☆神奈川県勢初の甲子園優勝校 秋季大会観戦記~湘南高校~
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鶴丸 深志’
2019年08月18日 09:55 visibility2219
1949年(昭和24年)の夏は神奈川県にとって夢のような出来事であった。
創部4年目の湘南高校が甲子園に初出場、目標は甲子園1勝であった。当時は圧倒的な西高東低で、初出場の神奈川代表は周囲からも大きな期待はされていなかった。ところが、後に慶應大学やプロ野球でも活躍する佐々木信也を中心に、抜群のチームワークで逆転勝ちを続けて、深紅の大優勝旗が第2回大会の慶應普通部(当時は東京代表)以来33年ぶりに箱根の山を越え、初めて神奈川に届いた。その優勝は「無欲の優勝」と伝えられ、湘南ナインの偉業が野球王国神奈川への道しるべとなった。
この湘南高校の試合を観戦したいと思い、秋季高校野球神奈川県大会のブロック予選(リーグ戦)が開催されている湘南高校グランドに向け、愛車のレクサスCT200hを走らせた。勿論、初めての観戦だ。
ユニフォームは純白で、胸には「SHONAN」と書かれていた。
試合の方は、江ノ島電鉄の七里ヶ浜駅から徒歩1分の場所に位置し、日本一海に近い高校といわれている全校オーシャンビューの七里ガ浜高校を相手に、先制点を挙げ有利に展開していた。(所用のため途中退場)
七里ガ浜高校のユニフォームは、予想通りオーシャンブルーであった。
(※その後確認したところ 11 - 7 で湘南が勝利)
湘南高校は1921年(大正10年)に神奈川県立湘南中学校として開校し、偏差値74を誇る県内屈指の進学校である。主な卒業生は、石原慎太郎、佐々木信也、宮台康平などである。
野球部は1946年(昭和21年)に創部され、夏の全国大会予選には同年、戦後復活した第28回大会予選(南関東大会)に初参加した。
結果は、川崎中(川崎)に 6 - 7 の惜敗であった。
夏の予選通算成績は105勝74敗、優勝1回、準優勝1回である。
101回目の夏は5回戦に進出したが、東海大相模に 1 - 6 で敗退した。
神奈川では1951年(昭和26年)の希望ケ丘高校を最後に、「県立高校」が甲子園に出場していない (横浜商は市立)。これは47都道府県での最長ブランクでもある。
県立高校が甲子園に出場し難い地区ではあるが、湘南高校の活躍に期待したい。
以上です。
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