☆山陰の深秋

1915年(大正4年)の第1回大会予選には全国から73校が参加した。その後、第100回大会まで1度も欠かさず予選に出場し続けている学校が全国に15校ある。その中に、鳥取の鳥取西と米子東、島根の松江北と大社がある。野球強豪県とは言えない両県に4校もあるのはなぜだろう?

山陰地区は明治時代の末期からすでに山陰大会が開催されるほど野球が盛んで、当時から地元の中等学校野球への関心度は高かった。第1回大会の代表校枠は全国で10地区(東北、関東、東海、京津、兵庫、関西、山陰、山陽、四国、九州)。関東、関西でも1代表枠だったのに鳥取と島根の2県で1代表というのも野球熱によるところが大きかったと思われる。

 

平成最後の秋、予選皆勤15校の中から鳥取の米子東と、2018年11月25日にデビュー40周年を迎える竹内まりやの母校である島根の大社が中国大会に出場している。

大社は1回戦で岡山理大付に延長10回の末、3 - 4 のサヨナラで惜しくも敗れてしまった。

一方、米子東は開星に延長10回、7 - 6 のサヨナラで勝利し、準々決勝進出を決めている。次の対戦相手は倉敷商だ。

 

短すぎる秋の日差し 浴びて輝く横顔を 今まぶたに焼き付けよう 二度と忘れないために

~竹内まりや  深秋  より~

 

 

果たして、山陰勢では春夏通じて最高記録となるセンバツ準優勝の実績と1900年(明治33年)野球部創部の伝統を誇り、山陰地区有数の進学校である米子東に春の便りは届くだろうか?

 

 

 

 

 

以上です。 

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