優勝校放浪記(旧・京都二中後編)

  • 仲本
    2009年06月28日 23:40 visibility859




京都は歴史を誇る街だが、進取の気風を併せ持ち、「京都が日本初」というものもいろいろあるそうだ。今年で第91回を数える夏の甲子園。第1回大会優勝の栄光を勝ち取ったのも、ここ京都の学校だった。その名を京都二中といった。写真の校舎はその京都二中の名残だという。

だが、ここからがちょっとややこしい。厳密にいえば、京都二中は戦後の学制改革の中で消えてしまい、永らくの間「幻の優勝校」だった。校舎の主は新制の中学校(=旧制の「中学校」とは別もの)となり幾十年が過ぎた。

その後、京都市内に府立高校を新設するにあたって、再び旧制京都二中だったこの校地にスポットがあたった。さっきは中学校といったが、どうやらここに定時制課程の高校は残っていたようなのだ。何とか融通を付けて、昭和59年に鳥羽高校は開校した。
頭の固い高野連だが、ここは大会の伝統に箔をつけたかったのだろう、同じ校地に建っている府立鳥羽高校を「旧制京都二中の継承校」と認めることにした。
さて、新設校には特色がいる。特進コースと体育コースともいえる課程を作った。野球部には実績のある監督をあてた。その甲斐あって甲子園にも復活出場した。まずはメデタシであった。

講釈はこれくらいにして…

今回は門がちょっと奥まったところにあるのと、当然のことながらクラブ活動は盛んで、生徒さんがたくさん出てくる。つまり門から表通りまで人が絶えない。おかげで写真には苦労しました。

結局、学校の周りを二周。よけい怪しさ満点やっちゅうねん。何とか撮ったのが通りの反対側からのロングショットと、駐車場敷地内から腰が引けながら撮ったやつ。

放浪もほどほどにしなければ…と100回記念でちょっと反省したのでした。













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