伸びすぎた感じ。橋本は後2メートルでフェンス直撃か本塁打の当たりでした。
二回表
枡田:カウント2-2から大累良く追い付くもショート内野安打(112キロS、135キロB、126キロB、144キロF、真ん中128キロ)
中川:フルカウントからセカンドフライ(142キロF、143キロB、122キロB、127キロB、142キロF、外角122キロ)
三好:初球ショートゴロ併殺打(内角135キロ)
二回表終了
宮國は浮いたり引っかかったりの投球が目立ちますが、甘い所に行く球はそれほどありません。配球面での課題として、左バッターの内角に投げ込めるかがあるようです。
二回裏
大田:空振り三球三振(Swカーブ、Fスライダー、アウトローフォーク)
石井:カウント0-1からライトオーバー二塁打(S、真ん中132キロ)
矢野:カウント2-0からセンター前ヒット(142キロB、140キロB、外角141キロ)
一死一三塁
坂口:カウント1-2からサードゴロ併殺打(141キロB、126キロSw、143キロF、外角128キロ)
二回終了
先週の大田は非常に球が見えていた感じですが、この打席では全然見えていない感じでした。元に戻ってしまったのか。
石井も矢野も鋭い当たりのクリーンヒット。坂口の併殺打もサードの脇をもう少しで抜けそうな鋭い当たりでした。抜ければ間違いなくタイムリー二塁打になったでしょうが、当たりが強すぎて併殺打になってしまった感じです。
三回表
榎本:カウント0-1からレフト前ヒット(S、低め124キロ)
下妻:カウント2-1からセカンドゴロ併殺打(124キロF、138キロB、125キロB、アウトロー115キロ)
西村:初球センター前ヒット(真ん中やや高め112キロ)
島内:カウント1-2からライトオーバー先制本塁打(138キロB、144キロF、142キロS、138キロF、真ん中やや低め130キロ)、0対2
内田:初球サードゴロ(外角ストレート)
三回表終了
この回宮國は榎本にヒットと島内に先制本塁打を打たれました。しかし、これはいずれも低めにしっかりとコントロールされたもので、決して失投ではなかった感じです。緒方さんも打ったバッターをほめるべきと言っていましたし、あまり引きずらない方がいい気がします。ただランナーを気にしすぎです。もう少しテンポを気にしながら投球して欲しいと思いました。
三回裏
鬼屋敷:カウント1-1からセカンドフライ(140キロS、129キロB、アウトロー126キロ)
大累:初球本塁打性のレフトフライ(真ん中やや外より142キロ)
藤村:カウント2-1からファーストゴロ(128キロB、128キロS、138キロB、外角128キロ)
三者凡退、三回終了
大累は後少しで本塁打の大きなレフトフライを放ちました。相手外野手がフェンスに体をもたれかけながら捕球したもので実に惜しい当たりだったと思います。
四回表
小澤:初球セカンドゴロ(真ん中137キロ)
枡田:カウント1-0からレフトオーバー本塁打(135キロB、外角139キロ)、0対3
中川:カウント1-2から空振り三振(89キロB、123キロSw、115キロSw、真ん中やや低め124キロ)
三好:カウント2-2からレフト前ヒット(B、114キロF、130キロS、122キロB、低め120キロ)
榎本:カウント1-2からレフト前ヒット(143キロS、140キロB、142キロF、外角143キロ)
二死一二塁
下妻:カウント0-1からライトフライ(117キロSw、外角119キロ)
二者残塁、四回表終了
宮國はこの回も失点をしましたが、枡田の本塁打も決して甘い球ではなかった感じです。しかし、どうも狭いストライクゾーンで勝負してしまっている印象です。打者も球種ではなく的を絞って待っている感じ。宮國のまとまりが打者にとっては却って打ちやすさを招いてしまっているのかもしれません。
四回裏
寺内:カウント1-1からファーストエラー出塁(114キロS、140キロB、真ん中140キロ、投強襲のゴロ青山のファースト送球を枡田が捕球できず)
橋本:カウント0-1からセカンドゴロ併殺打(125キロS、外角142キロ)
大田:カウント0-1からレフト前ヒット(145キロS、外角129キロ)
石井の初球大田が二盗
二死二塁
石井:カウント2-2からセンター前タイムリーヒット(142キロB、143キロS、128キロF、140キロB、真ん中128キロ)、1対3
→代走加治前
矢野:初球ファーストファールフライ(外角118キロ)
石井残塁、四回終了
大田がヒットと盗塁で得点に絡みました。前の打席は全く球が見えていない感じでしたが、この打席では良く球が見えていた感じです。前の試合のレポで私は大田がまるで誰かに魔法をかけられたように良くなっていると話しましたが、その魔法とは単純に「目線を高くしろ」という言葉ではなかったかと想像しています。その魔法の言葉を思い出したようなヒットでした。
五回表
西村:初球センターフライ(真ん中ストレート)
島内:初球ライトオーバー二塁打(内角137キロ)
内田:カウント1-1からよけたバットに当たる捕ゴロ併殺打(119キロS、138キロB、内角139キロ)
五回表終了
宮國はどうも島内に投球を見切られてしまっている感じ。この回打たれた二塁打も内角の決して簡単な球ではありませんでした。
内田の併殺打は実に珍しいもので、よけたバットに当たった打球が鬼屋敷の手前のゴロになり、島内がサードへ走っていたため、まずサードでタッチアウト、次にファーストで封殺されて完成した併殺打でした。
五回裏、投手濱矢
坂口:カウント2-2からセカンドファールフライ(B、S、F、132キロB、140キロF、内角140キロ)
鬼屋敷:初球セカンドゴロ(外角136キロ)
大累:カウント1-2からライトフライ(136キロS、138キロB、140キロF、アウトロー111キロ)
三者凡退、五回終了
この回登板した楽天のルーキーの濱矢という左投手は変則フォームで非常に打ち辛そうな投手です。左のワンポイントとしてすぐにでも使えそうです。
六回表
小斉:初球ライトフライ(低めカーブ)
枡田:カウント1-1からレフトフライ(128キロSw、136キロB、外角93キロ、矢野スライディングキャッチファインプレー!)
