優勝校放浪記〜古豪・愛知商業
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仲本
2013年07月20日 20:53 visibility603
夏の甲子園の出場権をつかむのは北海道・東京を除いて各県一校だけ。そろそろ各地から有力校の敗退のニュースも入ってくるようになりました。
一方、春の甲子園は地区ごとの選出となるため、同一県から複数出場する可能性が大です。
最多記録は昭和8年・第10回大会で和歌山から、昭和12年・第14回大会で愛知から、それぞれ4校出場しています。
昭和12年春の愛知勢の顔ぶれは以下の通りでした。出場回数は当時のものです。
愛知商業(前年度優勝校・3年連続7回目)
中京商業(2年ぶり6回目)
享栄商業(2年連続4回目)
東邦商業(4年連続4回目)
過去4大会は愛知から3校が選出されていました。そして当時は枠があったのか、前年度優勝校が翌年の選抜を逃すということがありませんでした。愛知商業は前年度優勝していましたから3+1、そういう条件もあって実現した4校選出だったのかもしれません。
これが世に言う「愛知四商」。このうち中京商業・東邦商業・享栄商業は学制や校名の変更などありながら、長らく愛知の高校球界をリードし、甲子園にもたびたび姿を見せました。しかし、愛知商業の名は昭和32年の春を最後に全国大会から遠ざかりました。
いつしか「愛知四商」は聞かれなくなり、その後愛知は「私学4強」時代へ。最近では新興勢力の台頭もありひとくくりにはできなくなってきています。
(門よりこっちのほうがわかりやすいのではないかと)
愛知商業は名古屋駅から地下鉄で10分ほど、そこから歩いて10分少々ですから、都会の真ん中にあると言って差し支えないと思います。所在地は名古屋らしく「徳川1丁目」。近くに旧・尾張徳川家の屋敷跡を利用した美術館と庭園があります。まずここを目指して行けば便利です(…)。
グラウンドは広くはありませんが街の中の学校ならこんな感じでしょう。もっとも、野球部が全国大会に出ていたころは、現在と違う場所にあったそうです。
商業高校ということで現在は8:2で女子生徒が多いのが現状ですが、今のところ、深刻な部員不足には陥っていないようですし、全く勝てなくなっているわけでもなさそうです。全国大会出場は春9回・夏6回(高校へと移行した時に一時「瑞陵高校」として出場した回数を含めると春10回・夏8回となる)。昨年の夏は4回戦まで進み、東邦に敗れました。今年は次の3回戦がスーパーシードの強豪です。全国有数の激戦区で、道のりは険しくとも、「古豪復活」の思いを胸にこれからも戦い続けるでしょう。
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