常に笑顔を 「常笑」 宮城・気仙沼高校
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Mr.black
2012年08月28日 12:34 visibility2137
昨日は兵庫県で開催されている「第57回全国高等学校軟式野球選手権大会」を観戦してきました。
試合会場は2箇所。明石と高砂でしたが、私は今回は明石を選びました。
この日の第二試合で被災地の宮城・気仙沼高校が出てくるからです。
明石第一球場は現在はネーミングライツで「明石トーカロ球場」になっています。
(「トーカロ」はどんな企業か知りません。汗)
第一試合は別途に書きます。まずは今回のメインだった第二試合を。
カードは「文徳ー気仙沼戦」。
奥の白・エンジユニが熊本代表・文徳高校。(旧:熊本工大高校。)
手前の白・濃紺ユニが宮城代表・気仙沼高校。
震災で被災した気仙沼。選手の中には自宅が流された者や家族を失った者も居るそうです。
その逆境を乗り越えて41年ぶりに全国大会にやって来た彼ら。応援せずにはいられませんでした。
これは試合前にお願いして撮影させてもらったユニフォーム。
携帯で写真が小さくてはっきり見えないという方の為に説明しますと濃紺に青縁取りの筆記体で「Kesennuma」と書いてあります。
略称は気高(けこう)だそうです。
これらは寄せ書き。宮城大会で敗れた他校の寄せ書きもありました。彼らの為にも負けられないですね。
初戦は過去に何度か全国優勝歴のある強豪・山口代表の大津高校を破ってベスト8に進んだ気仙沼。(大津は現在は統合で「大津・大津緑洋」というチーム名です。)
しかしこの日は初回満塁のチャンスを逃し、その裏守備のミスでノーヒットで1点失います。これで文徳の方が精神的にも優位に立ったように感じました。
↑ 写真は文徳。胸マーク、帽子マークどちらも漢字で「文徳」と入っています。毛筆体のような独特な文字。(「文」は遠目では「大」に見えます。)
以前に硬式野球部が甲子園に出てきた時は昔の西武のビジターユニのような上下真っ青のデザインで驚きましたが、軟式は早稲田カラーです。
なお、硬式の現行ユニはモデルチェンジしていてグレー地ユニのようです。(帽子やシャツは濃紺?)
反撃するもなかなか得点出来ない気仙沼。
写真は気仙沼エース・小山投手。力投するも徐々にリードを広げられていきます。
ピンチでの伝令。円陣の中には笑顔も。
震災後、「日常はつらいことが多い。でも野球をやっている時だけは笑おう」ということで「常笑」を合言葉にしてきた選手達。その気持ちが41年ぶりの全国に繋がったのでしょう。
結果は0-5での敗戦。しかし見事な全国ベスト8です。
さすがに試合終了後には泣いている選手もいました。でも胸を張って笑って地元に帰ってほしいものです。
「常笑」チームの夏、球場で観戦出来る機会を得られて幸運でした。またいつの日かこの地に帰ってきてください。
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