自分が捕手を評価する基準
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ムサベン代表T.KATOH
2021年03月11日 12:44 visibility244
捕手を評価するのに、盗塁阻止であったり、フレーミングやブロッキングを含めたキャッチング(以下キャッチングと言えばフレーミングやブロッキングを含む)という技術で評価をするのだと思うのですが、
「ランナーいなければ盗塁阻止技術は関係ない。だったらランナーを出さないようにすればいいのではないか」
と感じることがあり、
「際どいコースでなければフレーミングは関係ないし、ワンバンになるようなボールでなければブロッキングは関係ない。だったら『まごう事なきストライク』と『捕れる範囲のボール球』で勝負できればいいのではないか」
とも感じてしまいます。
2つに共通することと言えば、「投手のボールをどこに投げさせようか」という配球ということになると思います。
そして何より、盗塁企画や際どいコースにワンバンといったものは常に起こる事象ではありませんが、投手に対して何を投げさせるかという配球は「投手が配球をしない限り」必ず行わなければならない行為になるからです。
ではどうして配球を評価するよりも盗塁阻止やキャッチングという評価になっていくのでしょうか。
一つに、盗塁阻止やキャッチングという技術は捕手だけの特殊な技術だから。
他のプレイヤーに関係のないことということで「捕手なのだから」ということで評価に値するものだということだと思うのです。
ただ、現代野球で投手自身が配球するというのは殆どみられないケースなので、配球もまた捕手に特殊な技術なのではないかと思うのです。
ここで二つ目の考えですが、
「配球を論じる際に、定義が一致しない」
というのがあるのかもしれないと思ったのです。
例えば、
捕手A「アウトは正解、ヒットは不正解」
捕手B「打者のタイミングがずれた結果ならヒットでも正解、打者のタイミングが合っていればアウトでも不正解」
であったり、
捕手A「ボール球は単なる見せ球であったり、ストライクからボールにするもので、基本的にストライクゾーンで勝負する」
捕手B「打者のタイミングが合う球種はボール球にすれば空振りしたり打ち損じてくれる可能性が高いから、見逃されたら見せ球ということにすればいい。その球種をストライクゾーンにさえ投げさせなければ何をやっても許される」
であったり、
捕手A「ストライクゾーンで勝負するしかないのだから、際どいコースにしか投げさせられない。フレーミングを鍛えてストライクと言って貰えるところを広げなければ」
捕手B「タイミングが合う球種をストライクゾーンに投げさせなければいいのだから、その球種と性格的に異なる球種をど真ん中に放らせれば打ち取る確率は高いよね」
このように、AとBの捕手の考え方だけでも大きく異なってしまいます。
また、AとBの考え方で、わかりやすい方はどちらでしょうか。
Aに決まっていますよね。
Bの考え方で「打者のタイミングが合う合わない」という主観的な表現が出てきてしまっています。ですから
「どうしてど真ん中にストレートを投げさせて見逃しのストライクが取れるんだ?ただの偶然じゃないか」
また、
「要求の逆球なのに打ち取れるのはただの偶然じゃないか」
と考えられるのです。
逆にAの考え方では、
「いくら際どいコースとはいえ打者のタイミングが合うボールを必ずストライクゾーンに投げさせるのは『打って下さい』と言ってるようなものじゃないか」
ともいえるのです。
このようにAとBでは前提となる定義が異なるので、配球を論じる際に議論にならないということがあるのです。
Aの考え方からみればBの配球は危険極まりない配球(「なんでど真ん中に放らせるんだ!」)ですが、Bの考え方からみればAの配球は危険極まりない配球(「なんでその球種をストライクゾーンに放らせるんだ!」)になるのです。
そもそも、「盗塁阻止」「キャッチング」に関しては野球を論じるなら議論になる前提は100%一致しますが、「配球」では一致しないのです。だから考え方が同じであれば議論になり得るのですが、そもそも前提条件が異なるのでは議論になりません。
それ故に「配球」は結果論だと片付けられてしまうのだろうなと感じます。
表題言及するのを忘れておりました。
私はBの考え方で評価しています。
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- 事務局に通報しました。
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