中川:カウント1-2からサードフライ(117キロB、112キロF、87キロF、内角137キロ)
三者凡退、六回表終了
宮國はこの試合で初めて三者凡退で投げ終えました。徹底した緩急で打者を翻弄した感じです。
六回裏
藤村:フルカウントからサードオーバーレフト線二塁打(140キロB、139キロB、140キロB、140キロS、139キロF、139キロF、141キロF、140キロF、内角やや低め138キロ)
寺内:カウント3-1から右中間タイムリー二塁打(134キロB、133キロB、130キロB、138キロS、外角128キロ)、2対3
橋本:カウント2-1から投犠打(118キロF、136キロB、137キロB、低め135キロ)
一死三塁
大田:カウント1-2から空振り三振(138キロS、137キロS、131キロB、インローストレート)→寺内がギャンブルスタートを試みるも戻れずタッチアウト
六回終了
藤村はバットコントロールでサードの頭を図ったように越す二塁打です。寺内も外角のストレートをコースに逆らわずにタイムリー二塁打。どちらも内容のあるバッティングだったと思います。
七回表
三好:カウント1-1からレフト前ヒット(110キロB、112キロSw、アウトロー123キロ)
榎本:カウント0-1からライト前ヒット(132キロF、外角135キロ)
無死一三塁
下妻:カウント0-2からサードゴロ進塁打(136キロS、138キロF、121キロF、内角139キロ)
一死二三塁
西村:フルカウントから四球(129キロB、130キロF、143キロB、129キロF、130キロF、145キロB、120キロF、低め142キロ)
一死満塁
島内:フルカウントからショートゴロ(135キロB、135キロS、123キロB、138キロS、140キロB、外角145キロ)→本塁封殺
内田:初球レフト前タイムリーヒット(外角111キロ)
小斉:カウント1-2からレフトファールフライ(138キロS、119キロSw、131キロB、外角138キロ)
七回表終了
宮國はこの回も失点してしまいました。どうも同じバッターに続けて打たれてしまう傾向にあります。満塁の場面で今日最も打たれている島内をなんとか抑えると、続く内田に初球をレフト前に運ばれて追加点を許したのでした。コース的には厳しいものでしたが、やや高めに行ってしまったスライダーでした。
七回裏
加治前:カウント2-1からサードゴロ(111キロB、135キロS、128キロB、外角134キロ)
矢野:カウント0-2からレフト前ヒット(132キロS、136キロS、アウトハイ106キロ)→代走立岡
坂口:カウント1-0からレフトフライ(133キロB、真ん中やや内より136キロ)
井野の打席で立岡が二盗
代打井野:フルカウントから四球(129キロB、135キロS、110キロF、128キロB、135キロB、137キロF、内角136キロ)
投手交代濱矢→菊池
二死一二塁
代打辻:カウント2-2から投ゴロ(144キロS、131キロSw、130キロF、130キロF、144キロB、120キロF、外角136キロ)
二者残塁、七回終了
代打で出てきた辻ですが、緒方さんの話によると現在ファームで最も練習している打者は辻とのこと。連日試合が終わるとひたすら素振りをして、8時頃まで延々と降り続けているのだそうです。振りが鈍いと指摘のあった辻でしたが、ここに来てスイングに鋭さを増している背景にはきちんとした裏付けがあったのですね。
八回表、投手公文、捕手井野、レフト立岡、ショート辻
枡田:カウント2-2から左肩に死球(140キロSw、130キロS、135キロB、132キロB、129キロF、135キロ)→代走島井
中川:カウント1-2からショートゴロ進塁打(140キロS、128キロB、141キロF、内角140キロ)
一死二塁
三好:初球左中間タイムリー二塁打(外角131キロ)、2対6
榎本:初球詰まったライト前タイムリーヒット(外角141キロ)、2対7
→三好に代走神保
下妻:カウント1-0からセカンドゴロ併殺打(138キロB、外角136キロ)
八回表終了
この試合の公文どうも体が重たそうな感じです。前回見た時よりも球威も球のキレもかなり落ちているようです。疲れが来ているのかもしれません。
八回裏、投手クルーズ
藤村:初球投ゴロ(真ん中やや外より150キロ)
代打奥村:カウント2-2からサードゴロ(121キロB、153キロB、153キロSw、154キロS、外角155キロ)
