これは宿命なのか?(セガサミー VS 三菱重工神戸)

  • Mr.black
    2014年11月06日 10:37 visibility830

 

社会人野球日本選手権の3日目第二試合は「セガサミーVS三菱重工神戸」。

 

 

 

1塁側:セガサミー。東京代表。(以下、「セガ」と表記)

ゲーム会社としか私は知りませんが、他にも色々なことを行っているようです。

 

 

ライトブルーとグリーンの爽やかな色調のユニ。

胸には「SEGA SAMMY」とマーク入り。帽子には会社のマーク。

過去2回日本選手権に出ているものの、ここまでは未勝利。

ちなみに監督は元ロッテの初芝清氏。まだ就任して一年足らず。「緊張した」と後でコメントしていたそうです。

 

 

3塁側:三菱重工神戸。兵庫代表。(以下、三菱と表記)

こちらは社会人野球ではお馴染みのチームですね。日本選手権はこれで20回目の出場を誇る名門です。ちょうど大会数の半分ですね。

 

 

三菱は黒(あるいは濃紺)基調のデザイン。肩のラインは以前の中日っぽいですね。

胸には「MITSUBISHI」。その下は文字が小さく見えにくかったのですが、おそらく「KOBE」と書いてあったと思います。

 

 

試合はまずセガが1点先制。

 

 

しかし三菱がすぐに逆転。更に追加点も取って3-1とリード。

そのまますんなり三菱が勝つような雰囲気でした。

 

 

しかし8回表、セガはランナー1・2塁のチャンスで左中間へのヒットが出ます。

この打球が絶妙な場所に絶妙な速度で転がって行き、野手のもたつきもあって一気に2者生還。3-3の同点になりました。

(写真はセガの応援団)

 

試合はそのまま延長戦に。

延長になる前にルールの説明が場内アナウンスされました。

 

 

延長11回までは普通どおり行い、そして12回からはタイブレーク採用というルールでした。

タイブレークは1死満塁からスタートとのこと。(以前は13回からスタートだったような記憶が。確信はありませんが。)

 

今年、高校野球でタイブレーク採用の可否が議論され、私は容認派(100%賛成ではないが、「導入やむなし」という考え)である旨、主張しました。

 

そういう主張をした直後にあの軟式のサスペンデッド50回が起こりました。

更にその後愛知の大学野球では延長15回の試合を球場で生観戦していました。(このリーグはその日の最後の試合のみ最大で18回まで行うというルール。)

 

なので今回この試合が延長に入る時から「もしタイブレークになったらこれは一種の宿命みたいなものかもしれない。『お前のその目でしっかり見ろ!』ということか?」、と感じました。

 

 

予感は当たり、11回で決着がつかずタイブレークになりました。

延長12回表、セガは1死満塁で3番から攻撃開始。(←スタート時の打順は双方とも自由に決められるので、クリーンアップから始めるのが一般的な戦略。)

わかりにくいかもしれませんが、塁上には3者います。

 

ここで長打が2本出てセガは一気に4点奪取。1塁側スタンドは俄然盛り上がりました。

 

 

 

 

そして12回裏、今度は三菱の反撃。同様に1死満塁からスタート。

先頭打者は倒れましたが、その後押し出し死球と長打が出て3点奪い返します。1点差に迫りなおも2死2・3塁。逆転サヨナラのチャンスです。三菱のスタンドも俄然大盛り上がり。

 

「タイブレークは面白くない」という意見も多いですが、実際に見るとこのように「取りつ取られつの手に汗握る攻防」があり、決してつまらなくないと私は思っています。ちなみにタイブレーク遭遇はこれで3回目。(社会人で2回、大学で1回)

 

 

一打逆転サヨナラ負けの危機を招いたセガサミー。

しかし土壇場で投手が踏ん張り、辛くも7-6の1点差で逃げ切り。

3回目の出場でようやく日本選手権初勝利。おめでとうございます。

 

 

 

既述のように我ながら今年は不思議なシーズンだったと思います。

そして本当に色々な考えや思いが頭の中を駆け巡ったこの試合。大げさでなく一生の思い出になる試合でした。

見せていただいた両チームと野球の神様に感謝いたします。

 

 

 

堅苦しい話ばかりも何なので最後にサービスショットでセガサミーのチア写真を。(笑)

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