野球場の変化(1) 富山アルペン・長野オリンピックスタジアム

  • Mr.black
    2014年12月04日 10:59 visibility3110

これから不定期に過去訪問した野球場の変化を書いて行こうと思います。


初回は富山アルペンスタジアムと長野オリンピックスタジアムについて。


富山アルペンスタジアム(富山市民球場)を訪れたのは2008年4月。実は私が初めてBCリーグを観戦した思い出の場所なのです。



当時の様子。グランドはこのように全面人工芝。

収容は3万人超ということで完成当時は「日本海側最高の野球場」と言われていました。

私はその頃は長年封印していた遠征を復活させて間もない頃。さらに北信越方面での初観戦だったので「こんな立派なスタジアムが北陸にあるのか!」と度肝を抜かれた記憶があります。


ところが、このグランドが実は曲者でした。人工芝が短く、かつグランドが固くてプレーヤーからは不評だったのです。

目についたのはBCリーグの選手たちが「飛びつけば捕れた、あるいは少なくとも止められたであろう打球に飛びつかなかった」こと。見た目には「怠慢プレー」とも映ります。

でも事前にグランドが固いと知っていたので「もしかしたら怪我のリスクを回避したのでは?」と考えました。その後、他球場では各選手とも打球に飛びついていたので「やはりそうだったのか」と思いました。


そういうこともあったのでしょう。2年後の2010年、人工芝はロングパイルのクッション性のいいものに張り替えられました。

あいにく再訪出来ていないので写真はありませんが、その様子は現在の神宮球場のグランドをイメージしてもらえれば。


元々、アルペンは神宮を意識して作られたように思います。

それは下のように球場の回廊がコロッセオ風にしてあることです。神宮の外周回廊と風情が似ています。




アルペンと逆パターンが長野のオリンピックスタジアム。(以下、「オリスタ」と表記)

こちらを私が訪問したのは2011年の9月。当時の様子は下記の写真を。



オリスタが改修されたのはアルペンと同じ2010年。訪問の前年です。

それ以前のグランドはちょうどアルペンのような短い毛足の人工芝。

なのでアルペンの変化とオリスタの変化は1枚目と3枚目の写真を比べて見ればご想像がつくと思われます。


オリスタは長野冬季五輪のスタジアムを野球用に改造した立派な球場でありながら改修前はあまり高校野球の大会で利用されなかったようです。

「県内の全ての球児が人工芝グランドでプレー出来るわけではない。不公平にならないようにオリスタで公式戦は行わない」というのがその理由でした。

いかにも教育に熱心な長野らしい考えと思いつつ、「はたしてそれだけが理由だろうか?」と疑問符が付きます。

実際のところは「グランドが固く、選手が怪我をしたら困る」というのが理由だったと推測しています。(そういう噂を何度か聞いたことがあります。)



事実人工芝が張り替えられた途端、メイン級の球場として利用されていますからね。

それ以前はこれほど立派なスタジアムがあるにも関わらず、「県営上田球場」や「松本市民球場」が県のメイン級になっていました。

比べれば明らかにオリスタの方がグレードが上ですから。

(交通アクセスはやや悪いですがね。)



思いついた時に不定期に書いていこうと思っている「野球場の変化」。

ただ単に球場の変化を書くだけでなく、色々なエピソードを可能な限り盛り込んでみたいと考えています。

どこまで続くかは全く分かりません。すぐに終わるかもしれませんし。(苦笑)

肩ひじ張らず、のんびりとしたペースで。

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