放浪記・夏の扉を開けて〜市立西宮高校
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仲本
2010年08月06日 21:37 visibility1216
♪髪を切ったわたしに 違う女(ひと)みたいと〜
…選曲がアラフォー(苦笑)。
(北東北遠征の前、放浪記で関西学院に行った帰りの話。)
そういえば関学の近所に神戸女学院があったはず。学生時代に何度か冷やかしに行ったことがあり、たまにはこういう寄り道もよかろう、と歩き出してはみたものの。
丘を下る方向が少し違っていたらしく、全くなじみのないところへ出てしまった。とりあえず現在地がどのあたりか見当をつけないといけない。どこへ向かって歩いているのかわかりやすい標識でもないものか、と歩き回っていると、偶然見つけたのが、
「←市立西宮高校入口」
…市西宮!
この高校、夏の甲子園で毎年重要な役割を果たしている。開会式で行進する49代表の選手たちを先導するプラカードガールはここの生徒と決まっている。案内標識の先、池の向こうに校舎らしき建物が見える。これも「放浪記に女学院は関係ないやろが!ドルァ(゜дメ)!!」という、野球か放浪の神様のお導きだろうか。仕方がないので(?)行ってみることにする。
まだ夏の兵庫大会が始まる前の話である。細長いグラウンドの片側で、ちょうど野球部が練習試合をしていた。サイドスローの投手が投げていたが苦戦していた。内外角は見極められ、かといって甘く入るとガツンといかれる。広くはないレフトだが一発も喰らっている。
しばらく試合を眺めてから、校舎の方へ歩いてみる。なかなかモダンな建物だった。体育館にテニスコート、どこも練習中らしく活気があった。
新聞記事を拾うと、市立西宮高校の生徒がプラカードガールに起用されたのは1949(昭和24)年、第31回大会から。現在は2年生の女子から希望者を募って選考する。プラカードに見立てた竹の棒を持って体育館のフロアを一回りする一発勝負で、今年は2年生の女子128人のうち96人が応募し、大会旗担当などを含めた65人を選考したとのこと。ということは、ほぼ2人に1人は開会式に参加できるってことですね。
だが、伝統と格式を誇る甲子園大会だけに、選ばれてからがなかなか大変そう。緊張や暑さで倒れたりしては大変なので、慣らすためにわざわざ暑い盛りの昼間に練習をする。開会式のハイライトである49校の一斉前進、これもできるまで練習。なにせちょっとずれようものなら全国から指摘の嵐なのだ。
昔(20年以上前のこと)は開会式前に選手たちとちょっとしたおしゃべりをしたり、サインをもらったり(笑)、宿舎に激励に行ったりといろいろ楽しいこともあったらしいのだが、反面「おたくの生徒さんが…」とご指摘を受ける種でもあり、今では選手と接する機会もかなり限られているそうだ。夏の思い出、というにはなかなか厳しいのだ。
そんなわけなので、明日の開会式は温かく見守りましょうね(・∀・)
ちなみに野球部はというと、1963春・夏・64春と三季連続で甲子園出場の記録を残している。残念ながら夏の甲子園に勝ち星はない。
(プラカードガールに関する記述は下記の本を参考にしました。
『甲子園の鼓動』竹書房2008/第四章・幕を開ける少女(文・菅原悦子))
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- 事務局に通報しました。
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