☆伝統の定期戦観戦記~もうひとつのTーG戦 (筑波大附属 ー 学習院) ~
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鶴丸 深志’
2018年06月02日 17:56 visibility4247
100回目の夏の大会が来る前に、伝統ある野球定期戦を観ておきたいと思い、学習院大学の野球部グランドに向け愛車のレクサスCT200hを走らせた。
観戦したかったのは、筑波大附属高校と学習院高等科の定期戦だ。
両校の定期戦は1896年(明治29年)の野球対抗戦が始まりで、現在は毎年6月の第一土曜日に学校行事として各運動部が競い合う総合定期戦までに発展を遂げている。T- G戦の歴史なら、阪神 - 巨人戦より筑波大附属-学習院戦の方が長いということになる。
この観戦が可能かどうかを事前に学校側に問い合わせたところ、関係者以外には公開していませんとの回答であった。アタシの場合、中等學校野球に関してはある意味関係者みたいなものですから、何とかなるだろうと行ってみたところ、思惑通りうまく事が運びました(笑)
定期戦では公式戦と同じく、背番号付きのユニフォームが着用され審判員もついていた。
学習院高等科の野球部は過去に記述した通り、1889年(明治22年)に創部された伝統を有し、アタシが調査した限りでは都内で二番目に古い歴史を有する。ユニフォームはアイボリーホワイト、左胸には「G」の一文字である。アルファベット一文字マニアの方にはたまらない一品であろう。
https://labola.jp/blog/user/28237/9000000000010247
一方、筑波大附属高校の野球部は1900年(明治33年)に創部された伝統を有する(野球はそれ以前から行われていた)。勿論、高校は文科省からSGHの指定を受け、偏差値77を誇る進学校である。
前身の東京高等師範学校附属中学時代の1946年(昭和21年)、戦後復活した第28回夏の全国大会東京予選で、攻玉社中(攻玉社)に 17 - 6、早稲田実に 10 - 0、帝京商(帝京大高)に 9 - 2、慶応商工(慶応に統合)に 17 - 8、都立二中(立川)に 12 - 11、決勝では都立一中(日比谷)に 3 - 2 で勝利し、東京で初めて私立以外の学校が全国大会に出場した。全国大会では優勝した浪華商に敗れはしたが、見事にベスト4まで進出した。
第28回夏の全国大会は甲子園球場が米軍に接収されていたため、全試合が西宮球場で行われた。筑波大附属高校は以降甲子園出場がないため、「甲子園球場がありながら、甲子園球場で試合をしていない甲子園出場校」ということになる。
ユニフォームは純白、左胸には花文字で「F」の一文字であった。おそらく、附属を意味するのではないでしょうか?
今年の夏の全国大会は100回目の記念大会となるが、中等學校野球創成期から活動していた高校ならびに甲子園で試合をしていない甲子園出場校の活躍を期待したい。
※尚、甲子園球場(第10回夏の大会に完成)がありながら、甲子園球場で試合をしていない学校を記載しておきます。(センバツ大会には該当校なし)
函館中部(北海道):第28回夏の大会(甲子園球場が米軍に接収され西宮球場で開催) ※甲子園球場建設前の第7回夏の大会にも出場
筑波大附属(東京):第28回夏の大会(甲子園球場が米軍に接収され西宮球場で開催)
沼津東(静岡):第28回夏の大会(甲子園球場が米軍に接収され西宮球場で開催)
武雄(佐賀):第45回夏の大会(記念大会で参加校が増え3回戦まで甲子園球場と西宮球場を併用。西宮球場で初戦敗退)
水戸工(茨城):第45回夏の大会(記念大会で参加校が増え3回戦まで甲子園球場と西宮球場を併用。西宮球場で初戦敗退)
以上です。
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