ヒーローは遅れてやってきた
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r-7
2006年04月19日 23:00 visibility80
ミランのホームで行われた準決勝第1戦。ミランは昨年の借り
を返すべく決勝を目指し、バルセロナは12年ぶりへの決勝への
第一歩。ミランはここのところ調子のよかったピッポが風邪?
で欠場。替わってジラルディーノがスタメンに入る。バルサは
先日のリーガでこちらも好調だったラーションが負傷。ベンチ
が多かったジュリがスタメンに入った。この新たにスタメンに
入った2人のデキが勝敗につながるとは予想もしなかった。
立ち上がりから積極的にプレスをかけ、攻撃をしかけるミラン。
ホームということもあって気合いが伝わってくる。それを受け
るように、やや引き気味に回ってしまったバルサ。最初の15分
はその力関係で試合は進む。
エリア近くでのスローインからジラルディーノが見事なボディ
バランスでボールを引き寄せ、角度が無い位置から強引に狙う。
これが惜しくもポストに直撃。その直後にもセードルフが左か
らクロスを入れ、それにシェフチェンコが合わせるがバルデス
が体で防ぐ。このビッグチャンスをものにできてたら、もっと
面白い展開になったかもしれない。
怒濤の攻撃を凌いだバルサが徐々にペースを掴み始める。だけ
どミランのゴールを脅かすまでには至らない。スタムやネスタ、
カラーゼが体を張ってバルサの攻撃を潰す。お互い中盤や危険
な位置でのチェックが早い。それでもボールを回し、全体での
ポゼッションはバルサが取るようになってくる。
あっという間に終わった前半だった。ゴールこそ無かったもの
の、どちらも攻撃の仕掛けやそれを潰す守備の駆け引きがハイ
レベルで見てて面白かった。後半にこれが崩れる時がくるのか。
もしあるとしたら、ミランのスタミナ切れが心配なところか。
バルサのパス回しに翻弄されだすと、平均年齢が高いミランの
DF陣が息切れしないだろうか。と、そんなことはいらぬ心配
だった。
後半もお互いの守備の意識は高い。しかし前半途中からボール
タッチが増え、徐々に調子を上げてきた男。ロナウジーニョが
魅せた。ガットゥーゾの激しいチェックを受けるが抜群のバラ
ンスで倒れないどころか、仕掛けたガットゥーゾが倒れてしま
う。その瞬間、動き出したジュリへその場所、そのタイミング
でしかダメだというようなパスを出す。ワンバウンドでジュリ
が左足をダイレクトに振り抜く。これにはジーダも反応できず、
ニアサイドへ決まった。
ラーションの活躍ですっかりベンチへ追いやられた男が結果を
出す。デコがいなくてもイニエスタがいる。こういう選手層の
差がこういう結果につながるのか。ピッポがいたらどうなって
ただろ…。試合はこのまま0ー1でバルサがアウェーゴールを
奪っての勝利。普通に考えたら、バルサがこれでかなり有利に
なったと考えるんだろうけど、ミランもこのまま終わるような
チームじゃない。カンプノウで1点取れればイーブンだし、2
点を狙って攻撃的にくるだろう。バルサも完全に抑えきること
は難しいかもしれない。攻撃を攻撃で受けてたつようなバルサ
のサッカーが見れたら面白いんだけど、今から楽しみです。
ゴールを決めた後のジュリの雄叫びが印象的でした。ジュリも
決勝にかける意気込みは相当なものがあるかもしれませんね。
- 事務局に通報しました。
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