遺産相続

今日はオシムジャパンの初陣でした。
前任のジーコ色を一新した布陣で新鮮な印象を受けたのですが、海外組はもちろん、A3の関係で千葉とG大阪所属選手が選ばれなかったという事情もあるので、真にベールを脱ぐのは来週のアジアカップ最終予選以降ということになるのでしょうか。

ところで、新監督の就任当初は前監督時代を踏襲した形でメンバー選抜を行うイメージがありますが、実際のところどうなのでしょう。当のオシム監督も、「古い井戸には云々」と言っていましたし。
オフト監督以降の、歴代代表監督の初采配での出場選手中、前監督の最終戦にも出場していた選手の人数をまとめてみました(途中出場を含む)。
加茂監督と岡田監督については、W杯予選中の緊急人事なので同一として扱いました。
 オフト → ファルカン ・・・5人
 ファルカン → 加茂(岡田) ・・・5人
 岡田(加茂) → トルシエ ・・・8人
 トルシエ → ジーコ ・・・7人
 ジーコ → オシム ・・・3人
代表監督の任期では初戦は親善試合で最終戦は真剣勝負、ということが多いですし、世代の過渡期に就任したりする場合も考慮しなくてはなりませんが、やはりオシム監督は少ないです。

他方で、監督というものは前時代からの主力より自分が発掘した選手を重用することがままあります。それぞれ理想とする戦術が違いますから、当たり前のことではありますが。
では、各監督の任期初戦と最終戦両方に出場した選手の人数はというと、
 オフト(約1年6ヶ月) ・・・11人
 ファルカン(約5ヶ月) ・・・7人
 加茂(岡田)(約3年5ヶ月) ・・・0人
 トルシエ(約3年8ヶ月) ・・・1人
 ジーコ(約3年8ヶ月) ・・・5人
 オシム(?) ・・・?人
となります(カッコ内は任期期間)。

過ぎた話を蒸し返しても仕方の無いことですが、数字の上では、ジーコはトルシエの遺産を『使い切り』、オシム監督が改めて財政再建を託されている状況と言えるのではないでしょうか。
新生オシムジャパン、長い目で見て行きたいものです。

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