辛勝

  • 和田浜
    2009年03月17日 21:47 visibility75

 15日、JFLの開幕戦が行われ、ガイナーレ鳥取はホームのとりぎんバードスタジアムでMIOびわこ草津と対戦しました。


 この試合はNHK鳥取が中継していました。その放送に合わせて選手入場が始まりました。試合開始は13時4分となっています。


 ガイナーレ鳥取のキックオフで試合は始まりました。わりと風が強く、前半、風上に立ったのはMIOびわこ草津でした。ガイナーレ鳥取の動きは硬かったです。前線が機能していない感じでした。そのせいか、何かトラブルでも抱えたのか、前半のうちに小澤選手が下がって小井手選手が入りました。


 攻撃陣は今ひとつでしたけど、守備陣はしっかりとしていました。攻めている時は小原選手と加藤選手の2バックになっており、それにGKのシュナイダー選手が積極的に加わっているのが印象的でした。左サイドに攻め込まれると、森選手が下がって対応していました。また中盤の林選手・鶴見選手・吉野選手が臨機応変に絡んでいました。特に林選手のパフォーマンスが良かったように思います。


 とにかく前半のガイナーレ鳥取はフィットしていなかったです。相手ゴール前でチャンスを得てもシュートに勢いがありませんでした。MIOびわこ草津も再三、突破を図り、時には突破するものの、ガイナーレ鳥取のしつこい守備もあり、シュートを打てないでいました。


 後半に入ってからも両チームともチャンスを生かせないでいました。ガイナーレ鳥取は阿部選手がヘディングシュートを放つものの、相手GKのファインセーブに阻まれました。MIOびわこ草津もペナルティエリア付近でFKを得ましたが、ボールはクロスバーの上を通過していきました。


 ガイナーレ鳥取はハメド選手を投入して勝負に出ます。右サイドからの攻撃が目立つようになりました。小井手選手の諦めないプレーが結果的に得点につながった感じです。右サイドのライン際に出たボールを、小井手選手がコーナーフラッグ目前でスライディングをして止めました。そこにMIOびわこ草津の選手も滑り込んできました。悪質なプレーには見えなかったのですが、それがファールとなり、ガイナーレ鳥取にFKが与えられました。位置的にはほとんどCKと変わりなかったです。


 ハメド選手が、そのFKを蹴りました。それにガイナーレ鳥取の選手が合わせられなかったのですが、背後で待ち構えていたMIOびわこ草津の選手の腕に当たり、今度はPKを得ました。キッカーはハメド選手でした。冷静にゴール左上に決めて、ようやくスコアが動きました。前日までの雨でピッチが緩くなっており、結構、ハメド選手の体勢は崩れていました。


 点が入ったのが88分でしたから、もう、あとはタイムアップを待つだけでした。最後まで守備は安定しており、1-0で勝利を挙げました。まさに辛勝でした。


 内容は良くなかったですけど、サイドからクロスを上げて長身の阿部選手に合わせる、と言ったヴィタヤ監督のイメージしているサッカーは見られた感じがしました。そこに小澤選手と田村選手がもっと絡んでいきたいところです。この試合ではあまり2列目からの飛び出しが見られませんでした。


 とにかく勝てて良かったです。スコアレスドローでもおかしくない内容でした。しかし、こうして勝ちが拾えるようになったのも、今シーズンのガイナーレ鳥取の進化、強さなのかもしれません。昨シーズンまでのガイナーレ鳥取ならば0-0のまま終わっていたか、逆に失点を許していてもおかしくないように思います。


 ただ、このような調子では、まずV・ファーレン長崎にも相当な苦戦を強いられるでしょうから、次節までにしっかり修正して欲しいです。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。