秋季大会放浪記〜近畿準決勝続き

  • 仲本
    2010年11月07日 14:32 visibility230




(9回裏天理の攻撃。レフトへ流し打った打球の行方は…)
近畿の高校秋季大会は6日が準決勝。第二試合、天理−智弁和歌山の対戦を観てきました。

智弁和歌山といえば赤い胸マークとアンダーシャツで全国に名を馳せる強豪。ユニフォームだけでも相手投手に与えるプレッシャーはかくやと思いますが、天理は奈良で智弁学園とさんざん戦っているので「智弁がなんぼのもんじゃい」ってな感覚なのかもしれません。
ちなみに、一県一代表制になる前、奈良・和歌山は「紀和大会」で代表を決めていたはずで、全盛期が一昔前だったらこのカードは物凄い因縁対決になっていたかもしれませんね。

両チームとも例年のように「そこそこの投手を複数擁して継投。打線のつながりで勝負」というチームカラーなので、前半から打ち合いになるかもと思っていたのですが、前半5回終わって2−0。天理4安打、智弁和歌山2安打でした。
両チームの先発は背番号1。天理・西口投手はまっすぐが低めのいいところに決まっていて思っていたよりよかったです。智弁和歌山・上野山投手はサイドスロー。立ち上がりこそ打者の背中を通るような抜け球があったものの、6回を投げて内野ゴロアウトを14個奪うという好投でした。

試合は後半に動きます。7回表、智弁和歌山は内野安打を含むヒット3本を集めて二死満塁。打順トップの山本が流し打った打球は左中間真ん中を割る走者一掃の逆転タイムリー。8回にもタイムリーヒットに天理守備の乱れもからんで2点を追加します(先発西口投手は8回途中降板)。
ところが8回裏天理はノーアウトでヒットの走者をおいて3番森口。軽く振ったようにも見えたのですが打球は伸びてライトポール際に飛び込むホームラン、これで点差は1点に縮まります(7回から宮川投手に代わっていました)。
9回裏天理の攻撃は先頭打者が一塁線をゴロで抜く二塁打。次打者カウント1−2からランナースタート、低く外れた投球をキャッチャー後逸する間に一気に三塁を回って生還、これで5−5の同点。
結局バッターは四球で無死一塁、型通りバントで送って二塁に進めた走者を2番・柳本が前進守備のレフト頭上を抜くタイムリーで迎え入れ、天理がサヨナラ勝ちを収めました。

比較的空いていた天理サイドで観戦していたのですが、一部で采配がボロカスに言われていました(笑)。まあどこへ行っても「悪いのはみーんな監督のせい!」というおっちゃんはいるものです(新聞記事によると9回の走者スタートはエンドランがかかっていたそうですが)。

近畿4強を確保すれば来春の選抜出場の可能性はかなり高いこともあり、試合展開のわりにはまったりした気分で見ていました。1点を争うというよりもスタンドも「今日は接戦ならOK」みたいな雰囲気でした。

※近畿大会は今日決勝が行われ、天理が勝ったそうです。




















(智弁和歌山応援席。地元とあって、吹奏楽・チアさんも出動しておなじみの応援をしていました。黄色の「ポンポン」は近くで見ると結構大きなもので、しっかりと作ってあります。マウンドにいるのは天理二番手で登板した中谷投手)




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