東北の旅(その五)

宮古市を抜けて、今回の目的の一つの陸前高田市を目指します。



宮古市を出るときに、前回は、放置されていたガソリンスタンドがさら地になっていました。


去年




今年






陸前高田市では、当日、『若興人祭(わこうどさい)』というイベントが開催されていました。


『震災を機に故郷を離れた人々が戻ってくるきっかけにしたい。』という思いで、昨年から開催されているというニュースを、ある新聞で読み、イベントに参加しようと思いました。


実行委員長の佐々木さん(19才)は、震災から一ヶ月後、津波に流された自宅跡で、亡き母らへの鎮魂のトランペットを奏でていた少女として、以前、雑誌などに取り上げられていました。



イベントが紹介されていた記事の中で、『街や人、歴史。自分の地元のことをどれだけ知らなかったのか。震災のあとのいろいろな縁の中で気づかされた』という言葉が印象的でした。



想像を絶する体験からの貴重な言葉だと思います。





イベントへ参加する前に、陸前高田市内と『奇跡の一本松』を見ていこうと思いました。



15時頃
陸前高田市内に着くと、去年と比べ、あまり変化がないようにも見えました。



昨年は、5階建てのマンションが2棟並んでいましたが、今年は、1棟解体されていました。



去年





今年






以前の市内中心部を回った感想は、新しく何かが建てられているというよりは、まだ、解体や回収が終わっていない廃墟のような感じがしました。




『奇跡の一本松』には、初めて、訪れました。




専用の駐車場があり、徒歩10分ぐらいでしょうか。



旅の前にGoogleマップで、場所を調べようとしたら、津波被害以前の地図が出てきました。




7万本の松林の中から残った『一本松』




周りは、震災の面影を色濃く遺していました。











(つづく)





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