ジンクスいろいろ

W杯もそろそろ一次リーグが終了、既に決勝トーナメント進出の椅子は半数が埋まりました。そして、この先の趨勢を占う上で様々なジンクスが言われています。

中でも結構言われるのが、『強豪国は徐々にペースを上げていくから、一次リーグの出来は良くない』というものです。
しかし、現行の『一次リーグ+決勝トーナメント』という大会形式になった1986年メキシコ大会以降から前回2002年日韓大会まで5大会での優勝国の一次リーグ成績は、12勝3分42得点10失点です。一点差の接戦も2試合しかありません。
数字を見ると全開で飛ばしています。組み合わせの運もあるでしょうが、この段階で苦戦するチームに、むしろ優勝の目はないかも知れません。

もう一つは、『ヨーロッパ開催の大会ではヨーロッパの国が優勝する』というもの。
このジンクスの唯一の例外は1958年スウェーデン大会のブラジルですが、この時は第二次世界大戦後十年ほどで、ヨーロッパ列強がまだ疲弊(そのため、比較的戦争の被害が少なかった北欧のスウェーデンが開催国に選ばれた)していた、という事情があったと言われています。
ただ当時のブラジル代表は17歳のペレがW杯デビューを飾り、他にも数多くの名選手達を擁したスーパースター軍団で大会の大本命ではありましたが。

しかし、ジンクスもいつかは破られるもの。
今大会ではアルゼンチンが『死の組』を勝ち上がりました(数字の上では楽勝でしたが)し、18歳(大会期間中に19歳になる)のメッシが活躍しています。アルゼンチンが優勝すれば、ジンクス破りの点からも若き天才の再来という点からも、なかなかの筋書きではないでしょうか。

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