橋本:フルカウントから見逃し三振(152キロB、154キロB、150キロS、123キロB、153キロF、外角123キロ)
三者凡退、八回終了
来日初登板のクルーズは全てのストレートが150キロ超という凄い投球をしました。なんでも本人は調子が良ければ164キロを投げることができると話していたそうです。
九回表、投手田中、藤村→サード和田恋、セカンド奥村、橋本→高橋洸
西村:カウント2-1からショート内野安打(146キロF、145キロB、143キロB、低め144キロ)
島内:カウント1-0からセカンドエラー出塁(142キロB、外角142キロ、奥村がこぼす)
無死一三塁
内田:初球ショートゴロ(外角144キロ)→西村生還、2対7
一死一塁
代打北川:初球セカンドゴロ併殺打(外角144キロ)
九回表終了
内田のショートゴロで楽天に追加点がはいったのですが、これは説明の必要なもので、まずショートセカンドとセンターのちょうど中間地点に内田のポップフライが打ち上がったのです。すると辻奥村高橋洸の三人が懸命に飛球を追いかけて完全に高橋は追い付いていました。しかし、すでに辻が背走しながらグラブを出していたために躊躇してしまったのです、すると、球はそのグラブの前にポトリと落ちます。これによってサードランナーは生還し、一二塁間で様子を伺っていた島内は辻のセカンド送球によって封殺されたのでした。これがショートゴロで得点が入った顛末です。声の連携ができていないためにみすみす追加点を許す結果となってしまったのでした。
そのセカンドでエラーを犯した奥村ですが、緒方さんが荒井コーチの逸話を紹介していて、荒井コーチは奥村も和田恋も超絶賛しているとのこと。なんでも荒井コーチが今まで見てきた中で最も素晴らしいと思った新人選手はヤクルトの川端だったそうですが、奥村も和田もその川端を見た時以来の衝撃なのだそうです。2人にはぜひともその荒井コーチのファーストインパクトに応えて欲しいと思います。
九回裏、投手戸村
大田:カウント2-2からファーストゴロ(147キロF、130キロB、140キロB、139キロF、外角139キロ)
代打隠善:カウント0-2からレフトフライ(147キロSw、138キロF、インロー143キロ)
立岡:カウント1-0からレフトファールフライ(148キロB、内角144キロ)
三者凡退、試合終了、2対7で楽天の勝利
勝ち投手青山、負け投手宮國
最後は戸村の力のある投球にねじ伏せられ試合終了になってしまいました。
この試合の振り返りですが、宮國は思っていたほど悪い内容ではなかったと思います。もちろん、11安打7失点が良いとは言いませんが、今シーズンの一軍復帰を諦めるほど酷いとは思わなかったということです。まず問題点として考えられたのは対左バッターに対しての投球です。痛打をされた島内も枡田も榎本も西村も全て左バッターです。どうも左バッターが気持ち良さそうに打席に入り、宮國は投げにくそうにしていました。この辺りの原因究明と対策が求められると思います。次にこれは鬼屋敷のリードにも問題あるのかもしれませんが、ファーストストライクを狙われて痛打されている傾向がありました。また鬼屋敷は両手を広げストライクゾーンを広く広く促しても、宮國はどうしても狭く狭く勝負をしたがってしまいます。このあたりの割り切りが必要だと思いました。最後に追い込んでからの決め球にどうも苦しんでいた印象です。宮國は良いフォークを持っているはずですが、それをなかなか使わないのは理由があってのことなのかもしれません。しかし、使わないなら使わないでこの先何らかの決め球がないと厳しいと思いました。いずれにしても次回はそれぞれの課題を少しずつ対策を練って登板してくると思います。他の一軍投手たちがへばってくる8月の苦しい時期に合わせて調整して行って欲しいと思いました。
なんだかワンサイドゲームになってしまい、あまり面白くない試合展開でしたが、必死にプレーしている若手たちの姿を確認できて安心しました。冒頭の話に戻ってしまいますが、やはりこういったところで汗と涙を流した選手たちが、いつか一軍のスターダムに駆け上がる姿を見てみたいと思ってしまいます。一軍とファームの連動こそが根強いファンの構築と何より足腰の強いチーム作りだと思って疑いません。頑張れ若手たち!どんな境遇でも腐らず、明日も上を向いてプレーしてくれ。見ている人はきっと見ているから。
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