☆神奈川県内で最初に創部された高校野球部 春季大会観戦記～横浜商業～

101回目の夏が来る前に、できるだけ多く各都道府県で最初に創部された高校野球部の姿を観ておきたいと思い、春季神奈川県大会横浜地区予選Ｌブロックのリーグ戦が行われる横浜商業野球部グランドに向け、愛車のレクサスCT200hを走らせた。

（↑ 対戦校 横浜サイエンスフロンティア）

観戦したかったのは横浜商業、よくよく考えたら、初めての観戦だ。ユニフォームは皆さまご承知の通り、スカイブルーで左胸には「Ｙ」の一文字が刻まれている。（カッコいいユニフォームだ）

これから横浜市立サイエンスフロンティア高校を相手にどんな試合を見せてくれるだろうか？

横浜市立横浜商業高校は1882年(明治15年)に横浜商法学校として創立された歴史を有し、校章および学生帽、野球部のユニフォームのマークからＹ校という愛称で親しまれている。

野球部は1896年(明治29年)に創部され、神奈川県内で誕生した野球部としては最古の歴史を有する。創部のきっかけとなったのが、1896年の5月23日と6月5日に行われた旧制一高(現･東京大学)と横浜居留外国人クラブの試合と言われている。この試合で一高は、それぞれ 29 ‐ 4、32 ‐ 9 と大勝した。6月5日の二戦目では、横浜商業が全校生徒240名を挙げて一高の応援に駆けつけ、あんパンの差し入れまで行った。これに感激した一高野球部員は、お礼にボールとバットを贈り、これを機に野球部が創部された。

以降、甲子園には春夏合わせて16回出場、春夏ともに準優勝1回を誇る名門である。また、県勢として初めて甲子園出場を果たしたのが横浜商業、県勢として甲子園初勝利を挙げたのも横浜商業である。よって、県勢として甲子園の歴史の扉を開いたのは横浜商業と言えよう。

横浜商業が夏の全国大会予選に初めて参加したのは第3回大会予選(関東大会)で、この予選には神奈川からは他に神奈川一中(希望ヶ丘)、東京からは慶応普通部(慶応)、早稲田実、早稲田中(早稲田)、荏原中(日体大荏原)、麻布中(麻布)、立教中(立教新座)、成城中(成城) 、明治学院中(明治学院)、大成中(大成)、高輪中(高輪)、豊島師範の11校、茨城からは水戸商、竜ヶ崎中(竜ヶ崎一)、土浦中(土浦一)の3校が参加した。

結果は、初戦で早稲田実に 7 - 2 で勝利し予選初勝利を挙げた。準々決勝では、水戸商に 4 - 2 で勝利。準決勝では、早稲田中に 11 - 4 で勝利。決勝では、慶応普通部に 0 - 2 で惜しくも敗退となった。

Ｙ校の甲子園復活に期待したい。

以上です。