一流のFWと亭主関白の違い

先日の親戚の集まりで私にとってどうしても譲れない出来事があったので
ここに記録しておこうと思う。

話のいきさつはこうだ。

結婚式を直前に控えた28歳のTくんに向かってその母親のCさんがこう言った。
Cさん:「あなたも結婚したらSくん(うちのダンナ)のように、ちゃんと奥さんのお手伝いをするのよ!」

Tくん:「大丈夫だよ。バッチリだって。」

実際、うちのダンナは子煩悩で子どもの世話にはものすごく協力的だし、
キレイ好きなところがあるため掃除や洗濯なんかは率先して手伝ってくれている。

問題はその後だ。

ある親戚のオジサンM氏が言い放ったひとこと。
M氏:「そういう意見には賛成できないなぁ・・・」「男が家事なんか手伝っちゃイカン!」

このセリフはCさんの言葉だけでなく、うちのダンナも全否定されたようなものだ。
ひいては妻の私も、そしてダンナの手本でもあるダンナの父親とその妻であるダンナの母親まで。。

しかし、私は立場的に反論するわけにもいかず、小さな声で
私:「でも、奥さんがお仕事を続けられるなら、やはり協力して欲しいものですよ・・」
と言うのが精一杯だった。

そこで、短い時間で頭をフル回転させ、以下のようなたとえ話をしようかと考えた。

***
サッカーにおいて、FWは点を取ってナンボというポジションです。
だから、超一流のFWは究極的には点を取ることだけに専念し、
ディフェンス(守備)は一切しなくてもいいということになります。

でも、監督の考え方や戦術・チームの戦力などによっては
FWも高い位置で守備を頑張らなければいけないときもあるんです。
***

でもすぐに考え直し、そういうことを言うのはやめておいた。
なぜなら、本当にスゴイFWはやはり守備なんてしなくていいと私は思うから。

しかしながら、どんなに社会的に地位が高くても、どんなに高給取りでも
どんなにイケメンでも、どんなにモテモテでも・・・
奥さんや周りの人のことを思いやることができない自分本位な男は絶対にイヤだ・・・。

つまり「亭主関白を履き違えている男」と、「一流のFW」を一緒にしてはイケナイのだ。

M氏は確かにしっかりした経済力があり、
家族は何の不自由もさせることなく自分が養っているという自信に満ち溢れている。
M氏:「古い考えかもしれないが、男はそうでなくてはイカン」とまで宣言していた。

古いとか新しいとかではない。お金が全てではない。大事なのは相手を思いやる気持ちなのに。

私が気がかりなのは彼の老後だ。
大金を払い、立派な老人ホームに入所させ、介護はプロ任せ。
娘からは「パパには時々お土産を持って会いに行ってあげてるから大丈夫よ☆」
と言われることだろう・・・勝手な憶測だが。

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